BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

「ウィッチクラフトワークス」

全 12 話、ニコ生一挙配信があったので観た。
水島努 監督、「SHIROBAKO」前の 2014 年放送作品。
漫画原作。ぼんくら男子高校生と、訳あってそいつを懸命に守る学校一才色兼備の魔女女子が、次々襲ってくる敵対魔女達と魔法バトルやおかしな言い合いをしながら繰り広げるラブコメ。いや、ラブは入ってないのかな。とにかくその類の作品。
感想。おもしろかった。全体的に『くじびきアンバランス』や『ケメコデラックス!』やこの後の『監獄学園』などに通じるはちゃめちゃな学園ギャグのノリがありつつ、上からな女に悩まされる男子の日常ドラマとしては『xxxHOLiC』と似た感じもあり、女子数人の小部隊たちで見せる笑いは『じょしらく』や ガルパン の一部で見られたグループミニコントのノリがあったりと、原作モノでありながらも 水島努 作品のらしさが濃厚に含まれていると思った。そんな他作品との類似点を除いたとしても、根っこの原作が恐らくちゃんとおもしろいのだろうなと思えた。キャラが多く、どんどん増えるわりに話や作風がぶれないのは原作に由来するところだろうと。原作漫画を読んでみたいと少し思ったし。少し。
でもやっぱりファンとしては努作品らしさの方を楽しんでしまう。例えば、耳に残る 井澤詩織 をはじめとする声優のキャスティング。その声優泣かせの物凄い早口台詞。逆に口下手キャラの極端な台詞省略。それら掛け合いのテンポの押し引き加減も、いつもながら気持ちいい。また、キャラが画面の片隅でやるちょっとした動き、背景に仕込まれた小ネタを探すのもたのしい。あと、クマ。ほんとクマ好きだなーこの監督。
ご本人のシリーズ構成・脚本に加え、吉田玲子、横手美智子 という常連タッグの脚本家もよかった。がしかし、というかやはり、本人脚本・演出・コンテの回が最高におもしろかった。ED の曲と、これまた本人演出によるその映像の頭のおかしさも、らしさ満点だった。
原作が続いているようなので二期があったら観たい。同じ制作陣で作られるなら必ず観るはず。ブルーレイはふところと保管場所に余裕があれば買いたい、というくらい。

主人公男子の声優の 小林裕介 の演技のせいか、観ている最中なんとなく 下セカ を再び観たい気分になった。相手のヒロイン女子の役柄は 180 度まるで違うのに。



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