BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

16秋アニメ終了

WWW.WORKING!!

WORKING!! だった。ファミレスとラブコメだった。ちゃんとおもしろかった。
が、大好きと言えるほどにははまらず、今後にも期待はない。あれば観る、程度。


響け!ユーフォニアム2」

結果的に総合的にナンバーワンの作品だった。すばらしかった。脚本、音楽、その演奏と作画、背景、声優の演技力とそれを活かす演出、どれもが1期を格段に上回っていた印象。こういうドラマは、もうアニメでないと楽しめない感覚になっているのかもしれない、とも思った。アニメだからこそ見応えがあったとも思うけど。
あと 黒沢ともよ、良かった。このひとの演技力で劇を引っ張っていた回が何回かあったと思う。特に後半は。寿美菜子沼倉愛美 も負けじと力量を感じさせる演技をしていたけど、主人公 久美子 の熱かったりゆるかったりする難しいキャラクター性も手伝ってか、共演シーンなど印象としてはやはり 黒沢ともよ の方が強く残った。麗奈 や みぞれ先輩 はとても可愛く、大人しくも個性的でもあったけれども、同じく 久美子 が絡むと霞んでしまう感じだった。演出としてユーフォニアム = 久美子 を引き立てる、若干前面に押し出す、というようなところもあった気はするので、こういった印象になるのは当然なのかもしれない。であるとしても、それを差し引いても、黒沢ともよ、強かった。強力だった。侮っていた。
作画、アニメとしてのリアリティを追求しまくった細かな描写力は本当にすごかったのだけど、一点だけ厳しく見るならば、管楽器のテカり、管に映り込む光と影は、よく見ると細かく変わることがなく、それはつまり管楽器の絵だけは使い回しているってことで、それはさすがに手描きでは動かしづらいものなのかな、と思った。全国大会の演奏前の舞台裏における暗がりの中で管楽器だけがテカっているのとかも、結構気になった。例の信号機のつぶつぶ電球の描き込みを含む台風の回の描き込みが凄まじかっただけに。でもしかたがない。演奏シーンにおいては管のテカりより口や手指のアニメーションの方が重要なのだから、そんな些細な点には目をつぶるべき。
3期もあればいいな。「響け!ユーフォニアム」のタイトルを最後の最後に超効果的に使って完璧なくらい綺麗な終わり方をしたので、もう無いか。


装神少女まとい

変身少女もの、魔法少女ものって、基本的には女の子同士の友達関係を描くことが根底にあるものなのかな。この作品はそこを踏まえつつ、憧れのおかあさん、理想的な家庭、を追い求めるような話、だったっぽい。でもどうだろう、男目線で考える「清い女の子ってこんな」っていう浅薄というか馬鹿げた悪趣味の上で成り立っていた作品だった気がする。つまり、まとい はとてもつまらない女の子だった。実際現実に居れば可愛くて愛せるだろうけど、アニメの主人公としては、つまらない。そういうコが話の主軸になっているので、肌触りとしては、だから、つまらないものだった。が、ベタでわかりやすく、嫌味な裏切りもない作品でもあった。良く言えば優等生的、悪く言えば毒にも薬にもならない、というか。観ていられないレベルではなかったけれども。


フリップフラッパーズ

1話、或いは最初の三話くらいがはまるほどおもしろいと、その時点で結末予想に期待の大風呂敷を広げてしまって、わずかにでもダレる回があると期待が削がれていって、それが続くと「残念」になって、最後を理解できないと「駄目だ」ってなる。そういうこと、そういう作品がたまにある。これがまさにそれだった。駄目だからって、嫌いになる作品ではなかったけど、最後は嫌いな終わり方だった。
「まとい」の方が『女の子の憧れのおかあさん』なら、こちらは『女の子にとって疎ましい母』を表現した感じ、に見えた。たぶんどんな女の子も両方を持っているのだと思う。それを似たような魔法少女ものでやってみたら、このように大きく異なるものになった、といったところかな。どちらにも父親がちゃんと出てきて、それぞれ娘との接し方の具合はまた全然異なるのだけど、やっぱりそこも共通要素として意図的に入れられたものだったと思う。
「まとい」は作品世界の規模を無駄に拡大しつつも最終的に主人公の極個人的な理想を叶えて終わって、それもつまらないんだけど一つの結末としてはわかりやすいので悪くなかった。に対してこちらは、規模はわけわからない、結末もわりと曖昧で、なんか哲学的なもんを言っている風で、監督の趣味に走った感じがあって、そこが残念で嫌だった。両親の件を含めて、要は エヴァ じゃん、と思った。前半の頃、そんなものは求めていなかった。そんなところに着地してほしくなかった。なんかもっとこう、序盤に撒き散らした幾つもの伏線のラインと最終的に明かされる様々な要素ががっちり繋がって良い感じの輪になるような、そんな結末を求めていたのだけど・・・なかなかそういうものは無いものだな。テガミバチ 然り。
監督のコメントやら聴いたり知ったりすればまた違う見方ができて、ちゃんとした理解もできるのかもしれないけども。そういったわけでブルーレイは買わない。購入意欲を持てる作品ではなかった。結果的にアニメの出来としては、まとい も フリフラ も五分五分な印象。途中まではこっちが圧倒的だったのに。