BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

「カイバ」

年末年始の休暇、久々に暇ができたので元日から一気に観た。
少し前にdアニメストアで見放題に追加されていた湯浅政明 監督の 2008 年作品。
全12話。人々の記憶をチップにして人体から外して移し替えたりできる世界で、記憶喪失状態で目覚めた主人公がなぜか色んなやつから追われるところから始まり、体をいくつか乗り換えながらの惑星またぎの逃亡劇の末、記憶と様々な秘密やら恋人やらを思い出して・・・といった話。
途中まではそこそこおもしろく観ていたけれど、デザイナーだかなんだかの話辺りから理解できなくなり始めて最後の方はわけわからず。なんとなく、エヴァとかセカイ系な感じの、世界観を無闇に広げて主人公個人のなんのかんのの哲学的なことを言って終わらせたように見えた。つまり、好まない終わり方だった。誰もそんなの求めてねえよ、っていう。なんでそんなに拡げてしまうのか、そこそこの枠の中でわかりやすくピリオド打ってくれりゃいいのに。最近の作品でいうと「フリップフラッパーズ」と似たようなもの。だと思った。
参加スタッフは湯浅作品お馴染みの方々で、三原三千夫やウニョンが関わった話数は後の「スペース★ダンディ」のパンツとチョッキ回や植物回や魚回にも通じる作風で、その点はおもしろかった。
しかし、「四畳半神話大系」もダメだったし、湯浅作品は基本的に好みに合わないのかもしれない。