BINTA

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ヒナまつり

ひとの薦めで観た。昨年放送のアニメ。ひとの薦めが自分の好みに合うことなんてまずないと思っていたが、初めてと言っていいくらいに、かなり好みに近い作品を紹介してくれたものだ。なぜ去年観ていなかったのか、選から漏れていたのか、自分のアンテナの悪さを呪う。
全体的に、大幅にキャラクター設定を変更して練り上げられた 2010 年代版ドラえもん、といったところだろうか。ひみつ道具とか出てくるわけじゃないけど。もしくは和製ターミネーターみたいな。もしもターミネーターをコメディ系の監督が撮ったら、とかそんな感じだと思った。ただしそれはウィキペディアで原作内容まで知り得ての感想。アニメ版のみでは ヒナ や アンズ ら超能力少女のルーツはほぼ描かれず、まあしかしこの低温でいて殺傷力高いコメディのノリの中にあっては、そんなことはどうでもいいと思えてしまう。
主要登場人物に一人としてまともなふつうのひとがいない、ツッコミがしっかりしている、あちこちで台詞がおかしい(あいたー!あいたー!)、無駄に感動誘ってくる アンズ のエピソード、などなど。コメディアニメに自分が求める可笑しい要素が漏れなく詰まっていて、ストーリー脚本構成もあっちこっち行きつつも散らかることなく全話楽しめた。あと ED 曲が昭和感ある歌謡曲調なのもうまいと思った。イクラ丼もうまそうだった。

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