BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

空に消えてった

二十年以上毎年のように聴き続けてきて、その間いくらか演奏できる機材を手にしたこともあったのに、今になって初めてジッタリンジン「夏祭り」のコードを知り、弾き、口ずさみ、今更改めて、実に良い曲だと思った。
弾いて小声で歌って、ドラムを指でカタタタやって、満足。音楽ってこの楽しさで十分なんだなあ。この一年色々揃えた機材も虚しく放ったまま、楽しさあまりに DS の M01 で丸々コピーした。間奏のドラムのリムショットソロと続くギターソロを、耳凝らして原曲分析して打ち込むのが楽しかった。




電気グルーヴ『人間も動物』、ブルーレイ買った。
音源収録CD付き初回限定盤にした。聴かないだろうに。
観た。
二月末から三月にかけて行われた『ツアーパンダ』ツアーより最終日、東京 Zepp Diver City での公演を収めたもの。アルバム『人間と動物』の曲をほとんどやっている。アルバムツアーなので当たり前。
『人間と動物』の曲はほぼ全部 BPM128。それに合わせてか過去作品からの曲も 128 かほぼ変わらない BPM でやっている。同じスピードなのにテンポ感は緩急つけ変わっていく感じで、何が違ってそう感じるんだろうなどと考えながら聴きながら、観ていて結構勉強になった。学んだものを活かせる気はしない。
「SHAME」のピアノのリフがかっこいいなと以前別のライブの映像で観た時にも思ったけど、また改めて思った。
白眉はなんといっても「P」。アルバムで聴いていて、吹き出すばかりでわけがわからなかった曲。ライブでどうやるんだろうと思っていたら、音源通りのわけわからなさで、でも実演の様の画は音源の数十倍の猛烈なインパクトで、これが四十代半ばのひとのやる音楽のライブかよとか思い大笑い。コメンタリーによると決めごとが全然無く、会場ごと公演ごとに即興でやったとか。「P」だけ全公演観たい。
その他、卓球の歌声に二十数年のキャリアのボーカリストであることを再認識した。「あすなろサンシャイン」でのハモリなんかでグッときた。
『人間と動物』の曲以外では『J-POP』の曲が多かった印象。一方で「虹」をやらなかったのは意外。終わってから気づいたけど。