BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

アジアン

電気の ANN の音源を聴きまくりだいたいそれだけで終わっていく日々、幾日。そろそろちゃんとしたのを作りたくなってきたので Logic を立ち上げて、とりあえず作りかけて放ったやつをいくつか聴いてみたら、何か沸々と。あっという間にできた。
電気の昔のアルバムを聴き直していて、ふと「CATV」の まりん がやった MENTHOL のバージョンのような曲ができないだろうか、と考えた。それと「電気ビリビリ」とかをじっくり聴いていて、三小節同じのを繰り返して四小節目で少し変えるか空ける、というリフ的なパターンを組んで、それを展開させていけばどうだろう、とも考えた。
打ち込んだり放置したり、で二ヶ月くらい、ポチポチ触っていたらできた。

ほとんどのパートはその二ヶ月前にできていたもの。その中でまず、EXS24 に並べたヴォーカルサンプルを見直した。300コ以上の音声をキーボード四つ分に分けて設定していたものの、最終的に50コ程度まで減らした。なぜ作業が進まないのか、突き詰めて考えてみたところ、要はその全ヴォーカルサンプルを漏れなく使おうとしていたから。たいして使う気になれないやつを使って、無理に打ち込んで、その無理矢理の改変音声に合わせて、さらに無理矢理のバックトラックを作る。すると無理がたたって他のセクションとの繋がりが悪い、それをどうにか直そうとまた無理に考える。そんな繰り返し。悪循環だと気づいた。
で、一旦はっきりと使うアイデアのあるサンプル以外はすべて外し、キーボード一つ分にまとめた。この過程で EXS24 の使い方をだいぶ熟知できた。さらに、無理のある発展させようのないフレーズやパートを思い切って削除。残りの気に入ったパートを切り貼りして展開させ、無駄な音を抜いたり、やりすぎなところを簡素にしていった。そうやったところで全体ほぼできあがっていた。アウトロ、シメをどうするかはいつもながら悩んだ末に、妥協。

全体 5分、アレンジも音使いも異なる前半と後半、切り替わるのは何も計算無し。たまたまそうなった。ピコピコしたシンセの音は、春頃 KORG MS-20 mini の宣伝動画を見て MS-20 の音に触発されて衝動でつくった別の曲のを流用したもの。ドラムは AUKORG M1。リズム隊はシンプルでいいんじゃないかと、思ってはいなかったけど無意識にそうしたらしい。
エフェクト関係は、PC負荷がきつそうなので不要なパートにはリバーブは掛けなかった。代わりにディレイ各種をうっすらとかけて補った。つもり。
など、やりたいことやりきって、かなり満足度の高いものができた。作り始めた四月の時、どんなものを想定していたか忘れたけど、恐らくそれと同等か上回るくらいのものができた気がする。