BINTA

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「アニメーション制作進行くろみちゃん」

バンダイチャンネル見放題。40 分前後の OVA 2 本。観たいものが無くなったので、てきとうになんとなく選んだ。SHIROBAKO を語る際によく引き合いに出される作品であり、気になってはいたので、観ておこうかと。
貧弱アニメ制作会社 スタジオプチ に入社早々、いきなり制作デスクに任命されたアニメ学校出の女・大黒みき子 と、際どすぎるスケジュールの中で四苦八苦する原画マンたちのドラマ。
基本的にハイテンションのコメディノリで、キャラのデフォルメ化、劇画化など絵の変化や動きも激しい。そういった作品のタッチの違いはあるけども、話は SHIROBAKO の本筋、宮森 のドタバタな苦難と似たようなもので、おもしろかった。車が飛ぶわけn・・・飛んだー、などもあったり。
SHIROBAKO が、企画、各種打ち合わせ、作画、背景、色付け音付け、キャスト決め、アフレコ、編集処理、試写、完パケ納品まで、アニメ制作全体を題材としているのに対して、こちらは主に、制作進行と作画監督原画マンとのやりとりのみ。スケジュールのやばさは SHIROBAKO 以上、というか現実では無理だろう。キャラクターの個性も現実離れしているような・・・、でも実際アニメーターってこういう変人揃いなのかな、と思ったり。SHIROBAKO が世知辛いリアリティと甘いファンタジーの折衷なら、この作品は、白昼夢と悪夢のサンドイッチ。所々で現実的な数字や「打ち切り」など切実な言葉が出てくるのが怖い。
アニメをつくるって本当に大変な、すごいことなんだな。