BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

冬アニメ11話付近

オルフェンズ、23 話。
地球外円軌道統制統合艦隊 の誇りを賭けた雪辱戦。を全く意に介さず踏みにじって問答無用の ミカヅキ、どえらい主人公だな。会話のできない カルタ と聞く耳持たない ミカヅキ のほとんど噛み合っていない言葉の掛け合いもおもしろかった。
そして カルタ様、永眠。虚勢、いや、威勢のいいあなたの猛烈なキャラクター、とてもよかった。もうあの部隊名連呼芸も聞けないのですね。
あと、エンドクレジットで、飛田展男 の名があってびっくり。ミカヅキ って カミーユ から思慮深さや繊細さを抜いたようなやつだな、と思っていたところにご本人登場、な感じ。

GATE、23 話。
敵が空から降ってくる。ゾルザル 狼狽。に至るまでの戦闘描写、そこを含む作戦の細かな描写がすごかった。手描きで、動き回り殺しまくる自衛隊員、死にまくる帝都兵。ここ数話、作画が劣化気味だったのはこの回に力を入れるためだったのか。ヘリ、落下傘部隊の CG もおもしろかった。ボーゼス、ヴィフィータ と騎馬軍の追っかけっこ、そののちヘリ内での ヴィフィータ の照れ、ボーゼス の慟哭もよかった。伊丹 出番少ねえな、と思ったら最後に、地味にしっかりと作画された車での回り込み表現。良い締め方だった。
自衛隊、というか現代の軍隊って、発展途上の異文化にとってはこんなにも脅威になりうるんだな、しかし夥しい人数を撃ち殺したのちに「よし」ってニヤリ笑えるもんなのか、など、思った。
あと、わりと無関心、無感情気味な現代日本人を反映したものか、日本人キャラたちの感情表現は極まった場面でもいくらか抑え気味なのに対し、特地のキャラたちは人種を問わず大袈裟なくらいに素直というか直情的な表現が多い、な、という気がした。今回に限ったことか、どうかわからないけど。

だがしかし、10 話。
駄菓子だった。お菓子かった。

赤白姫、22 話。
お見合い回。で、2 クール終盤までやってやっと来た、木々 の当番回。それでもどういう女なのかはほぼ謎のままだけど。そして結局また イザナ 兄貴か。
そういえば全く関係ないけど、イザナ殿下 と ラジ王子、新旧「げんしけん」の 朽木 の声優が揃っている作品だということに気づいた。


グリムガル、11 話。
メリイ の過去克服。激しい戦闘、アップテンポのロック調の BGM の上でそれぞれの成長を示してバトルに徹するシーンなのかと思ったら、「ディスペル」の呪文ひと言で泣かせにくる演出が心憎い。これまで無感情無表情で通してきた メリイ だけに、ここでの深く情感こもった声はすばらしかった。声優さんよかった。
二人目の「ディスペル」で泣いた。三人目が砂になるとこ辛かった。抱きしめた刹那、アンデッドに取り殺されるみたいな糞展開が無くてよかった。ここは安易に泣かせてくれればそれでいい。それを分かっている作品だと思った。A パート締め「さよなら」の台詞も非常に良かった。アバンの メリイ の夢も伏線として大変効果的だった。
葬った悲しみでしんみりの中、ランタ がいつも通り軽いのもよかった。そして一転してのボス戦即時逃走、追いかけっこ。この大詰めで嫌味キャラの ランタ を光らせる展開もまた巧いと思った。
毎回毎回、本当に文句のつけようがない。


アクティヴレイド

12 話。ラスボス戦。総力戦。まるで最終回。と思ったら本当に最終話だった。観終わってから気づいた。
ラスボス ミュトス の犯行が私怨によるものだったというのは残念。宗教絡みとはいえ、そんな国家テロ級の大事まで仕掛けるかね、と。ベタでも、イカれ方が超人的な愉快犯だった、みたいな方が腑に落ちた気がする。そうだったとしたらあの幼女には何の意味も伏線も無くなってしまったけど。
でも犯人の真意なんて、言ってみりゃ大した問題でもないか。良い感じのアニメが良い感じの締め括り方をして良い具合に終わった。ワンクールたのしませてくれた。それで十分。毎回一瞬、お決まりのモブ少女が隠れキャラ的に居るのも微笑ましかった。
政治や法律絡み、警察機構の辺りでややこしい面もあったけど、「Classroom Crisis」みたいにその方面に突っ込みすぎることは無かったし、『要するに○○』、『今は○○とだけ考えてください』などと、どう観ればいいのか提示してくれる台詞もあったので大丈夫だった。
など、作画面を除いて、ほとんどの面で問題の無い、おもしろい作品だった。続編は無いかな、と思ったら、既に 2 期が決まっているのか。分割 2 クールではない第二シーズン、と。大した自信だ。