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2016 年秋アニメ、つづき

響け!ユーフォニアム2」
http://anime-eupho.com/
京都アニメーション 制作、吹奏楽百合アニメの2期。1期の最終話の直後、うんたらコンクール金賞受賞して、っていうところから、ほぼ完全に地続きで翌週の回の如くスタート。
結論から言って、おもしろい。なめてた。すばらしい。これが神アニメというものか。しかしこんなにおもしろいのに 30 分が妙に長いな、と思ったら初回1時間スペシャルだということに終わりかけぐらいまできて気づいた。
で、とりあえず、背景凄まじい。実写トレースやら CG やらもあるけども、まーほんとなんでこんなにこだわるかねっつうくらいの勢いで細かいし色味もすごいし、これがテレビアニメサイズとはもったいない。背景なんてどうでもいいけど、どうでもいいはずなんだけど、背景がこのレベルでなかったならば見入ることはないかもしれないシーンが幾らかあった気がする。
それと声優の演技。みんななぜか、いやそういう演出か、1期よりも温度が低い感じで、所謂声優臭さをあまり感じない演技で、それが抑えた BGM や或いは無音の中での間を伴った台詞のやりとりと相俟って、そこもまたテレビアニメサイズと不似合いな感じがした。特に主人公・黄前久美子黒沢ともよ。なんとも素に近いような声の発し方が、ジブリアニメのタレント声優の演技と似て非なる良い感じのナチュラルさがあって、何度もグッときた。というか、1期と演技が変わっているような。中でも自宅で姉と二人で会話するシーンがとてもよかった。姉役の 沼倉愛美 のクールな声との掛け合いにしびれた。
話は女子高校生が主役でありながら、アニメとしては完全におっさん向けだと思った。萌豚用という意味ではなく、ガルパン において美少女ではなく戦車を愉しむようなおっさん向け。かといって吹奏楽を愉しんでいるわけではなく、なんかこの背景や演者さん方を含めた上でのドラマ全体の空気というか。要するにだから、アニメとして、アニメがおもしろい。ということかな。おもしろい吹奏楽アニメとはこういうものだろハルチカ
1話として気になったのは、中盤で サファイア の食べていたアイスと、終盤で 久美子 の食べていたかき氷。『溶けて崩れ落ちる』っていうのを二回も入れているのは、なんか意味があるんだろうな、と。


装神少女まとい」 2 話。
魔法少女もの、かと思いきやスタンドバトルもの的な感じが。ゆるいキャラデザとくっきり CG の画的な温度差が激しめだけど、それもこのコメディにおける小ネタの一部なのかとも思え、可笑しくもあるので許容範囲。
主役の女子二人のやりとりをみていると、洲崎西 の二人を想起するのはなぜだろう。声優があの二人でも替えがきくキャラクターと言えるのかもしれない。特に ゆまちん の方に 西明日香 っぽさを感じる。
さて、しかし、3 話か 5 話くらいで切りそうな気がしてきた。


フリップフラッパーズ」 2 話。
はちゃめちゃでわけわからんがすごくおもしろい。あとちょいえろい。脚本と演出がすごくいい。そんでそれがアニメーションとして魅力に富みすぎていて目が離せない。ピュアイリュージョンでの不気味な作画や様々に移り変わる色使いとか、たまらないものがある。あとちょいえろい。
一方でこんなの全然はまれないひとも居るんだろう、それなりに観る人を選ぶ作品だろうな、とも思う。自分にとってはもう既に最高と言っていい。最終的にストーリーさえガチッとできあがったら、ブルーレイ購入も有り得るかも。ユーフォニアム とはベクトルが全く違うものの、これも「アニメがおもしろい」っていうアニメだと思う。アニメでしか表現できないことをやっている、でいておもしろい。あとちょいえろい。
今回特に良かったのは、二人が学校のトイレに入ってから出ていくまでの一連の僅かなシーン。ココナ に合わせて パピカ も出て来るのかと思ったら上から顔を出す、っていうのが、べつに大した演出ではないけど、なぜか妙に可笑しくて印象に残った。