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「おおきく振りかぶって 〜夏の大会編〜」

dアニメストア、全 13 話 + 特別篇 1 話。
漫画原作、水島努 監督の野球アニメの二期。2010 年放送作品。キャストもスタッフもほぼそのまま続投で制作された続編。夏大会、初戦の桐青高校戦を勝ち抜いた西浦高校ナインの同大会次戦以降の話。前半話数は、三橋 の体力維持を考慮してコールド勝ちを狙った三回戦・崎玉戦。後半話数は、優勝候補の 桐青 を破り勝ち上がってきた 西浦 を要注意とみなして事前に研究してきた 美丞大狭山 との五回戦が主。特別篇は円盤特典で OVA として追加された 12.5 話、美丞大狭山 戦後から最終話の間のことを描いたもの。
一期に引き続き、投手と捕手を中心に見せる作風、恐らく原作の話がおもしろい。漫画の野球チームの駆け出しとしては王道的な勝ち上がりをしながらも、試合の中身においてはほとんど熱くならず、むしろ冷静に一球一球、敵味方両チームの配球の読み合いをじっくりねっとり見せるばかり。人々の勝負事における内面のいやらしさまで浮き彫りにしていて、貧弱な主人公目線で観ていると緊張感というより敵チームからの胸糞悪さを感じたりすることもある。五回戦終盤に至っては不測の事態が重なる上に、肝心の 阿部 や 田島 の洞察力の良さが発揮できなくなって 西浦 はやることなすこと裏目裏目でぐずぐず、作品としてはおもしろいものの試合的には盛り下がっていくので苛立たしいような息苦しさすら感じた。でも現実下がり調子ってこんな空気なんだろうなとも思った。
アニメ的には、そんな空気の中での 三橋 のロージンバックの握り方とかバッター各人のグリップやピッチャーに向ける目線やメットのつばに手をやるしぐさなどで各々の緊張する様を細かく見せていて、しかし大きくも速くも激しくもない動きなので正直地味なアニメーションなのだけど、声優さん方の演技も手伝って臨場感が感じられ、強く見入った。12 話、9回裏2アウト、打者目線で緊張感を煽りつつ、その実投手の方が活躍をしていて、わかりやすい点差もあって、投手のアニメだからそりゃそういう終わり方になるよなと思った。そして最後は オレたた エンド。
放送から既に六年が経っている。一期から二期の間は三年だったので、もう続編はない、少なくとも同じ制作陣では・・・かもしれないけど、三期やってほしい。


これにて 水島努 監督作のテレビシリーズのアニメはほぼ全部観た、と思う。ウィキペディア で調べた限りではたぶん。どれもほぼほぼほとんどが自分の好みに合うおもしろいものばかりだったけど、ざっと思い返してもやっぱり「SHIROBAKO」と「ガールズ&パンツァー」は別格かもしれない。「じょしらく」も「ウィッチクラフトワークス」も「おおきく振りかぶって」も、あと「監獄学園」も、まあ「xxxHOLiC」も、監督作でないのも含む「げんしけん」シリーズもかなり良かったけど、円盤購入を即決するほどではなかったかな。配信でたまに観直せりゃいいか、というくらい。円盤買ったとてそうそう何度も観ないのだけど。