BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

アニサマ

休日夜、寝る前のちょっと半端な時間、潰せる映像なにか、と思って、ふと dアニメストア、アニメロサマーライブ の映像を観てみた。思いの外、良い演目がいくらかあった。

2014 -ONENESS-

READY!! / アイドルマスター
765 アニマス OP 曲。中村繪里子今井麻美下田麻美沼倉愛美 の四人のみによる歌唱。あれ若干キー下げ?と一瞬疑うほどやけに声低めに聴こえた。元音源がキャラクターなりの歌声に寄せていたのに対して、声優の生実演ということで本人歌唱そのものでもオーケーな感じだったのかも。

お願い!シンデレラ / アイドルマスターシンデレラガールズ
デレマス テーマソング。大橋彩香福原綾香原紗友里青木瑠璃子松嵜麗佳村はるか、の六人による歌唱。この時はアニメ放映前年で、デレパ も あみあみ 系番組も当然無かったはずだが、既に後年の活躍を予見させるかのような選抜メンバー。最初期から頑張ってきたメンバーだからのちに活躍の機会を与えられたとみるべきか。そんな感慨にふけったりする映像だった。
とは言っても今や アイマス 関係には興味ないのだけど。佳村はるかのひみつきち だけ有料会員に復帰したりはしているけど。

2013 -FLAG NINE-

輝く世界の魔法 / アイドルマスターシンデレラガールズ
さらに前年。大橋彩香福原綾香原紗友里青木瑠璃子五十嵐裕美黒沢ともよ高森奈津美松嵜麗三宅麻理恵佳村はるか、の十名による歌唱。どうやら担当声優も曲もできたての頃らしい。MC もまだ不慣れなところがあり一門感はまだ無いと言っていい。アイマス声優という特殊職に手探りな感じ。この年の「お願い!シンデレラ」もあるけど、もういいや、と。

BRAVE PHOENIX / 水樹奈々
水樹奈々 についてはアルバム「HYBRID UNIVERSE」辺りしか知らない。その中で最も好きな曲。ラスト大サビ前の高まっていくところの実演が観たくて観た。なかなかよかった。この人、歌い方はやっぱり演歌・民謡系の感じがあり、J-POP のシンガー/ボーカリストやアニソン系歌手のそれとは異質で、いまいち打ち込み主体のサウンドにマッチしていないように感じた。むしろそこが支持されているのか。

2012 -INFINITY ∞-

水の星へ愛をこめて / 森口博子
古き良きテレビ版 ゼータガンダム 後期 OP テーマ。バンダイチャンネルでの当アニメの有料配信ですら別音源に差し替えられる ニール・セダカ 作曲の海外版権楽曲が、実演映像とはいえ日本の合法動画配信サービスで観られることに驚き。そしてそれはそれとして、とても良い歌唱。バラドルなんてやらずこっち一本で芸歴を重ねてくれていれば。

創聖のアクエリオン / AKINO with bless4 & いとうかなこ
アニメ自体は知らないが、00 年代アニソンを代表する金字塔的一曲。本人歌唱のパワフルさとルックス歌う様のダイナミックさに加え、コラボ歌唱 いとうかなこ のマッチング具合もすばらしい。いとうかなこ ソロバージョンも聴いてみたい。

アンインストール / 石川智晶 & 茅原実里
おおおええああええおぉおぉおぉえー で知られるぼくらの 石川智晶 の代表曲。軽く疑問符の沸く 石川智晶 の髪型とファッションはともかく、実演の本人歌唱がとても気持ちいい。コラボ歌唱の 茅原実里 も、なるほど声質が似ていてしっくりはまる。できればサビ裏の「イィイィイーイーイー」というコーラスの実演も観てみたかった。しかし、熱狂系ライブには向かない曲だとも思った。

DAN DAN 心魅かれてく / 織田哲郎 & 黒崎真音 & Ray & 小松未可子
ドラゴンボール GT の OP 曲タイアップだった FIELD OF VIEW の曲。この アニサマ 2012 のテーマ曲の作曲者が 織田哲郎 ということで、ご本人をゲストに迎えるので、織田哲郎 作曲のアニメタイアップ曲の中から有名でノリの良いやつをまず一曲、といった意図での選曲と思われる。コラボ歌唱者の選抜理由は全く想像つかない。誰一人 ビーイング 風味もなさげ。
織田哲郎 の歌声が良い。オリジナルの 葉山たけし アレンジをそのまま踏襲した上で、作曲者本人が弾くギターも味なもの。ZARD が存命であったなら、ここでゲストボーカルとして歌っていただろうか。

世界が終るまでは… / 織田哲郎 & 上杉昇
スラムダンク ED 曲タイアップだった WANDS の代表曲。同じく 織田哲郎 作曲。この曲発売の二年ほど後に WANDS を脱退 〜 幾年月を経て別人のようになった元ボーカル 上杉昇 が奇跡のゲスト参加、作曲者とまさかの邂逅、昔では考えられなかった夢の共演。
そうだ、これが観たかったのだった。上杉昇、変わり果てるにもほどがあるほど膨張し荒くれた風貌。しかし歌声は、すばらしいのひと言に尽きる。細部にオリジナル音源との違いは多々有るけども、本人歌唱の強烈な完全一致具合は、WANDS の歌マネがうまいひとなんかとは全く次元が違う、元 WANDS だけれども色々経た本人だからこそ成し得る、まさしく本物の歌。
加えてまた作曲者ご本人によるギター演奏+コラボ歌唱。初の共演、一緒に舞台に立つのも初めて、上杉昇 がこの曲を公で大々的に歌うのも初めて、と演奏前に話しているが、恐らくこれ最初にして最後だと思う。90 年代ビーイングファンにとっては文化遺産級ともいえる名演の映像だった。ありがたい。
で、だからこそ、今更また、ZARD の早逝が悔やまれる。悔やまれただろう。

2011 -rainbow-

Os-宇宙人 / エリオをかまってちゃん
ロックバンド 神聖かまってちゃん大亀あすか によるコラボユニットの曲。神聖かまってちゃん の子 のいつも通りの配信きちがいの場違い感に呆れる。一時期好きだった時はこういうものだこれでいいと思っていたけど、熱が引いてから見ると酷いもんだ。そりゃ売れん。演奏も残念ながらこの規模の大ホールクラスには全く向かない薄さ細さで、良くも悪くもインディーズの小箱サイズが似合うバンドだと思った。曲は良いのに。

2010 -evolution-

観たい演目は特に無かった。

2009 -RE:BRIDGE-

SOLDIER DREAM〜聖闘士神話〜 / 影山ヒロノブ
聖闘士星矢 初代アニメの後期 OP 曲。この時にしておよそ 20 年前の曲。オリジナル歌唱者が 20 年の歳月を重ねた老年に近いと思われる体で、広いステージ&花道を思い切り駆け回りながら歌い上げる。知っている昔好きだった曲だからとなんとなく観てみたが、原曲そのまま劣らず勝りまくっている圧巻の熱唱ぶりに見入った。楽曲の速いテンポに負けじと走り回っているのに、ほとんど息も切らさずメロディーもぶれずに歌い切っており、これこそがプロ、さすがアニソン界の重鎮は別格、と思わされた。良いものを観た。

nowhere / FictionJunction
YUUKA南里侑香)を加えての FJY 編成。「暁の車」も良かったが、このヤンマーニの音源再現具合がすばらしかった。のちの Kalafina メンバーを含むボーカル四人が複雑なコーラスワークを成し遂げている。もちろんメインの YUUKA の歌声も劣らず力強くて良い。バイオリンソロも生演奏で欠かすことなく、たまに 梶浦由記 が後ろで演奏する様が差し挟まれる編集も心憎い。



アニソンってすごいな、と思った。
ざっと興味惹かれて観た演目のことだけ書いてみたらば、意外にもここに自分の音楽遍歴をだいたい俯瞰できてしまっているようにも思える。十代〜三十代半ばまでの音楽趣味のダイジェストのような。知らないうちにアニメタイアップの曲もたくさん聴いていたんだな。スラムダンク を含め、アニメ自体はほとんど観ていなかったのに。