「まんが日本昔ばなし」の一本。
容貌の良いひとばかりの村に、ぶさいく一人暮らしの百姓男の話。
見てくれは悪いが心は清く、村人の底意地の悪い言い掛かりにも嫌な顔ひとつせず馬鹿正直に応じる男で、お地蔵様に毎日お供えしては「いい嫁御が来ますように」と願う。その地蔵のまわりにはキツネがいて・・・。
お地蔵様の計らいで、長年のつらい暮らしが報われて村一番のべっぴんを嫁にもらってめでたしめでたし、よいこのみんなも嫌なことがあっても清く正しく生きていこうね的な、よくあるタイプかと思いきや、全然まったく、現実はそんなに甘くねえよと暗闇に突き落とすようなオチで度肝抜かれた。いやそりゃそうだけどもね、寓話じゃん、まんがじゃん、アニメじゃん、夢見させようぜ。
おばけや妖怪系の話よりもこういう話の方がよっぽどこわい。
こんなのを子供に、週末の夜に見せようという神経がこわい。
