BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

ユーリ!!! on ICE

観た今さら。本放送時は視聴選別対象にも入れずスルー、終了後そのクールの覇権アニメとなったが尚もスルー、制作会社の MAPPAゾンビランドサガを当てた去年気になったがなんやかんやでスルー。先日、日曜の夜、これという観たい映像がなく、なにげなくdアニ開いてマイページの気になるリストにあったので観始めた。1話から引き込まれた。
目が離せない、はまるってレベルには遠いが、なるほど覇権とるだけある、ちゃんとおもしろいと思った。引き込まれた一番の決め手は、諏訪部順一が準主役だったからかと。それと内山昂輝もポイント。アニメってキャラ絵よりも声優が重要・・・いや、声優とその演技を重視して観るタイプなんだな自分は、と今気づいた。
で、このアニメ、男子フィギュアスケートのアニメだが、全話全体の7割くらいをスケート演技の描写に使っていて、どの話数でもたいていずっと滑っている。そりゃスケートのアニメだから当然だが、まさかこんなにガッツリやっているものだとは思わなかった。しかも全く同じ演目を何度も行うのに、恐らく毎回その回のためだけの作画をし、音楽に合わせつつスピーディーな動きもつけて表情も変えて気持ちやコンディションなど微妙な差異も絵に込めて、そういったことを脇役のライバル選手の演目にまでちゃんと描いている。特に主人公である勇利と最大のライバル・ユーリの作画は細かく、手描きアニメで表現できるフィギュアスケートの美しさに最大限まで挑んでいる、とでも言えるような気合いを感じた。そんな本編と、ラフスケッチのような筆絵が動く OP との対比もおもしろかった。
話もベタにスポ根ではなく、コーチとの関係において妙なラブコメ臭さを匂わせつつ、ドラマとしては予定調和に済ませず、勝ち具合負け具合ともに良い感じの結果を出しながら進むのが良かった。脚本次第ではあるけど、安易にドーン!バンザーイ!って大団円も観たかったかも。