BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

2020年6月

そのカレンダーが美しい。
日曜始まりにおいて。
左上角が先月末日31日、すなわち今月の0日。次に1日が月曜日、のち6日が土曜日で終えて右端で折り返し、2週目日曜日は7日。七日ごとの一週間、左端日曜日列に7の倍数が縦に並んでいる。祝日が一切無く、月曜日列~金曜日列に並ぶ数字は多くのカレンダーにおいてすべて同色に染められ、モノによっては土曜日列まで統一される。うちに掲げたシンプルデザインなカレンダーの場合、上端下端に入っている先月末と来月初頭の日にちも同色で、やはり祝日はなく、美しい。
いや、色なんかよりもやはり左端日曜日列に並ぶ7の倍数の美しさが良い。ここで月の数が6というのが惜しいが、おもしろくもある。数字や日数、週間などという概念を発見し発想し考案し定義した人間の知恵の美しさと、そんな数字の調和なんてものに左右されない自然の乱れというか、人工のものに則ったり空気を読んだりしない強大さというか、なんというか。


月も半ばにきて部屋の一番目に入るところに掛けたカレンダーを5月のまま変えていなくてやっとめくったものぐさが、そのめくった刹那にふと思ったことを誇張した駄文。以上。