BINTA

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戦翼のシグルドリーヴァ

全 12 話。
あらすじ等々省略。
オリジナルアニメーション「戦翼のシグルドリーヴァ」公式サイト


とてもつまらなかった。
よく最後まで観たもんだ。10話以降はほぼ流していただけだけど。
世界観がありきたりとか、飛行機乗り×少女をやりたいだけだろとか、色々文句は出てくるけども、一番のつまらない原因は脚本。ずーっと誰かが喋っとる。
設定とか専門用語とかそこそこややこしくて情報量もそれなりに多くて、空戦バトルになると絵的情報すら解釈しづらくなるのに、キャラが無駄にいらん装飾台詞を発しまくるのでもう全部の理解が追いつかない。うるせえっつうの。
おまけに寒いコメディノリ。ただでさえ台詞だらだらの基本の調子が子供(大きい)がおもちゃを並べてやる一人戦争ごっこみたいで気持ち悪いのに、空回りのギャグの寒さを上乗せしてくるのは一際痛々しくて、気分を害された。

リゼロの原作者の参加作ということで、リゼロを見る目も変わってしまう。そういえばあっちの主人公も長台詞が多く、なかなか話が進まないのは死に戻りするからというだけじゃなくて全体的に無駄な会話が多いからなのではないかという気すらしてきた。
共同脚本の鈴木貴昭氏はこの手のアニメの設定考証スタッフとしてよく見かける名前だけど、たぶんこのひとが参加したことも脚本の痛さの要因だったんだろう。

最終的にラスボスが戦いを仕掛けた理由が「ひとりで寂しかったから」(曲解)とかいう個人的な感情に辿り着くのももう他で見飽きたもので、ほんと途中で切っておけばよかったと後悔した。
どうやら戦争(太平洋戦争~敗戦)もテーマにあったような気がするけども、恐らく制作陣の誰一人として戦争体験者でもなく兵役経験もないはずで、あっても自衛隊体験入隊程度だろうし実戦経験や戦禍の経験などはないはずで、90 年代以降の戦争映画のほとんどにリアリティが感じられず演技の寒さが際立つばかりで観ていられないのと同様に、ここに描かれる戦争の様もまた空々しく、より一層つまらない感覚を上塗りしていた。

かくいう自分も当然戦争体験皆無の世代だけど、1950 年代 ~ 70 年代あたりの所謂「戦後」の映画は、戦争映画にカテゴライズされるものでなくともどこかしらから敗戦の悲痛さや戦後日本人の感情が良いも悪いも伝わってくるもので、いやこの作品がそんなところまで描こうとしたものではないとしても、比べるのも間違っているんだろうけども、なんつうかやっぱり平和ボケした世代の孫にまで至っている今の日本人がこんな話つくったって誰にも何も伝わるかって話。


脚本や台詞に無駄が多いとか偉そうに文句言うやつが無駄な言葉並べてやがる。という自戒も込めて以下さらに長々書いたなんやかんやは削除。