BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

21冬アニメチェック7

回復術師のやり直し

剣と魔法のファンタジー世界、戦闘能力に劣り回復能力しかないと蔑まれ虐げられた癒やしの勇者が、一人生き残り魔王を倒した後、真の敵に復讐するために「この世界を回復する」能力を発動させて人生やり直し。
KADOKAWA ラノベ原作。異世界転生ではないけどゲーム風演出が入っていてステータス&スキルチェックができる系。「回復能力しかない」とは言いつつ、その派生スキルによって他者の能力を取り込めたり何でも治せたり、要するにこのジャンルにありがちな弱者ハンデ主題と見せかけて主人公最強の詐欺パターン。で下剋上復讐劇パターン。またそれかよ、全部いっしょやん。
と呆れつつ、観てしまうんだろうなー。KADOKAWA だけど異世界転生・転移とは言えないので異世界かるてっとには絡まないとは思うが、どうだろう。

ホリミヤ

クラスの花だけど家事に追われる女子高校生ホリさんと、一見根暗メガネだけどピアス&TATTOOありの男子高校生ミヤムラくんのラブコメ
ミヤムラが転んだホリ弟を助けたことから知り合って、以来弟に気に入られてホリ家に入り浸り。その弟との交流シーンは全く描かれない。何でどうやってそんなに気に入られたのかはご想像におまかせ、ってことかもしれんが想像しきれん。
話や脚本はともかく、演出が良い。あちこち痒くなる気恥ずかしいシチュエーションや台詞を適度にコミカルに流していて、ラブコメ苦手でも観ていられる感じ。作画も良い。主演の戸松遥内山昂輝の芝居も良い。大助花子タイプの嫁がリードする夫婦漫才の雰囲気もあったり。
そういえば開始1秒、初っぱな第一声が津田健次郎というのも目耳を惹かれるツカミだった。あと ED もアイソメトリック(最近覚えた言葉)な CG がかわいく、一瞬で着替えさせる動きとかループする構成とかとてもよかった。

Dr.STONE 第2期

全人類石化した現代から数千年後に目覚めた天才科学少年による石器世界サバイバル、1年半ぶりの2期。方向性の違いから敵対することになった超高校級戦闘少年ツカサ率いる武力民族と真っ向から戦う「STONE WARS」編。
ゲンの語りによるジーマー回想1期振り返りは雑に流して、ひとまず千空ら科学王国の戦争準備。ツカサ帝国の様子は描かず、鍵になるタイジュとユズリハも千空が信頼する想像ばかりで実際どうしているのか明かされず。ここは1期からずっとモヤモヤしている。
しかしブランクを忘れさせる変わらぬ続きっぷりで問題なくおもしろそう。
小林裕介演じる千空は、独特の口調そのものより、言葉を発する前の「フッ」とか「ハッ」て嘲笑ブレス部分が好き。

蜘蛛ですが、なにか?

女子高生が蜘蛛に。という異世界転生モノ。「ありふれた職業で世界最強」タイプの高校生1クラスまるごとの転生(あちらは転移)。他の子や担任は立派な人間に転生したのもいるが、主人公女子をはじめモンスターに転生した者も少なくないらしい、という話。
この1話は「転生したらスライムだった件」と似たようなもん。転スラのリムル同様にスキルナビボイスが入り、お決まりのダンジョンスタートで敵を食らってステータスアップで強くなっていくパターン。
もはや二番煎じ三番煎じ。ひとつ特異な点としては主人公がかなりのハイテンション。一人でずっとなにがしかモノローグし続ける物凄い台詞量。転生して目覚めてから延々ずっと。さらに ED 曲もラップというかしゃべくり、エレファントカシマシ「ガストロンジャー」並みの力押しメロディー関係なし(途中演歌調で冷やかし)で何言っとるかわからん。
主演:悠木碧。つまりは「幼女戦記」のターニャ。から威厳や品格をすっぱり取り去って変わりに独演喋り芸と寒さを詰め込んだ感じ。テンポと勢いで押してはいるものの、話は全然面白いとこない。悠木碧の喋り損。是非ともギャラを他の声優より多めに割り振ってあげて頂きたい。
困ったことにこれまた原作が KADOKAWA異世界かるてっと参加候補に該当しそうで、これまた安易に切り捨てづらい。「幼女戦記」と主役声優がカブるからどうなんだろう、とも思うけど異世界かるてっとのラスボスが何だったかを考えると、うーん。




以上、新作チェックはひとまずここまで。
まとめとかなんとかは次。