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BOOTSFIGHT IN THE AIR

捨てた時間の記録

Steam 、1日正月セールとかなんとか。
前回セールでは年末に shapez.io を買ったら腹いっぱい楽しめてしまって、年始まで続いた残りのセール期間にもさらにまだ買うつもりだったのが他に欲しいゲームがないという状態にまでなった。改めて非常に好みど真ん中のゲームだった。

そんなこともあった上での最近。その前に買った風来のシレンに思ったほどハマれなかったことや、似たタイプの Stone shard も一度のプレイで速攻挫折したまま放置したこともあり、また既に 180 時間以上もプレイしている Slay the spire でさえそのプレイ時間にも関わらず満足に最後までクリアできていないこと、Crown Trick 、Curious Expedition 、Dicey Dungeons など購入直後の数度のプレイで満足して放置したものがあること、などから、どうやら自分はローグライク RPG 系のゲームが(も)下手なようだと気づき、もうその手のゲームに安易に手を出すのはやめた方がよさそうだ、と思うようになった。

やりたかったのはバトルではなくて、毎回異なる道道拾う武具や強化アイテムで毎回異なる武装を強めていくのが好きだっただけ。毎回異なるカードを拾って好みのデッキを作り上げていくこと自体が楽しかっただけ。強い敵なんていらない。強化した品々をいかに気持ちよく使えるか。楽しみはそこが終点だった。
だからこそ容易ではない勝利の道筋、難敵の攻略法を考えることも深くは至らないし、故に下手は下手のまま成長がない。スピードクリアとかやっている動画を観ても自分とは頭の構造が違うひとたちだと諦めに暮れなずむばかりで、自分もああなりたいという風には思わない。運が良ければああいう勝ち方ができればいいな、くらい。

アクション駄目、ローグライク駄目、カードゲーム駄目。Steam ライブラリでプレイ時間のトップ5を見れば、何が好きで何が下手かは自ずとわかることだった。

1. - 848 h : Oxygen Not Included
2. - 632 h : Terraria
3. - 215 h : TerraTech
4. - 187 h : Slay the Spire
5. - 111 h : shapez.io

4/5 がクラフト/建築系。上3つはアクション要素やサバイバル要素があったりもするが、建築系要素が充実してきたら最終クリアなど無視、敵も極力スポーンして来ないようにして安全なところでなにがしか作り続けるというプレイスタイル。
Terraria はこれだけやっても未だにハードモードにさえ至ったことがない。そこに至るに必要なボスを呼び出そうともしていない。掘り進んだ穴を拡張しては何の目的もなくただ区画整理をし続けるだけのゲーム。もはやおもしろいもくそもない。時間を無駄にしたいと思った時に無駄に捨てられるゴミ箱のひとつ。
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だから、そういうやつでいいんだ。
敵もバトルも、勝ち負けも、戦う自機すらもいらないんだ。作り上げたからって何も出てこない何も貰えない、現実にも何も身にならない、ひとに見せたってつまらない、自己満足に終始するやつ。それでいいんだ。
そう思い至って、やってきた今回のセールだった。



Steam ストアのおすすめに上がってくるゲームもその嗜好に適うものが増えてきた。ジャンルで言うとシミュレーション。コロニーシミュレーションをはじめ、自動化、建築、クラフト、輸送といったことの疑似体験作業系。
で、今回購入に至ったのは以下。


・Factory Town
コロニーシミュレーションの見た目でいて Factorio 系、と言われつつ、敵が出て来ないので実質 shapez と同類。そういうのを探して辿り着いた。何年も前から存在は知っていたけどショボめのグラフィックから食わず嫌い、中身のゲーム性を満足に確認することもなく今に至った。
また以前「Kubifaktorium」というのを購入しているが、それと同じようなもんだろうと思っていた。あれはあれで shapez や Factorio 系とはやや異なる、またなにか別のものだった。
今回おすすめに上がった中から幾らか似たようなゲームの詳細を確認していたら、どうやらこのゲームこそが shapez 風と言ってよさそうなのではないかと思え、買ってみた。
やってみると、shapez のようにシンプルな作りではないので手触りなど大きく違うところもあるけども、結果としてできあがる自動化物流システムの様態はかなり近いものがあり、これが買うべき選択として間違いではなかったと思えた。
たぶんしばらくハマる。shapez よりシンプルでない部分、ややこしい面倒臭いところが多々あって、よほど作業ゲーが好きでないとおもしろいわけがないとは思うけども、自分はそのよほどの方らしく、またしても無心に時間を捨てられるゴミ箱を手に入れてしまったらしい。


・Banished
コロニーシミュレーションの定番としてその筋では有名らしいゲーム。これもずっと前からたまにおすすめに上がってきて存在は知っていたけども、洋ゲー、インディーゲーム、昔ながらの PC ゲームっぽいグラフィックに魅力を感じず、レビューを読んでもパッとしない印象だったのでウィッシュリストに入れたりもしていなかった。
先日ビーバーコロニーゲー Timberborn をやった後、似たようなやつを調べていてこれがどうやらその手の先駆的ゲームらしいことを知り、折よく今回のセールで 60% 引きの破格で出てきたのでこれ幸いと買うに至った。
やってみたらば、2014 年発売作品とあってさすがに後発の Timberborn と比較して操作系や UI にちょっと不親切なところがある。非公式の日本語 MOD があったおかげで理解は早く進みチュートリアルもそれなりに丁寧だったけども眠くなった。
何度か寝落ちたのちやっと始まった最初のプレイは、Timberborn 同様に農地の配備が甘くて冬を迎えたら食糧が速攻で底を突き、春までに数人が息絶え、2年目も改善しきれず同様の越冬デッドスタイルとなったのでやり直すことにした。
というところでやめたまま、Factory Town に執心中。



やっぱり、敵や危機はいらないな。なんならプレイヤー側キャラクターたちが死ぬ要素すら不要かも。サバイバルも時には楽しいけれども、危機管理というゲーム性には魅力を感じない。つーか仮にも生命の危機をゲームにしようなんて冒涜も甚だしい。何てことを考え続けているんだ宮本茂

Oxygen Not Included は危機管理ではない。よっぽど下手をしなければ滅多に死なないと言われてもいるので、あれは如何に死なせないかではなく、如何に生かすか、どのように生活をさせるかというゲームだと思う。生活に適した空気や水や食糧を、複製人間という動くハブに送り続けるという意味では、生活サイクルの中に物語を見出すことを目的とする Rimworld よりも、shapez の方に近いと言っていいんじゃないか(エアプ)。

今後はどういうゲームを求めるべきかわかってきた。
たぶん Satisfactory や Dyson Sphere Program といった辺りも有りなんじゃないかな。Factorio 同様に敵の要素があるのが気がかりで、あまり安くもないから手を出していないけど。