BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

うつつ雑感 4月

アニメ以外の最近。

ゲーム停滞。
オキシはなにか気が乗らず、ファクトリータウンはすぐクラッシュする、その他はどうでもよく。最後になにかやったのは4月4日らしい。また気が向くまで放る。



最近は専ら絵描き。
不定期に再燃してはすぐ止む趣味のひとつ。

その最中に所謂作業用 BGM を欲する。最初は従来通りに iTunes のライブラリを思いつくままに適当に流していた。が、大半は何重にも何度も聴き飽きたもの。
そこで聴きたいものがなくなったら iTunes の海外ラジオを聴くようになった。のは随分前。受信可能な局は無数にあるが、主に昔のルーツロックと呼ばれる部類のもの、ソウル、70's ディスコ、オールドスクールヒップホップ、アンダーグラウンドのラップミュージックなどがかかるやつ数局をプレイリストにしてあり、それらを気分によって適当に流す。あと新しめのロック系のもたまに。

そうしてかかった中で気になるやつがあったらアーティストと曲名を確認。ユーチューブの公式ミュージックビデオや音源で再試聴。までが以前の通例だったが、此度ふと、アマゾンのプライムミュージック(Amazon Music)に目的のがあったりしないかと調べたら、あるある。無いことも多いけど、大抵はアルバム丸々聴ける。

そんなわけで、Unlimited の追加料金無しで聴ける作品を色々漁って掘って、サブスクの音楽が自分の生活にも今更導入されるに至った。スポティファイとかが流行るのもなんとなく理解できた。
がっちり買うほどではないけど一度か何度か聴きたいフルで聴いてみたい、気に入るかどうかわからないけど一度アルバムを聴いてみたい。それくらいの半端な願望を満たすのに丁度いい。
ただし、アマゾンなら本来のアマゾンの配送サービスのついでで無料同然だから利用する気になっただけであり、個別に音楽のみに金を払うということでのサブスクにはまだ気が引ける。



で、Amazon Music 。色々掘っていくと、ポニーキャニオン系の作品がやたらと充実していることに気づいた。他のメーカーはどこもかしこも渋い品揃え(「おたくシブいねえ」とか粋な選曲って意味ではなく、金を出さない客向けにはカタログ提供を渋っている、の意)なのに、ポニーキャニオンだけはタレント歌手の黒歴史もお構いなしにぶちまける勢いで色々揃っている。

中でも、FAIRCHILD のカタログにしびれた。オリジナルアルバムが揃っている上にシングルまでもあって、三十年来知ることのできなかったレア音源に辿り着けた。



FAIRCHILD (バンド) - Wikipedia

初めて知ったのは、CM ソングとして、またこのバンドの代表曲として知られる「探してるのにぃ」をその CM で聴いたのと、次いで当時プロモーションがてらに CX「夢で逢えたら」のバッハスタジオ2に出演した時。
耳に残る声の女性ボーカルで歌メロはわかりやすくポップでテンポがあって、音は打ち込み混じりでギターがギーギーのドラムがスタスタ気持ちいい。っていう、その後、後々の現在までずっと好みであるタイプのやつ、の原体験みたいなもんだ。

ほどなく「探してるのにぃ」が収録されたアルバム「せかいのうた」を買った。自分が生涯で三枚目に買った CD 。であり、今も所有している購入 CD の中では一番古いものになっている。要するに思い入れが深い。一枚まるごと全曲好きで、今でも何度も聴く。

他のアルバムは一時期中古で買って半分くらい揃えていた。
「ギミックス」:せかいのうた の次に出たリミックスアルバム。当時のベスト的選曲ではあるもののリミックスされた音があまり好みに合わずハマらなかった。
「W」:ミニアルバム2枚組。シングルが1曲2曲入っていてそれ目当てだったが、全体的にパッとした印象がなく、シングル曲もパンチがなく、ハマらなかった。
「ラジオのように」:最後のオリジナルアルバム。YOU のタレント化進行が著しかったがこれが出る前は解散など情報はなく『ラストアルバム』と銘打ったりはしていない。しかしその YOU の謂わば「ごっつ」ファミリーらしい芸風を反映したかのようなネタトラックが複数挿入され、まともにポップなのはシングル曲「きらいだよ」くらいという印象。ハマらなかった。

あと YOU が解散後にソロで出したアルバムも、シングル曲「二回目のキス」目当てにいつだか中古で買ったがやはりハマることはなかった。その後いつしか所有円盤大量処分の際にこれらは捨ててしまった。「せかいのうた」だけは残した。


で、Amazon MusicFAIRCHILD 本題。

上述の作品はいずれも FAIRCHILD の活動期間の後半のもので、それらの中古盤を買い集めていた当時に前半の作品も探してはいたのだけど、FAIRCHILD ファンにとっては前半の頃の作品の方が評価が高いらしく、レアなのか、単に元の出荷数が少なかったのか、なかなか入手できなかった。モノはあっても価格が中古にしては高かったり。その値段出してまでほしいものじゃねえな、っていう。

そのくらいのニーズに適うのがまさにサブスク。
ということでこの度初めて聴くことができた、初期 FAIRCHILD


1st アルバム「YOURS」

1曲目「偽名の口唇」から良い感じだけども、奇しくもこの曲が後の YOU ソロデビュー曲「二回目のキス」と曲調そっくりで、なぜ解散したのか疑問が深まるばかり。
その他「悪戯の森のレイン」、「さよならは短い言葉」、「双子のバイオリン」が好みなとこ。他のも極めてポップで、後期のアクのようなものが出てくる気配もほぼなく、ファンに評価が高いのも納得。


2nd アルバム「FLOWER BURGER」

1st の延長と言うほかない作風。後期の変質を知らなければクール、シリアス系に行くのかと思うほど。明るい曲調の方がやや少ないくらい。
中でも「ひとりにしないで」という曲がめちゃくちゃ好みで物凄く掴まれた。気に入りすぎて数日リピートして 100 回は聴いた。冷静に聴けば平凡でベタな曲だけども、そういうのが良いのだ。


3rd アルバム「UKULELE」

楽曲はさらなる延長に進みつつ、ウクレレを使ったインタールードが何曲か入る、後期への変質の萌芽が窺えるアルバム。あまり気に入るものではなかったが、シングル曲「小さな星」と「Jelly Eyes は甘くない」はとても好き。


あとシングルはシングルで別にあり、アルバム未収録のカップリング曲も聴ける。シングルA面曲についても、表記はなくともアルバムとはミックスが若干違うものがあるので有り難い。が、「ひとりにしないで」並みに気に入る曲は他にはなかった。



アルバム「FLOWER BURGER」のダウンロード価格は¥1050 。「ひとりにしないで」が好きすぎて買ってしまいそう。

FLOWER BURGER

FLOWER BURGER

  • 発売日: 2019/01/31
  • メディア: MP3 ダウンロード