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春アニメ雑感 主に10話

戦闘員、派遣します! 10 話
前回まわり道に続き脇道。魔王軍だかとの戦争をこんなに勿体つける意味は。
悪の組織三幹部当番回。だが、声優が不味いせいで面白さ半減、だったのではないかと。言葉だけを追えば可笑しいはずなのに全然笑えなかった。特に黒のリリスは残念に尽きる。もっと巧くできる声優がいたはずだが、都合がつかなかったのだろうか。このすばのレギュラーキャラたちとは大違い。
この脇道回で大笑いさせて本編どうでもいいわっははは( ´∀`) って感じに盛り上げてクライマックスに持っていきたかったのかもしれないが、わりとズッコケたに近いくらい残念だった。
ただし何をやっても全部最後は悪行ポイント大久保瑠美が美味しいだけだから、誰がどんな芝居しようが同じっちゃ同じ。そういう意味ではギャラの張る上級声優を使うなんてもったいないからある意味賢明なキャスティングなのかも。


NOMAD 10 話
ジョー対サチオ。見たくなかった夢のカード。
ボコボコにされて、敵うはずもなくて、でもやるしかない、立ち向かいたい、でも本物のパンチくそ痛え。そして出る、わだかまっていた憤り。その声に泣けた。
ジョーにしても半端はできない。「リングを降りろ」と言ったからには二度と昇りたいとは思わせないだけのものをぶつけなきゃならん。時に目は鬼、みたいな一瞬冷酷に見下すカット。
マック編に入って以来ちょっと下がり気味に感じていたけど、やっぱりしっかり見せてくれる作品なのだった。


さよなら私のクラマー 10 話
浦和邦成戦。おもしろい。
クマって、目の下のあれでそう呼んでいたのか。


バックアロウ 22 話
話の壊れ方に合わせてか作画崩れもひどくてざまあ。
以前コメンタリー配信で世間話をしていた件について文句たらたら書き連ねたが、悔い改める。こんなグダグダな作品に真面目にコメンタリーする方が馬鹿らしいわな。後々恥ずかしくなる。ベテラン声優ほどそう思ったのだろう。無理もない無理もない。要するにコメンタリーがコメンタリーになっていない作品ってのは、出演キャストに真面目に語らせる気を無くさせるような愚作ってことだ。


憂国のモリアーティ 20 話
ただの探偵ものみたいなシャーロック回。モリアーティ出番なし。
冒頭「僕たち、結婚するんだ」の直後のシャーロックの驚き呆気にとられた顔が傑作だった。


MARS RED 10 話
沢城みゆきの声が出番を重ねるごとに低くなっている気がする。


灼熱カバディ 10 話
「集中」言わせたいがための花江夏樹起用かー。
しかしおばあちゃんエピソードは寒い。灼熱も冷める。担当編集からの指図で入れたかのような取って付けた感。
加えて感情モノローグが多くてテンポが悪く感じられた。今までがよかったわけでもないけど、カバディってスポーツのスピード感はこんなもんなのだろうと許せた。が、今回はなにかちょっとクドかったような。こちらの気分的なものかな。


不滅のあなたへ 9話
グーグーだめだ、自分はこいつに弱い。絵に描いた不幸な絵でしかない、ただ泣かせにきているキャラだとわかっていても泣けてしまう。グーグーが喋っている最中ぽろぽろと涙が止まらない。気分的なものかな。
死ってなに? おまえの言う「からっぽ」ってやつだよ。と言ってそれ以上の深い話に引っ張らないのはよかった。「オレが死んだらオレになってくれよ」もよかった。おまえだけが探しにきてくれた ~ 家族みたいだな ~ から、リーンがやってくるのもよかった。
不幸の連続の末に一人になった身の上にいじける子と、実感のない幸福に囲まれる中で一人になりたいと苛立つ子、という対照的な話もおもしろかった。
グーグーとリーンが各々幸せになるといいな。と小学生並みの感想を浮かべる純視聴者的自分と、作劇的に今回の話も振りとしてより悲しい展開になるのを待ち望む屈折傍観者の自分がいて、なんなんだろう。
そんな複雑な期待をよそに次回は再びバトルか。


シャドーハウス 9話
えええええ、わたし体が丈夫みたいです! で OK なのかよ。
つーか落下予測地点にカートを配置させる配慮はいいとして、ケイト様より先にそこに落下したはずのゴンドラの檻部分はどこいった? 落下後画面外に転がった? その時カートに直撃もせずに? カートの配置に影響なし? むしろ檻部分の直撃でカートが動いてナイス配置になったので、エミリコはケイト様を捕まえつつそこに向かって飛び込んだ? 運動神経すごくね?
まーまーその点は目を瞑るとして、体が丈夫だから OK = エミリコがケイト様の緩衝材になれば OK 、というなら、べつにトゲの茂みを裂いて行かずとも落下予測地点のカートにエミリコが入って待機していれば十分だったのでは。って誰もがツッコミません? と細かいことが気になる回だった。
冒頭から「やがて顔とおかげさまはひとつになる」とかなんとかそっちの方が重要で、掘り下げたり成り行き考察するべき部分だろうに。


転スラ日記 10 話
冬回。「オレで身体を洗うなよ」?
なぜそのシーンをちゃんと描かないのだ。タルるートくん読んでから描き直せ。


聖女の魔力は万能です 9話
セイ × アイラ、9話目にしてやっとまともに対面。セイは聖女として認識され始めたが、カイルやエリザベスの口振りではアイラにもそれらしき能力の一端が窺えるような。百年に一人の逸材云々とか、なんでそういうのは噂にならんのか。それこそ妬み嫉みの女共の計らいによってのことか。
あと薬草。ファンタジー世界ってのは薬草が豊富なのが当然なんだな。国民的 RPG にて駆け出し冒険者でも拾ったコインで買えるような価格で投げ売りされるくらいだから、相当大量に採れるんだろう。現実そこらへんに生えている雑草が何らか薬草に使えることをこちらの世界の我々が知らないだけかもしれんが。
で、回復魔法という便利な技が存在するにも関わらず薬草が大量に栽培され需要もあるってことは、回復魔法の使用者が極端に少ないか必要 MP のコストが高いか、その両方かってことだろう。
自分が RPG をやっていた時も、ボス戦に挑む際には途中の通常戦闘を極力控えて、道中の浅い傷は安価で有り余る低級回復アイテムを使い MP 消費しないよう努めるのが常だったな。治癒や激しいボス戦への配慮というより、HP / MP の数値が最大値と同値でない状態でボスに挑みたくないという、偏屈に潔癖じみた性格によるものだった気はする。
なんの話だ。


恋と呼ぶには気持ち悪い 11 話
お父さん中田譲治、出演キャラに出くわすたびに、滑舌が限界なのではないかと感じてしまうくらい、加齢によると思われる綱渡り気味の発声が不憫。
おや、もしかして次が最終回?


スーパーカブ 10 話
冬、雪。
たしか過去何度か電子ジャー(死語)が出てきたはずだが、なぜに飯盒直火炊き。気分か。ゆるキャン△観たんか。テレビ無えだろ。
真っ白な雪原をカブの轍で裂いていく小熊と礼子。子供のように無邪気な戯れよう、と言いたいところだが、さながら田舎の駐車場でパラリラ回るレディース or 珍走団のように見えた。
椎、今回もまた青白さが際立ち、ゾンビどころか霊体かと思った。そういや上着放り捨てて雪の中遊ぶ様や、「カブが飛ぶわけ・・・飛んだー!!」なジャンプなども含めて、今回は全体「... という夢を見たのでした」で終わってもおかしくないような内容だった。
一番よかったのは最初の方、小熊が礼子に電話で呼ばれてチェーンなしのカブで怯えながら礼子んちまで行く一連。やっぱりこの子、一人の冒険劇の方が魅力が強く出る感じある。
ひとつ、小熊が「いい感じ」と言う時の発音が気になった。現代っ子らしい発音。「いい感じ やな感じ」と続ける場合の平坦発音。我々古い世代は後ろの「やな感じ」の発音で「良い感じ」も言っていたし、日本語的に本来正しいのもそれだと思うが、色々浮世離れしたような小熊でもそこは今風若者風なのかー、と意外に感じた。過去の回でもあったっけ。
さて最後に事件。既に幽霊風味濃厚な椎、進入禁止の柵が映った時からなんとなく読めた展開だったが、どうなる。誰も死なないタイプの作品だとは思うが、そこを裏切って死なせる可能性もなくはない。椎の血色、モノクロイラストの ED 、次回タイトル「遠い春」と、伏線とこじつけられる要素はある。
いやいやまさかー。カブが飛ぶわけ・・・、いや、まさか。