BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

オキシ 050 (v)

八度目のコロニー Verdante 32 話



サイクル 311

超持続可能実績を果たし、もう関係ないんで、石炭発電機を導入。絶賛稼働中はいいのだが、そいつがひり出す二酸化炭素の処理はどうしようかと考えた。
考えたが喫緊でどうにかせねばというわけでもないので、まま放置。



サイクル 312

堆肥置き場(寝室の真下、病院の右)の空間が 38 ℃、その下のピップ厩舎内のピップどもの餌たるアーバーツリーの生育温度が上限 40 ℃、あと寝室上の補欠ドレッコ待機大部屋の熱も看過できない。
ということで、冷却液ループパイプのルートを増設することにした。



サイクル 313
配給。

夜ふかし早起き人材をそれだけでは甘いとか言ってバンバン蹴っていたせいか、一向に望むような候補を出してくれなくなった。
アマルガムも上方大ヘドロ層の採掘によって在庫が無駄にあるけどください。

冷却液ループのルート増設、できた。延伸とはちょっと違う。
冷却機関から液体遮断器をパスして出てきたところに分岐をつくり、既設の西方面(第二&第四電解酸素生成区)周回ルートとは別に、東ルートを新設。食堂脇を下って浄水器脇から堆肥置き場を周って寝室脇を上り補欠ドレッコ大部屋の角を経由してまだ上って第三電解酸素区の水素発電機を経由して2ルート合流ラインに戻る。各所を輻射パイプ1マス分だけ冷やして回る。

1ルートの大回りだと冷却液が一周するのに時間がかかるのと、ルートの始まりの方ほど冷えすぎて後の方ほどあまり冷えない。また分岐にすることによってパイプ内の数珠つなぎ進行に1マスずつ間隔ができるのも、過度な冷やしすぎを防ぐのにいいかな、などと。
なんとなーくつくって結果的にそうなったのだけど。

効果のほどはあとでわかる。



サイクル 314

宇宙エントランス設営地を考えるため上方視察。
やっと全体拝めた宇宙空間蒸気野郎。見るたびなんか笑えるが、この位置にあるってことは蒸気エンジン用にどうぞってことかな。液体酸素&液体水素の元に使うにもいいかも。



サイクル 315

一方拠点下方の散らかった野良ピップたむろ場。塩素はまあまあ消化。もっときれいにするなら吸気ポンプを設置せざるをえない。が、しない。気に留めてはおく。酸素過剰により二酸化炭素の水位が下がったのでオキシファーンを一段下に植え替えようと全部引き抜いて下の格納庫に入れたのだけどこいつら仕事しねえー、の図。

てめえらの餌のアーバーツリーは好き放題植えるくせに、いっぱい送り付けておいたキノコは埋めずに吐きちらかすばかり。オキシファーンなど目もくれない。おまえらのそういうところ苛つくけど、好きだぜ。
アーバーツリーを一旦何本か抜くべきだが、結局アーバーどんぐりを植えられるばっかりで植えては抜き植えては抜きのいたちごっこは御免だしなー。

あとここ、第三電解酸素生成区の水素も枯渇している。
涸らした主因は精錬装置であり、ゆえに精錬作業は停滞中。
ここの電力不足の補填も考えねば。



サイクル 316
配給。

おまえにはこれぐらいが良い薬だ、ということか。

水素電力が各所で頼りにならなくなってきた。けど超持続可能実績はもう済んだので石炭でもなんでも追加すりゃいい。そういえば天ガス忘れてたわ。ということで今回もまた急に、天然ガス使用の準備を始めた。
超持続可能の実績達成前から気体貯蔵庫並べて用意しておくべきだろうなー、とは思いつつヘドロ層の中にあってヘドロ採掘が嫌で結局今まで手を付けてこなかった。液体エアロックは準備していたのに。

ひとまず除菌防菌対策を徹底した入り口をつくった。
スーツもないのに徹底とは。



サイクル 317

ところでそういえばハッチ。
つるつるハッチが生まれる気配がない。あれ?そういえばハッチ(プレーン)が摂取可能な餌には金属なんてない。「ごつごつハッチが金属を食べるとつるつるハッチが生まれる可能性がある」だったっけ? Wiki を確認せずそんな疑問が浮かんだので、ここ数サイクルかけて他の作業の傍ら、一部のハッチをごつごつに入れ替えた。
そしたら案の定。どうやらそういうことだったらしい。手痛い勘違いだった。100 サイクル分以上の金属精錬の機会を無駄にした。

そして原油バイオームを開いて久しい、鉛時代の今、これからつるつるくんを迎えてもあまり旨味は多くないと言える。わからんが。



サイクル 318

やるときゃやるよ。ダイナミックに。

天然ガス間欠泉周囲のヘドロ層を掘り広げるか、拠点内の空いたところにするか、とガス用気体貯蔵庫の置き場に悩んだけど、そんな小さいところで悩まずとも上の空き地が広いではないか、ってことでガーッとバーッといった。
適当大雑把にいったけど、例えばこの近くにガス発電機を置いても汚染水は下の溜まりに流せばいいから、案外良い位置だったと言える。わからんが。



サイクル 319
配給。

からっきし。Air Knight 。

え、浮いてる。浮いて寝てる。

え、目出てる。二人重なってる。

大ヘドロ層の現在。大細菌空間となった。



サイクル 320

アリ、流行りの感染症で入院。恐らくスーツなし作業を強いられている天然ガス間欠泉のヘドロ層で食らったものと思われる。脱臭機も消毒剤通過も予防は予防であって感染しないとは言えないですからね、とアシュカン医師。

でその天然ガスの吸気について。毎度のことながら電力をどうするかと悩んだが、結論やっぱり人力が便がいいってことになった。ちゃんとした電力配備は大型変圧器や導電線を余裕で作れるくらい精錬金属が豊富になってから考えよう。いつになるか知らん。



現在の気温

なんかミスって次サイクルに変わってしまったがそこは無視。
冷却液ループのルート増設の効果が出た。堆肥置き場も補欠ドレッコもなかなか冷えない熱量だけど前回終了時よりは赤みが引いていると思う。発電区域もだいぶ黄色く、青いとこすらある。
全体的にも青みが広がっておりつまり寒い。



現在の空気

拠点外にももう余剰酸素を吐き出せる余裕がない。高圧排気口にすれば出すことはできるが、高圧状態は問題がないこともないので、どうしたものか。
宇宙に捨てるためには長いパイプラインを設置する必要がある。
ふさふさスリックスターを産ませるために地下のスリックスターをどこかで育てるか。と全体見回したが、どこも生育可能下限 35 ℃には満たず、例の堆肥置き場では適温ではあっても厩舎を置く余裕がなく。
どこかで薪ストーブを炊いて育てるのがベターかな。それで卵を待って孵るのを待って、よりは宇宙まで排気パイプを引く方が早いわな。
両方やるか。