BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

うつつ雑感 2412

絵描き趣味が継続中。
久々に持ちこたえている、持続中と言うべきか。


ゲームはここ十日間くらいでテラリアを一回か二回触ったかどうか。
オータムセールなんて素通り。
ゲーム業界が全体的に停滞してしまっている感がある。気のせいか。そうだろう。



サンバルカンがユーチューブで配信開始とのことで観た。

自分が幼少時に観ていたけど「観ていた」という以外の記憶が一切残っていないシリーズ。でもたしか、こののち数々出てくる戦隊ヒーローの中でも特別好きだった記憶がある。シューズとかリュックサックとかスプーンとか、サンバルカンのプリントされたグッズを愛用していた。どこまで公式の商品だったかは知らない。メンコや、もちろんロボットのおもちゃもあった。どこまで自分のものだったかわからない。

主題歌は完全に忘れていたけど、今回聴いて当時よく口ずさんでいたことを思い出した。主題歌の入ったカセットテープもよく自宅で流していた。が、果たして公式の主題歌音源だったかわからない。
他のヒーローやアニメの主題歌も流していて、当時は、いや当時から、公式とは違う歌手が歌う子供番組主題歌集のカセットテープ=ニセ主題歌集はあったので、それだったかもしれない。串田アキラの熱の入った歌唱を聴いてもいまいち懐かしさが高まらないからきっとそうだと思う。
サンバルカンの頃はかなり無知な幼児だったけれど、のちのダイナマンチェンジマンぐらいの頃になると公式とは違う歌手が歌っているのを耳にすると「え?ちがう」と気づくようになっていたと思う。

さて改めて観ての感想。
本放送 1981 年から四十三年も経ってから、当時の9倍か10倍ほどの年齢になって、観るに。
まず展開の早さに笑う。要所要所ストーリーの柱を頑丈に建てつつも、30分番組に編集するために雑に端折られたらしき脚本のテンションが物凄い。どうせ全部アフレコするから演技は二の次、サンバルカンは変身後に名乗りや掛け声でいっぱい台詞あるから通常時は台詞不要くらいに喋らない大鷲と鮫島、に対して無闇に「ヒョー!」を連発する豹。といった主役の扱いの雑さが惨めにも可笑しい。どちらかと言えば主役は岸田森。演技力と俳優のバリュー的にもまあそうなる。わかる。
演出も強烈。とにかく30分は短い。その上で番組スタートの1話に設定付けとして、説明付けに必要な情報を詰め込むだけ詰め込みたいがために、多くはナレーションベースで、対象視聴者層であろう子供の理解などお構いなしに世界情勢などのややこしい事情やワードをふんだんに盛り込んで強引に進む。太陽戦隊って何?とか嵐山長官を含むバックアップ組織はなんなの?とかサンバルカンの変身システムの解説とか、細かい事を語っている暇はなく、全部とにかくワードだけ置いてぶっ飛ばしていく。うるせえ黙ってろと。
子供の脳に残るのは「ブラックマグマ」ってわかりやすい単語とか嵐山長官のへんな髪型に垂れ目のグラサンとかカレーたべたいとかロボットわーいとか、そんな。
太陽ジャンプって?とか、「かがやけ!」って名乗りに必要?とか、「オーロラプラズマ返し」って何も受けてないのに初手で返すの?とか、平成や令和の常識感覚でツッコんではいけない。これが昭和ヒーローの、いや昔のヒーロー番組の美学であり特撮ヒーローの礎になったものなのだから。まあでも笑う。

しかしサンバルカンの各搭乗メカとサンバルカンロボの特撮は今にしても真面目にしびれるものがあった。CGなんて無いし、基本手製のミニチュアを使って、合成なんてのもエフェクト的な部分以外はほとんどない。特にサンバルカンロボの合体シークエンスは、スーパーロボット系アニメの手描き合体アニメーションにも負けない、撮影班の気合いを感じた。たとえ出来て残された映像が多少間抜けに映るものだったとしても、花火やピアノ線を用い、照明等の力技で、実在しない巨大メカがリアルに変形合体していく様は、その間の敵の動きをそっちのけにして2分3分かけてじっくり流すのも全然有りなものだった。ていうか敵もあれだけのものが目の前で展開されたら攻撃の手が止まって見入るだろう。

そして戦闘の終わりもざっくりあっさり。適当わっはっはな落ちをつけてナレーション締め。放送は80年代だがこのあたりまだ70年代気質が根強い。
エンディングの主題歌がまたやばい。イントロの「プーラズマっ♪ プーラズマっ♪」にやられた。ああーこんなのあったなー!って懐かしさとなんつー馬鹿フレーズだ!ってズッコケ感で可笑しくてしょうがなかった。これから毎週更新で全50話らしいが、このイントロでしばらく毎週大笑いするに違いない。

思っていた以上に最高だったサンバルカン
やっぱり何が良いって三色。当たり前だが、三色が強調されるポイントがあちこちかっこいい。最も好きなのがメカに乗った時に三人それぞれのコクピット上部にある各色の丸い部分。なんでそこが良いのか自分でもわからないけど、なんか良い。
あと、決め技の技名を叫ぶ時。マスクで表情が隠れるからって身振り手振りでかっこつけようっていう発想。それがロボのコクピット内だとさらに上半身しか映らないから腕の振りがやたら大げさになるっていう。加えて、三人合唱じゃなくて一人ずつ技名を言って、ただ技を出すだけなのに三人分の叫び時間を食うっていう、他の重要部分の脚本を犠牲にしてまで徹底するヒーロー美学。なのか、やっぱり脚本・演出の練り込みが甘いだけなのか。

2話もすごい。
いきなり世界で睨み合う某国「A国」「B国」って不思議ワードと、そいつらの対立図式みたいなのをほとんどナレーションと雑な外国人の演技だけで説明する序盤に面食らった。この設定を一発で理解しニヤリとする幼児がいるのか。誰にどこに向けた番組なのかと、また可笑しくてしょうがない。
あと「原子力ミサイル」だとかを軽々しく持ち出すのもすげえ。放射能云々なんてことは全然問題にしやしない。戦後四十年足らずでここまで意識が変わるものなのね。テレビが良かった時代。テレビがこんなのでもよかった時代。でも当時もどこかの片隅では問題視されたりしたのだろう。炎上させるようなメディアやツールがなかっただけ。


といった感じで、今後はサンバルカン感想ブログになる。のも悪くない。




神聖かまってちゃんのおおよそ全曲をスポティファイで聴いた。
バンドの名前くらいは、いやそれがバンドの名であることは「ロックンロールは鳴り止まないっ」が最初に話題になった頃に知って、たしか深夜の馬鹿力で掛かったのを聴いたのが最初だったと思う。が、特になんとも思わなかった。
ちゃんと聴いたのは 2014 年、「フロントメモリー feat. 川本真琴」。
なぜそれを聴こうと思ったのだろう。このブログは 2014 年から始めて、その当時ちょうど神聖かまってちゃんをよく聴いていた時期だったはずだが、過去記事にそんな記述が残っておらず、前のホームページ日記からはてなダイアリーに移るか移らないかの最中だったのか。たしかに「フロントメモリー feat. 川本真琴」+その他の楽曲音源を購入したことをどこかに書いた記憶はあるけど、残っていない。

なぜ聴こうと思ったのか。
聴く、の前に、たしか音源と同時期にミュージックビデオが公開されて、それが目当てだった。「フロントメモリー feat. 川本真琴」にはメインで新垣里沙元モーニング娘。)が出ていると知り、加えて川本真琴が今(2014)どんなもんかと興味をそそられた。
観てみたら、色々とやられた。まず「ロックンロールは鳴り止まないっ」のバカスカロックバンドの印象だったのに打ち込みの曲。次いで「feat.」と言いながら全編メインボーカルの川本真琴。しかもあの川本真琴らしさ溢れる言葉詰め込み早口歌唱の川本真琴。なのに画面に観るのは新垣里沙。バンド本来のボーカルではない人の歌唱、でその歌唱者でもない人が主役、という混乱大な映像。かと思いきや本来のボーカルの奴が終盤で新垣里沙と同じ格好をして入れ替わるように出てくる。
なんなんだ、と思っていると最後、曲終わりに川本真琴の本人名義の過去音源でも聴いたことのないような猛烈な高音歌い上げフェイク&シャウト。これは衝撃だった。

中略。
そこから神聖かまってちゃんのことを調べ、フロントメモリーのの子歌唱原曲を聴いたり、公式映像を色々観たり、の子デモ曲動画を幾らか観たり、伝説的な過去の事件動画を観まくったり、関係者が書いたヒストリーを熟読したり、不快半分にもの子の配信を頻繁に観るようになったり、と少し、しばらくの間ハマった。「ズッ友」ぐらいまでだったかな。
DTM 趣味の時だったこともあり、ボカロの操作練習がてら、自分で「ロックンロールは鳴り止まないっ」を全部丸々コピーしたりもした。

しかしの子の配信の不快さと面白さにある程度慣れた頃、慣れ=飽きとなり、他の何かに興味が移って追わなくなった。たしかアニメ趣味に入っていったのかな。
進撃の主題歌担当とかベースのひと脱退などの大まかなニュースは時折得ていたものの、ここ先日まで具体的にどうしていたかはほぼ知ることがなかった。

で、今さら過去作全部聴いて、何か書こうと思ったが、特に思ったことは大してなかった。
この 2014 年の補足を書き残しておこうと思っただけ。