絵をね、描いているの。まだ。
毎日、マジ毎日。最低1時間は。
毎晩23時に描く。なにか。思いつくまま。
ちーとも上手くならん。
やり直し=キャンセル、アンドゥリドゥを使うから時間を食うのだ、という巷の説をどこやらで見たので、なるほどと思ってやり直し「⇐」戻るボタン的なのを液タブのショートカットから外した。ミスした場合は戻らずに、消しゴムツールで消して描き直す。
なるほどたしかに、戻る戻るでどこまで戻るか、戻りたいポイントを探している時間が無駄だ。戻りたいより描きたいを優先するのが正しいわけだ。だって描きたい線が頭では決まっているのだから。いや、そう言い切れない時もある。が、ザッと消してサッと描き直す方が話は早い。いや、どうかしらん。
でもさ、「戻る」キャンセルは、キャンセル動作が手癖になるだけで描画力とは関係ない。「消しゴムで消して描き直す」は、消すも描くもペンを使う動作なので、きっとほんのわずか微かでも画力を養う糧になる、なっている、はず、きっとそうだと思いたい。
そんな希望のたまものか、最近、画力は上がらないが、描く速度はキャンセル慣れしていた頃よりも少し、ほんのわずかに速くなってきた気がする。はず、きっとそうだと思いたい。いや、そうさ、そうなのさ。
しかしここに来て次の問題。
毎日描くせいか、休日となれば十時間とかやっているせいか、二週間ほど前からペーパーライクフィルムの表面のペーパーライクな材質がヘタってつるつる化し始めた。っていうかもう液タブの中央半径数センチはつるっつる。ペンを走らせるとキュルキュル言いよる。
きっと画力が上がらないのはこれのせいに違いない。
モノのせいにするのはてめえが駄目な証拠。
ともあれ、買い替える必要がある。かも。
あとどんなに描いても、これが金になる気がしない。
いや、いつかこれで食っていきたいという希望っつうか夢っつうかで描き続けていたりするのだけど、どうにも漫画ってものが難しい。漫画を描くには描けるが、所謂漫画の、コマ割ってスササって絵が入っていてネームがあって話を進める、っていう形式で頭に浮かぶストーリーを描いていくのが、なんか自分に合わないというか。
試しに、描きたい絵を描いて、そこの横とか隅とかに、描きながら想像した適当な話やら会話やらの文字を殴り書きしていってみたら、なんかそれでいい気がした。これなんじゃないかなと。
小説+挿絵という形式。でもない。そんな良いものじゃない。だって自分以外には読めないもの。
思いついた絵をガーッと描いて、その隙間に汚い字で話が走っている。
まあでも、話が盛り上がってくると大ゴマになって、なんなら1コマ=1ページがずっと続く感じではあって、キャラの吹き出しだってあったりなかったり。
漫画の体裁を借りつつも常識的なそのフォーマットに則りたくないっていう。そこに縛られると話が進まなくなる感じ。だけど縛られずに自由に描いたものは一般的に見られたものじゃなく、だから金にならない、っていう。
それで、だから結局、食うだけの金は一般労働で稼いで、描きたいものは描きたいだけ描いて世に出すのは諦める。それで適当に終わりを待ち続けるしかないかな。
という日々だ。
ゲーム? まだそんな文化が残っているのか。