BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

TITINE

「モダンタイムス」を観るといつもその後数日、頭から「ティティナ」が離れなくなる。先日来の今も。数日っていうか結構、数週間経っているけど。


ふと今更、「ティティナ」ってなんだろ、と思った。
調べた。

原曲は、1917年フランスの楽曲『Je cherche après Titine』
https://www.worldfolksong.com/popular/titina-modern-times.html

これがそれらしい。
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その原曲の美味しいところだけを摘まんで、キャッチーにアレンジした上で、歌詞をでたらめに替えながら繰り返して歌い踊ったのが、劇中終盤の名演。これ。
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既に世界的に知られたチャーリーがその肉声を聴かせたのもこのシーンが初だったとか。

歌と踊りのおもしろさとモダンタイムス自体の良さとは別に、この曲ほんとにキャッチーで。生きる時代も国も異なる自分が今聴いても良いのだから、既に相当数のカバー曲みたいなものがあるに違いない。などと思って探してみた。


スポテファイにて、"Titina" / "Titine" / "Je Cherche Apres Titine" で検索。
試聴した中で気になったり気に入ったりしたのを適当に羅列。する回。


適当ゆえに順不同。


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アメリカのアーティスト J-FIVE による 2004 年のヒット曲。これは今回じゃなく過去に調べて存在を知っていた。
劇中音声をサンプリングしラップを乗せたもので、カバーではないかも。このミュージックビデオも恐らく公式的に許諾を取って原作映画をミックスしている。おもしろいけど若干下品に感じるのは気のせいか。潔癖すぎるか。



こういうのはなんというのだろう。フレンチジャズとかかな。2014 年作らしい。
検索して出てくる曲にはこのタイプのカバーが最も多く、大半はモダンタイムスのそれとは似ても似つかない、元の原曲をカバーしたらしきゆるかったり暗かったりなものだった。
そんな中でこのカバーは歌に勢いがあって元気が良く、チャーリーの片鱗を感じた。



こちらも正統的で踏み外していないタイプのカバー。女性ボーカル。1975 年作らしいので、なるほど踏み外すもなにも、音楽ジャンルが今ほど幅広くなかった時代だから、こういうもんなんだな。



はいこれ、似ても似つかないタイプ。チャーリーとも原曲とも違う。そしてやかましい。これもフレンチなんたらな音でソフトな方ではあるが、歌のおっさんのはしゃぎっぷりを中和してくれていて好アレンジと言える。笑えた。




2010 年作らしい。よくわからないダンスミックス。ミックス違いの4曲入り EP で、これは4曲目。サンプリングとの混ぜ具合が丁度良い感じでまあまあ聴ける。ミックス名無しの無印1曲目は、単に4つ打ちトラックと劇中音声をサンドイッチしただけのものでいまいち。版権的にも怪しい感じ。



これはユーチューブに無かった。
ダンスミックスの一種。2012 年作。あんまりおもしろいものではない。4つ打ちリミックスしやすい曲だけどワンパターンになりやすいから作ろうという人も少ないのかも。こんなのでも有るだけ珍しい。



ダンスミックスというかディスコミックスかな。2023 年作って本当かね。これは結構良い。サンプリングや楽器の絡め方が好きな感じ。耳に残る間奏のフレーズを口笛みたいな音で鳴らしているところが好き。



正統派の現代ポップスカバーという感じ。2017 年作。EDM 以降の音使いっぽい。よく知らないけど。歌もほどよい感じ。もっとこういうベタなカバーがいっぱいあると思ったけど、これ以外全然なかった。



イタリアンカバー。2015 年作。ダンスポップな音ではあるけどエレクトロジャズ? 後半はボコーダーも使っていて、ジャンル行方不明。でも、嫌いじゃない。



ややテクノ寄りのダンスアレンジでインスト。2017 年作。後半に音声トラックが入ってくるけどたぶんチャップリンの劇中音声ではないものと思われる。でもこれも嫌いじゃない。



スカパラ的なスカロック風のインストカバー。2018 年作。あんまり好みではないけど、曲中の間の取り方がいい。あと短いのもいい。



あると思った、パンキッシュなロックカバー。もっとヘヴィかもっと下手くそなパンクが来ると思ったけど、これはわりとちゃんとした人たちがやってそう。後半ぐちゃぐちゃになっていくけど、お馬鹿バーというほどでもなく。



60's なロックカバー、と思ったら本当に 1966 年作だった。ボーカルのパワーがすごい。全部に「ティッティーナッ」って「ッ」が入るソウルフル歌唱。どこがティティナやねんと。
一番気に入った。何度も聴くもんではないが。



これはモダンタイムス劇中音声の演奏アレンジそのままに後年どこかの楽団が録り直したらしき、歌無しオーケストラ録音。
チャップリンの時代には「サウンドトラック」というのは、劇伴音楽そのものを指すのではなく、単に映画の音声トラックという意味でしかなかったから、劇の芝居音声と別に分けた劇伴の、所謂サントラ盤なんて存在しなかったんだな。こうして新録されたものをしかし、サントラと呼ぶのか否か。



日本人のカバーは無いのか。あるにはあった。が、おもしろいものはなかった。
そんな中唯一これ、昭和 28 年、1953 年作。歌メロは原曲ほぼそのままに日本語詞を乗っけた和製カバー。いいね。ありきたりなボッサやジャズ風や J-POP のカバーなんて要らない。こういうのが聴きたかった。というわけでもないけど、海外の楽曲が並ぶ中で、この超異色の一曲があって良かった。すげえよ日本歌謡界。



以上。

また余計な時間を費やしてしまった。