BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

PICKUP.IPR (4)

相変わらず Indie Pop Rocks! のある生活。

https://somafm.com/indiepop/

ずっと聴いていたら、ごく稀に日本語を歌う楽曲が掛かる。先日などは遂に日本のアーティスト、まさかのコーネリアスが掛かった。世界中の曲から選曲しているというわりに日本の曲は掛からんなーと思っていたが、要はここで掛けるに値するジャパニーズなどほとんどないってことか。しかし、インディー? コーネリアスってポリスターとかワーナーじゃなかったか。

聴き始めて早一ヶ月、耳惹かれる曲があまりない週であった。
ていうか前3回分に書いた気に入った人々の作品をたくさん聴いていて、Indie Pop Rocks! 自体を聴く時間が少なかった。中でも sundayclub にハマっており毎日聴いている。ハマりすぎて CD 買うまでに至った。あれは良い。


そんな感じで今回は以下。

Soccer Mommy

2015年から活動するアメリカの女性シンガーソングライターの2024年作。
バンドっぽい音だけどソロアーティスト。自分が知らなかっただけで既に相当著名な人らしい。作風としてはシンガーソングライターらしい、ロック系でありながらもややしっとり寄り。ボーカルや音の雰囲気は前回までに挙げた Mini Trees や Dizzy や fanclubwallet と同じタイプ。というか知らずに並べて聴いたらどれがどれかわからないかも。
耳を惹かれるかどうかは曲次第であり、この曲は曲調に歌声が絶妙にマッチしていてメロディーも良くて気に入った。アルバムもそこそこ良かった。


Lucky

イントロのギターリフ一発で気に入った。もうこのリフとコードなら何が来ても間違いないだろうって、サビがまた理想的な爽快感で、きっかり3分で終わって、もうやられた。
でも、本当やめてほしいワンワード。しかもこの日常的に使う単語。要するに安易に検索されたくないんだろうな。知る人ぞ知るでいたいっていう。
ユーチューブのリンクに SNS がありたすかる。オーストラリアはメルボルンの女性ソロアーティストと知る。しかもどうやら今年4月にリリースされたこの曲を含む EP がデビュー作だったらしい。SNSは2024年からあって、なんとガービッジのライブにゲスト参加していたり、このひともまた一部では既に知られた存在らしい。別名義での前歴があるのかもしれない。
EP の他の曲もビートの軽快なギターポップっぽいロック曲が多く、歌声はボニーピンクそっくりで、気持ち良いメロディーが突き抜け切らない感じが良い。8月にはニューシングルも出ていて今後も期待できる。アーティスト名は忌々しいが、気に入った。



以上が気に入ったひとたち。
ここからは、調べたらあんまり、だったけど、Indie Pop Rocks! で掛かったその一曲だけはおもしろかった編。


ゆるい中島みゆき風味というか。


この曲名らしき発音を歌う部分がおもしろくて。しかも連呼するんだもの。


曲もいいけど、このボーカルのひとの鼻ね。ずっと見ちゃうよ。


この安っぽいシンセと 808 の音とオートチューンのボーカルのギリギリ不快な感じがくせになる。


これ、よくわからない。聴いただけでへんな曲だと思ったけど、MV もなに。
これはラップなのか歌なのか。アルバムも聴いてみたらボーカルは全編だいたいこの調子で、途中でもうたくさんって切った。この1曲にしても5分半、ずっとロケンローナイツ!が耳に残る。すごい。

PICKUP.IPR (3)

米サンフランシスコのインターネットラジオ局 Soma FM の "Indie Pop Rocks!" で流れて聴いた中から、気に入ったのをメモする回その3。

なんだろう、やはり睨んだ通りか、長年知らずに聴き逃してきた良作が山ほどあるらしい。 1時間に1曲か2曲、時には4曲5曲くらい耳を惹かれるものが連続することもあった。
ということで多くなった。今回も初めて知ったひとばかり。全部女性ボーカル。っていうかボーカルだけで言うと全部ほとんど違いがない。要するにそういうボーカルものを流すレディオなんだな。

Indie Pop Rocks!
https://somafm.com/indiepop/


Snuggle

デンマークの男女二人組、2025年のデビュー作収録の一曲。
曇ったような気だるいフォーク調の音楽性が主体。ドリームポップ風味も感じるけど悪夢寄りで爽快さとは無縁。ただ曲が良い。
しかし単語ワンワードで検索性ってものを考慮していない名前は何かと困る。


jet van der steen

2002年生まれのオランダの女性シンガーの2025年シングル。
ピアノ一本バックにしっとり歌い上げるワルツ調のバラード。無知な私の耳にはフランス語に聴こえたがオランダ語らしい。後半唐突にデジタルアレンジが差し込まれて何事かと思ったが、この曲が収録されたアルバムを聴いてみたら、他の曲は全く毛色の異なる電子ビートバリバリの EDM ばかりだった。そっちが本業の御方でしたか。
たぶんこのバラードでなければ耳に留めることはなかったかも。


Rocket

2021年結成の LA の男女4人組ロックバンドの2025年作。Indie Pop Rocks! でかかったのは "The Choice" という曲だったけれど、アルバムを聴いてみたらこの曲の方が好みだった。
個人的にあまり耳を傾けることのないパワーポップ系。その音にこのボーカルというミスマッチというか、きっとそこに惹かれた。あと、ドラムが女性。いや性別はどうでもいいがドラミングがかっこいい。よく見たらボーカルの女性はベースも兼任していて、男二人がギターという変わった編成。
しかしとても2025年作とは思えない。四半世紀前のバンドと言われても疑問は持たれまい。動画コメントにも「90's band」云々言うひとが少なからず。
で、そのありふれた単語ワンワードのバンド名はさー。


goo

ワンワードやめて。UKキースリーの4人組ロックバンドの2025年作。
これもパワーポップ系。「Payday」ってシングルのB面曲なのだが、このサビは全然リードを張れるメジャー感があってB面にはもったいない。それをA面が如く流してくれる Indie Pop Rocks! の選曲センス、好き。


Sea Lemon

シアトルの女性シンガーソングライターのソロプロジェクト。2025年のデビューアルバムの一曲。
打ち込みも多用しているものの全体的には純然たるドリームポップな作風。公式サイトでも自ら「dreampop solo project」と謳っており、確実にそのジャンル決め打ちで作られているらしい。
これはだからその、前回までに挙げた Vitesse X や sundayclub などとどう違うんだというぐらいボーカルと全体の雰囲気は似通っているけども、まあ良いと感じるものは似てようが理屈抜きで良いんで。


Libby Ember

カナダ、モントリオールの女性シンガーソングライター。8月リリースの最新シングル。
今日はもうインディーポップはたくさん、と再生を停止しようとする直前に流れて耳を留めた。素朴な歌とピアノ、アコースティックなバンドの音。良い。少し子供っぽい声も良い。
2025年からリリースがあり、現在のところほとんどシングルばかり。いずれも同じようにアコースティック、フォークポップで派手さはないものの、ひたすら歌が良い。曲が良い。


Pool Kids

2017年結成のアメリカの4人組ロックバンド。2025年のアルバムのタイトル曲。パンクの名門エピタフからリリースで、たしかにその手の無骨な音だけども、パンクではなくこれまたパワーポップとかオルタナな感じ。ヘヴィな音に澄んだ女性ボーカル、そしてポップなメロディー。目新しさとかはないけども、堅実な作風も好感が持てる。


Dizzy

カナダの4人組バンド、2018年デビューアルバム。男兄弟3人の楽器隊+友人の女性ボーカル、だそう。ああワンワード。
バンド自身がドリームポップを標榜しているだけあってそういう音ではあるものの、リズムが打ち込み主体でボーカルもまったりしていて、あまりバンドっぽくもない。こういう女性シンガーのアルバムは他にも山ほどあるよね、という感じだったけれど、聴き捨てならない曲も幾つかあった。


fanclubwallet

これまたカナダ。2022年デビューの女性一人によるソロプロジェクトだそう。これは2025年リリースのアルバム。
音は打ち込み色が強いけども音楽性の芯は素朴なポップロックっぽい。シンガーソングライターの作品でありながら歌の主張は控えめで、リズムがガシガシしていて曲が結構かっこいい。歌が埋もれているとも言うか。


The Juliana Hatfield Three

1980年代後半から活動している女性ボーカリスト、ジュリアナ・ハットフィールドが1993年に結成したスリーピースバンド。だがバンドは翌年解散、以後長年のソロ活動を経て、2014年に再結成、2015年に20年ぶりにリリースしたアルバム、からの一曲。
Indie Pop Rocks! でかかったのは "Invisible" という曲でそれもまったりして良かったが、アルバム聴いたらこの曲がとても好みだった。
ここからもうさらに十年、その後またソロに戻って、現在御年六十を数えるかという彼女は2025年にもアルバムをリリースしている。初期作品も含めていつか聴いておきたい。いつかなんてないのよ。


Jay Som

男性かと思ったが。すべての楽器演奏もミキシング等も自らこなすアメリカの若手女性ミュージシャンの2025年のアルバム。
両親がフィリピン系でカリフォルニア生まれ。中性的なルックスは自覚的にそうしているものらしい。既にフジロック出演歴もあったり、そこらのシーンではそれなりに知られた人なのだろう。
活動形態や声質など、前回書いた Mini Trees と共通点が多いけど、こちらの方が音はハードで客層違う感じ。曲もギターと共にドライブ感があったり歪み強めだったりで、なるほどフジロック、と思わなくもない。ゼロ年代の頃の小谷美紗子をほんのり彷彿させる。
あと、名前が同じ語感の「Jason」のワンワードでなくてよかった。



以上。


最後はとても良かった男性ボーカルの一曲で締め。

うつつ雑感 269月

テラリアまたも一時休眠状態。
サンダストリーを継続し、全実績を目指している。が、飽きそう。



音楽は別記の通り。
あと、エドサリバンショーのステーションがおもしろいので時々観る。
https://www.youtube.com/@TheEdSullivanShow

スピッツのステーションは MV 公開済みのシングル曲限定でしかもランダムでもないので常時流し続けるのに向かない。いくら好きでも飽きる。飽きたくないから観なくなった。



先日の予想通りに買ってしまったアイパッド整備済み品。
久々の再びのペーパーライクフィルムも足して二万円弱。
アップルペンシルは前のが奇跡的に捨てられていなかったのでそれを流用。不用品入れの奥にあったのを数年ぶりに取り出し、接続してみたらペアリングができて生きていた。充電もできて以前と変わらず使えた。

が、微笑みながら触っていられたのはその辺りまで。
やはりアップルの OS は苛つく。痒い所だらけで直感的にうまくいかず、何をするにもググらずにはいられない。なんでこんなクソ仕様でも評価されるのか。
わかったのだが、つまりは Siri だろう。使用上つまづいたらあれに聞け、やりたいことはあれに言え、と。それで解決できるんだろう。そういう余計なお節介不要の人間には向かないのが、今のいつからか以降のアップルなのだ。AI とレコメンドによって手間や面倒や考えることを駆逐し、人間をより馬鹿にしていく。昨今の IT のテーマは主にそういうことなのだ。

手間と面倒を嫌うことで人間は退化し、社会は腐っていく。
面倒に向き合い、積極的に手間に臨み、我が手でこつこつと確実にこなす手応えに価値を見出だせないでは、この国にも世界にも人間社会の未来はない。スマホ見つめて目の前の歩道も見ない馬鹿にはわからないだろう。事故れ怪我しろ。


そんなわけで結果から言って、アイパッド、やっぱり要らなかった。

先代アイパッド (Air) で描いていた時 = もう五年くらい前になるか、の頃の絵の方が、最近今現在の絵より良かったよなーという未練が、この一年くらいで妙に強まってきた。で、実際どうなんだろうと確かめたく、二万とはいえ結構な腹切り感覚で買ったのだけど、描いてみたらあんまり、だった。
というのもここ三年くらい、毎日欠かさず何か描いていて、漫画的なものでいうとページ数にして単行本一冊分くらいは描いていて、握ったティッシュのシワにも劣る絵ばかりだけど、画力は三年分少しばかり上がっていて、画風も変わってきていて、つまり以前と同じようには描けなくなっているのだった。
加えて、その年月使い倒してきた xppen の液タブに手が馴染んでしまっていて、ツールの扱い方もまたアイパッドの方に合わせないといけなくて、以前のように描くには再び慣れが必要という状況。

アイパッド+ペーパーライクフィルムの描き味というのは、やはり xppen のとは違うもので格別な感覚あるなーとも思ったものの、それは実はアイパッドやタブレット用アプリの性能ではなくて、アップルペンシルによるところがでかいとも気づいた。
アイパッドで描いた落書きを PC の方で開いてみたら、意外に最近 PC で描いた落書きと大差はなく、もうこりゃツールどうこうじゃなく、自分の描き方ってのができてしまってんだな、とも思った。あとはどれが描きやすいかって使いやすいかって問題で。

あとメディバンのタブレット版が使いづらくなっているのも痛い。
広告がひどくて気分良く使えない。無料版使うなって話なんだろうが、月額課金のプレミアムしか選択肢がなくて、嫌。広告商売もこの世界を駄目にしている要因のひとつだな。まともに金取りたきゃまともなサービスと課金手段を用意してほしい。

そんなわけで、絵描きのために買ったものの、これじゃあメインマシンにはならない。PC の無料版メディバンと使い慣れた xppen の液タブでもうしばらくいいや、と。
仮に諸々辛抱して使い続けたとしても、先代同様に苛々が鬱積した末に二年くらいでぶん投げるに違いない。
アップル製品などもう必要ない、と固く心に誓ったあの日の自分が賢かった。この賢さ、また数年後に忘れるのだろう。



メディバン、たまに「投げなわ消し」ツールが効かなくなることがある。
PC の無料版。アップデートなどが打ち切られて久しい、メーカー側が渋々残しているだけという感じのウインドウズユーザーの貧乏人向けの。有料版はどうだか知らない。

「投げなわ消し」は使い慣れると非常にすばらしいツールで、消しゴムと、範囲選択→消去、の中間、消しゴムでは手間のかかるやや大きめの範囲をパッと消したいけどこの大きさを範囲選択するのもまた手間、というくらいの消したいポイントをパッと括ってサッと消せる。メディバンを使い続ける大きな理由のひとつにすらなっていると言っていい。他のアプリでは見たことない。

これが、時々、「投げ縄選択」の動作はできるけど、選択した直後の消去が働かない、という状態になることがある。『状態になる』というのは、一時的で済むことではなく、その状態になったが最後、解消できず、もうその先「投げなわ消し」ツールが全く役に立たなくなる。
ただし、「そのファイルでは」であって、他のファイルでは変わらず使える。

原因をググってみると、レイヤー選択間違ってね?とか、ロック掛けてね?とか、余計なとこ触ってね?とか、症状を理解できていない回答しか出てこない。
メーカーに問い合わせを送ったことがあるが、問い合わせの注意事項に「無料版については回答しかねることがあります」とかなんとかあって、その通り、何日待っても返信はなかった。この注意事項を掲げた時点で無料版ユーザーに対応する気など毛頭ないであろう殿様商売。あー偉い偉い。

対策としては、
1.諦める。そのファイルでは「投げなわ消し」は無いものとする。(範囲選択→消去はできる)
2.ファイルのコピーを作っても症状は変わらないので、新規ファイルにレイヤーを一枚一枚コピペして別ファイルを作る。
のくらいしか思いつかない。
1は対策でもない。
2はレイヤーが多くて手間で試さなかった。レイヤーフォルダもあるし。

さて、ところが、先日、原因と解消手段がなんとなくわかった。
どうやらメディバンのアプリケーションのメモリ使用率かなんかによる動作不良らしい。早い話が、ひとつの例としては、レイヤーが多すぎると起こる症状らしい。
前述の2を試していて、新規ファイルにコピーが済んだレイヤーを、元ファイルの方でいくつか削除していったら、元ファイルの方でも投げ縄消しが効くようになった。

自分はレイヤーを特別多く使う方ではないと思う。多くて30枚前後。線画だけなら5枚あれば十分。モノクロ画なら10枚あればいい。使うなと言われりゃ1枚だけで線画も描けようて。所要時間と出来は別問題として。
件の症状が出たファイルも、レイヤー数はやっと30重ねたかどうかだった。
恐らく PC 環境にもよるのだろう。あと、ファイルによっては30も40も重ねても発症しないのもある。そして発症するタイミングは全く不明。今さっきまでできていたのに、コーヒー一杯すすって再開したらなぜかできなくなっている、といった感じ。
何らか決まった発症条件はあるはずだが、そこまでは解明できないし、レイヤーを減らせば解消するとわかったら、もうそれ以上自分がこの問題を追及する必要はない。

結論。投げなわ消しが効かなくなったら、余計なレイヤーをどうにかする、ということを覚えておこう。
でもこれ、有料版なら同じエラーは発症しない、とは言い切れないわけで、だから金払う気にならんのよなあ。

PICKUP.IPR (2)

前回に続き、Indie Pop Rocks! (SomaFM) で知った良い曲をメモっておく回。
定期的に、とか、これから習慣的に、とか、そんなつもりはなくて、なんならこの二回目が最後の可能性もあるけど、続けてもいいね続くといいかもね、くらいの感じで。

Indie Pop Rocks!
https://somafm.com/indiepop/


Loquat

2001年結成、女性ボーカル+男衆の5人からなるアメリカのバンド、の2012年のアルバムの一曲。フェイスブックには2016年までバンドで活動していたらしき投稿があるが、リリースは2013年のリミックス EP を最後に途絶えており、既に解散かそれに近い状態、さもなくばバンドとして表立った活動はしていない模様。
この曲、とても好みでかっこいいのだが、スポテファイにはなく、公式ユーチューブもない。買うなら bandcamp か。
https://loquatmusic.bandcamp.com/album/we-could-be-arsonists
このためにアカウント作って買ってもいいくらい好み。だが。いつか買おう。
そして明日には忘れる。


sundayclub

メンバーはギターボーカルの女性とギターの男性だけ、活動歴1年に満たないらしいカナダの二人組バンド。7月にリリースしたばかりの 1st アルバム収録の一曲。
この曲、とにかくサビが良い。コード感が好き。そして気だるげな中で控えめに高まるメロディーライン。控えめに響き渡る掠れたギター。それらのさざなみが寄せては返し、繰り返し聴きたくなる。
アルバムも同系統の曲で占められていて悪くなかった。今回の当たり。


この感じの音楽を「ドリームポップ」と呼ぶらしいと今更知った。ボーカルを含むいずれの楽器もリバーブが深めだったりディレイのフィードバックが多めだったり、なやつ。でいてダブとかノイズ系とかアンビエントとかではない、基本は歌ものロックでポップス寄り。ギターがうるさくポップ色が薄まるとそれはシューゲイザーなのか。誤解釈もあると思うけど勉強になった。あーこれかー、と。
で、自分はそんなドリームポップ、らしきものが結構好みであるらしい。今現在、最近は。


Lykke Li

2008年頃から活動、メジャーでのリリース歴もあるスウェーデンの女性シンガーソングライター。この曲を含む新作が今年5月に出たばかり。
作風はシンガーソングライターらしい歌の主張が強い楽曲を軸に、エレクトロニックなアレンジが絡む。昨今の洋楽シーンにおいては特に珍しくもないタイプだけども、メロディーセンスが好みで惹かれた。エレクトロの味付け具合も過剰にならずほどよい感じ。フローレンスアンドザマシーンから攻撃性や圧力を抜いたような。


Mini Trees

LA で活動する女性シンガーによる一人バンド。片親が日系人だというその出自による顔立ちのせいなのか、本人の趣向なのか、かなり中性的且つ無国籍風なルックスで、歌声もまた同じく。
さらに音楽性も掴みどころがない。アコースティックなシンガーソングライター風で、日本ならボニーピンクとかが近いのかな。その歌声と打ち込みのトラックに惹かれたのだけれど、残念ながらメロディーが弱い。アルバム聴いてみても引っかかるところがなかった。音も声も良いのに、歌として気に入るところがなくて、とても惜しい。
気に入らないなら採り上げるなよ。いや、無視はできないものが何か、確実にあり、あるとは思い。しかしきっとこの先も決して化けることもなくこのままだとも思うし。惜しい。


Aimee Fatale

これは "Indie Pop Rocks!" でかかったわけではなく、別のアーティストの動画の脇に表示されていて気になったので観てみたら、悪くなかった。が、なんだろうこのひとは。
イギリス北部出身の女性シンガーソングライター、らしい。60's や 70's のギャル風のメイクとヘアスタイルのせいなのか、どうも見た目より歳いってんじゃねえかと思えてならない。清楚風かと思いきや煙草吸っていやがる。角度や照明の加減なのか、皺かセルライト的な陰りがある気がしないでもない。この曲はまだましな方で、他の曲は動画含めて正気じゃなさそうなのもあった。芸名と思しきこの名前もひとクセありそう。インスタグラムの一番古い投稿は2015、今に至る活動形態は2024頃かららしい。
妙に危なっかしい。面白いとも思うものの、そう思ったら、思わされたら負けのきな臭さがプンプンする。



以上。

INDIIPOPPUROKKU

前回書いた "7 Inch Soul" を配信している "Soma FM" のサイトには他にも別チャンネルが多数あったので、幾つか試聴した。
その中のひとつ、"Indie Pop Rocks!" がまた良い感じだった。多くはボーカルがソフトめでバックトラックもバキバキしておらず、西欧ギターポップとかかつてのマンチェスター系とか、そんな感じの。流して聴いてあまり耳障りにならなくて良い。と思っていたら、30分に1曲2曲の割合で耳惹かれるものが流れて、作業に支障ありまくりだった。

きっと聴き始めた今だけの風邪みたいなもんだとは思うが。そんな風にして気になって、調べて気に入ったのを、メモがてらに書いていく、の回。

以下、すべて今回初めて聴いた曲、初めて知った方々。


Soft Loft

スイスはチューリッヒの男女5人組バンドの2025年作。
力強いわけでもか細いわけでもないけどとても耳に残る女性ボーカルが魅力。自分の乏しい音楽知識においてはフィオナ・アップル系かなと。そこから情念的なものを減らして物憂げを割り増ししたような。音的には日だまりのようなふわっとした明るさで、刺激的なところは少ないけど、そこがいい。
平凡なロックバンド編成だけど、現代のバンドは打ち込みもナチュラルに織り交ぜる。ライブセッションの動画では、ドラマーは Pocket Operator を使ってパーカッション担当になっていたりする。全員ほとんど無表情なのにどこかユーモアセンスが漏れ出ていて可笑しい。あとメンバーの女性二人とも、いいもん持ってる。


Arlo Parks

イギリスの女性シンガー。今年3月の曲。これを含むアルバムも4月に出ている。
2000年生まれ、2018年頃から活動する若手ながら、既にグラミー賞やらフジロックやらの大きな話題も絡む、その筋では名の知れた存在らしい。
赤い短髪の攻撃的な見た目に反して、とてもソフトで可愛げがある歌声に、ローファイビートにも似たような優しくも儚げな音楽性。音だけを先に聴いて気に入ったので、検索してこのビジュアルが出てきて、歌声の印象が結びつかなかった。
とにかく曲が良い。トラックの音が好み。特にループドラムの音。今や使い古されたようなそんな音どこにでもあるものだけど、ミックス具合なのか、リバーブの掛かり具合か、妙に心地良い。この曲だけでなく、他の曲でもだった。
この曲は特に物悲しい歌メロも良い。走る車内で歌っているだけのこの思い切った MV にもしびれた。


girlpuppy

米アトランタの女性ソロシンガーの2025年作。
このくらいの女性アーティストは昨今珍しくもないだろうし、ここに並べた他の女性ボーカルにしてもどれも似たり寄ったりなわけだが、この曲が耳に引っかかったのは、なぜだろう。ユーユーユー♪ がいいね。ウィスパー具合というか、力の抜き方というか、入れなさ加減というか。英語のやわらかさもあるか。
アルバムも聴いてみたら、昔の Cocco みたいな作風で悪くなかった。ユーチューブの動画コメントに「The Sundaysみたいだね」とあって、あーなるほどそれだと思った。
あとこの子もかなりいいもん持ってる。そこばっかり見ちゃう。


Vitesse X

アメリカの女性音楽プロデューサーによるソロプロジェクトの2024年作。
今回並べた中では唯一のエレクトロニック系。ネオアコ的なポップロックを基調に EDM をまぶした感じ。昨今のダンスポップ系などはコンプだかサイドチェインだかによる、汚部屋のゴミを踏んで歩くような音圧の上下に鬱陶しさを感じることがよくあるものの、この方の音は自らのハーモニーやコーラスで音空間を広げていて、その辺りが汚れないようにミックスされていて良い。アルバム聴いたらその空間系で隙間がなくて過剰に感じるところもあったけど。
あと安易な4つ打ちのリズムがないのも好感持てる。が、ドラムの音はややダサい。セイント・エティエンヌみたい。という例えこそダサい。


The Greeting Committee

既に活動歴十年あるバンドの2024年作。4人ほど居たらしいが、2021年以降メンバーの脱退があってその後2人組になって制作したのが、この曲を含む同年の作品らしい。
過去の作品も試聴してみたらオルタナ風を中心に振り幅広めで、バンドらしくてそれはそれで悪くなかったものの、打ち込み色が強めになった2人になってからの曲の方がより好み。特にこの曲はサビがすごく良い。
SNS など覗くとどうも活動が止まっているような感じに見えるけど、続けてほしいなあ。



以上。

Soma FM はインターネットラジオであり、どのチャンネルも24時間ノンストップでオンエアが止まることがないっぽい。今こうして各アーティストの曲を個別に聴いている間にも、知らない新人や良い曲が流れ続けている。この頻度と量で好みの音楽に遭遇するのだとしたら、一曲も聴き逃せない。
が、そりゃ無理だ。聴き逃した中にあったであろう聴くべき曲は、気にすまい。
今回このラジオを知る以前にも聴くべき曲は無数に流れただろうよ。聴き逃した曲なんて、いずれにしろ聴けなかった曲なのさ。本当に聴くべき曲は今日、今聴き逃そうともいずれ聴けるのさ。

むしろこんな記事は頻繁に書けないから、良い曲の遭遇率は低くて結構。