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「魔法少女まどか☆マギカ」

全 12 話。
バンダイチャンネル見放題サービス 5 年目突入キャンペーンで有料会員のみに見放題対象外作品を 1 作品無料プレゼントとのことで、観たことない作品からいくつか悩んだ末、これにした。アニメ好きなら観ていて当然の大ヒット作品のひとつ。ということで。
裕福な家庭に何不自由なく育ったふつうの少女が、人間に絶望をもたらす『魔女』とそれに抗う『魔法少女』の存在を知らされ、他の魔法少女の戦いを傍観しながら自分も魔法少女になろうかなるまいか、悩み続ける話。
萌え系の絵柄に対して話は重く、画面の色調からして暗いことも多い。独特の空気感で、それなりにたのしめたし、おもしろかったとも思う。けど、似たような壮大で重い話の感動は他作品で経験済みなので、はまるほどではなかった。
3 話の件とかも、観る前から噂でうっすら知っていたこともあり、あまり斬新に感じられなかった。時代遅れの後追いだから致し方ない。全く知らなかったら「がっこうぐらし!」 1 話のようにもっと驚愕したり、衝撃があったかもしれない。
作品全体で駄目だとか肌に合わないと思う部分はなかった。シリーズ構成の計算されつくされた感は最後まで緩みなかったし、バトルシーンは作画を含めて見ものだったし、話もわかりやすかった。キャッチーとも言えるのかな。大ヒットしたのも納得。それだけに自分ははまれなかった。ただの天邪鬼でもあるけども。
個人的には、終盤で面白味がちょっと薄れた感があった。主に、キュゥべえ の存在というかバックボーン的存在の目的と、まどか の願望が結局その規模なのかー、というところですっきりしなかった。希望と絶望を云々する話も最近食傷気味だし。感情をエネルギーに換えて世界にどうのこうの、魂のハコを替えてどうたら、とかいう話でもちょい萎えた。
魔法少女まどか』と題にありながら、主役のそのコが最終回までそうならない、という点が最もおもしろかった。

そういえば、モブ学生役で 佐倉綾音 が出ていたのは、モブとしては邪魔なほどの特徴的すぎる声ですぐわかった。シャーロットラジオとかシドニアラジオとか聴いていると、素の声では時折 林原めぐみ と似たところがあると思った。売れたのは、演技の万能さのほか、その声質によるところもあるのか。きっとアニメ業界的に重宝されやすい声なんだろうな。