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呪術廻戦

昨秋からの2クール全 24 話。
呪いや怨念を素に特殊な能力を発動させ凶悪な呪霊と戦う呪術師の学生たちによる能力者バトルもの×妖怪退治もの。週刊少年ジャンプの王道的作風、ただし上辺の雰囲気はダークサイド、でも登場人物のノリはギャグ調。毎回 ED 後にミニアニメ「じゅじゅさんぽ」が入る。

アットホームでもファミリー向けでもなく、やっていることは殺伐非人道的だったりするけど、それでもまあ子供向けな感じ。中学生向けくらいか。と、ここまで全部1話視聴時の感想と変わらない。
つまりずっと同じだった。さすが MAPPA 、2クール半年間を通してクオリティを落とさず同じ熱量を保って良い作品をつくってくれた。と言うべきだろうが、自分がこの手のバトルモノを好まないせいか非常に面白かったとは言えず、世間的にどこらへんがウケたのかも理解できなかった。

一人ひとり個性的な登場人物たちによる掛け合いの面白さはわかる。台詞が可笑しかったり芝居がネジ飛んでいたり、という部分が笑いどころだったんだろう。しかしそういうのもこの作品に限ったことじゃあないし、ウケる作品というのはだいたい奇抜な登場人物に彩られているもの。だからそのパターンかと、色彩豊かな団体芸のパターンねと分かってしまうと、その先は何が出てきても大して笑えない。
そんな団体芸に必要な人選、適材適所を心得たキャスティングだったとも思うけども、裏を返せば意外性のない面子ばかりで出オチなひとでも衝撃も刺激も皆無だったりして。

表現的には結構きわどいこともやっていた気がするけど、特段クレームが付いたり発禁になったりするようなこともなく、ちゃんとヒットしたってことは、無難な作品だったんだろうなあ。無難なだけになにか抜けてくるものがなかった。