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21冬アニメチェック6

EX-ARM

アマゾンプライムビデオ配信。
アンドロイド警察モノ。漫画原作らしい。時代は 2030 年。2020 年に何かえらいことを起こした主人公少年が、2014 年に交通事故に遭うところから始まる。いきなり回想を重ねて時間軸揺れすぎ、というのと、なぜか主人公だけ CG でその他キャラ手描き作画という違和感、さらに BGM や SE の音量がでかくて声優の音声が聞きとりづらい、など開始数分でツッコミが追い付かない。アマプラのこの作品のページでは既に低評価になっていたので身構えて観始めたが、序盤だけで納得。最後まで観てもその低評価を擁護できるものではなかった。
CG キャラと手描きキャラの描き分けは恐らく意図的なもので、主人公が事故った 2014 年の回想登場キャラ、またそこを基点に 2030 年現在のキャラも何か基準があって敢えて分けられているのではないかと思った。
音声が聞き取りにくいのは、ヘッドホン推奨なのかもしれない。またはコロナ禍でのアフレコ環境による何らかの弊害か。冷徹アンドロイド少女役の鬼頭明里の演技がただやる気ないようにしか聴こえなくて笑えた。
CG キャラクターも顔や体の演技の表情に乏しくて、単純に見た目にダメダメな感じもあった。「シドニアの騎士」くらいのものがどんどん出てきてもよさそうな時代なのに、なぜこんなてさぐれ風人形劇 CG で OK としてしまうんだろう。
キービジュアルやアイキャッチで入る美麗イラストの画風でそのまま手描きアニメをやってくれたらいいのに。と、この作品を観る誰もが思うだろう。
昨夏のジビエート感覚で観ることになりそう。これくらいダメさが際立っているとむしろおもしろい。けど、すんなり切るかな。

ワンダーエッグ・プライオリティ

奇妙な卵を拾った不登校少女が異次元で友人探して恐怖に追われる。裏世界ピクニック × 安達としまむら、な感じ。
原案・脚本:野島伸司。テレビドラマ界の巨匠作家がアニメ進出ということで、不安しかなかったが、観た。ファーストカット、主人公少女の目がオッドアイ、で名前が「オオト アイ」。野島伸司らしいセンス且つアニヲタ受けも考慮された感じはする。話は全然よくわからなかったが、意外に結構ちゃんとしていると思った。作画が良いし、背景もきれいで、音楽、音響もそつなく、スタッフに恵まれたなと。
野島ドラマで最後に観たのはたしか、金城武主演のボーリングドラマ「ゴールデンボウル」だったかな。「人間・失格」ほか主に TBS 金曜ドラマの野島作品が自分の十代の人格形成に大きく影響し、今尚その十代の感覚が抜けきっていないことは否定できない。でも今更野島作品なんて、ましてやアニメでなど求めていなくて、正直どんな感じで観たらいいのかわからない。
野島伸司作ということはひとまず忘れて観よう、と思って観たけどもそれは無理だった。まあしかし相変わらずというか、そこそこ趣味の悪さが際立っていて一見では嫌な感じ。主題歌にお約束の昔の洋楽ヒット曲を持ってこないのも残念。

俺だけ入れる隠しダンジョン

ラノベ原作ファンタジー世界冒険者モノ。異世界転生・転移ではないものの、ゲーム風演出のスキルやら数値管理がある。どうせスタートの勢い付け程度、イントロの掴み程度にしか使わないなら異世界転生も転移も必要ない。ゲーム風演出があるのは単純にそういう世界だということ。異世界転移モノでも、異世界の原住民は主人公が転移してくる前からゲーム風数値管理があるのが当たり前の生活をしていると考えていいわけで、これはその当たり前の世界の方だけを切り取った話、転移してくる者がいなかった世界の話、なわけだ。
と要するに「ふつうのファンタジー RPG 風世界の話」と簡潔に言えるのだけど、「異世界転移ではない」とする解釈を考えてしまうほどに異世界転移モノは常識的な作品になっているんだな。おまえだけな。
それはいいとして。内容的にはよくある最強主人公モノと言えそう。貴族社会の最下級、準貴族の生まれでありながら、生まれつき「大賢者」という強力スキルがあるという時点で身分の上下設定なんて無意味になっている。で、お約束の「敵の能力を奪って自分のものにできる」技で誰にも負けないパターン。
話は見えた。たぶん最後まで何もない。あとはその何もない上での芝居やコメディを楽しめるかどうか。このすば になれるか否か、みたいな。

魔道祖師

中国時代劇ファンタジー活劇風。中華ゾンビ = その名は出てないけどつまりはキョンシー、的なやつと戦う陰陽師 = その名は出てないけどつまりは霊幻道士的な術師の話っぽい。
中国の小説原作、本国で 2018 年から動画配信されている人気アニメシリーズの日本語吹替版だそうな。吹替とはいえ設定や固有名詞など、輸入したそのままのワードが多く、冒頭に説明など入るがさっぱり理解できなかった。
2018 年の作品ながら、作画クオリティは今期日本アニメと比べても遜色なくトップクラスの高さ。分からないことは多いけども、何がしたいかはなんとなくわかってそれなりに楽しめた。
しかしこれも大枠で言えば妖怪退治モノみたいで、今期そのジャンルが多いのは何の流行りなんだろう。これも鬼滅ブームの影響とか余波なのか。

転生したらスライムだった件 第2期

通り魔に刺し殺されて異世界にスライムとして転生、したけど他者取り込みスキルで最強になって人間体にもなれるのでスライムのハンデ意味なし、な話の2期。2年ぶりでさらに分割2クールやるとのこと。
通算 25 話からのスタート。1期振り返り+新キャラ紹介の「24.9 話」先行配信があったにも関わらず、今回アバンでまた振り返り回想。いらんわ、はよ始めろ。
本編内容の方は、これからこうしていきますよー説明が主。一応観るけど、今期も異世界転生系が他にあって、秋アニメでのそれ系残念も引きずっており全然期待なし。一応観るだけ。




つづく。