BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

春アニメ雑感 主に8話

戦闘員、派遣します! 8話
ちょんまげ。かの国に古くから伝わる宴会芸。嘘は言っていない。
「喜ばれる芸」とは一言も言っていないし、「やると侮辱になる」とも「顰蹙を買う」とも「相手を怒らせ激しく手痛い仕返しが貰える」とも言っていないからね。
しかし令和とかラノベ原作アニメというナウなワードとはかけ離れたネタだ。


NOMAD 8話
マックタイム。機械暴走系の話ね。うーん。
金龍飛みたいなものだろうか。


さよなら私のクラマー 8話
サッカー作品で野球回とは。斬新つーか何でもありかい。
ゲスト櫻井孝宏。人の親だったかと思えば異世界の超美形剣士、かと思えば今度はゲイっ気ありのギャグキャラ。何でもありかい。


バックアロウ 20 話
一般兵とか地上の人々とか、要はモブっつうかこの作品世界の片隅に生きる描かれもしない人々。なんかそのひとたちの気分だと思うなこの視聴感覚。いったい何人くらいがついて来れているのだろう、生き残っているのだろう。


憂国のモリアーティ 19 話
腹黒そうな議員だが、ホワイトリー、白っぽいとな。黒く染まるのかどうか、というところだが、白で行くんじゃなかろか。
公園建設の邪魔だの立役者だのってのは、某あれみたいだった。


MARS RED 8話
ヴァンパイアが仏像にお供え、って何かの暗喩?
随分な状況になったもんだ。おもしろい。


灼熱カバディ 8話
新メンバー加入。テコ入れか。
発声なし、字幕&通訳頼りのキャラってズルい。久乃木ちゃん以来の。
最近女子的男子と言えばもう村瀬歩。希少な芸能だろうなあ。いや、村瀬歩のような声優が出てきたからこそ、典型的なゲイやオネエキャラみたいなのではない美少女風男子キャラ、男の娘キャラがアニメ的に成立するようになったとも言えるか。大袈裟に言った。
あと「adidas」のパロディーらしきロゴ「adLF」(アドルフ)って、ちょっと危険なにおいがして良い。黒・赤・黃のカラーリングの服についていたらアディダスドイツ支社からクレーム付くのかな。
あ、ドイツが本社じゃん。ちょっと危険どころか直接喧嘩売ってねえか。


不滅のあなたへ 7話
辿り着いたババアの自宅に住む仮面の子の話。またこれ今度も不運と理不尽にまみれた良いキャラだ。よくできているというか、考え抜かれているというか。
前回フシの存在理由等々をやんわり明かしたからそっちの方に進んでいくのかと思いきや、一旦ギャグっぽい感じに振ってくるとは。意外だったけどこういう舵の取り方もまたうまい。しかもこの明るいほのぼのな空気が、ただそう見せたいのではなくて、マーチの一連同様にきっとこの後の重い悲劇への振りになるんだもの。
グーグーが誠実でひょうきんで健気なところを見せれば見せるほど、既に無性に切ない。恋に破れかけ泣きじゃくったところに最後じいさんが掛けた言葉
「思う存分悩んで、良い男になれ!グーグーよ!」
これが今回とても泣きそうになった。あー、つくづく名作だ。


シャドーハウス 7話
とてもおもしろい。


転スラ日記 8話
秋で芋回。感想なし。


聖女の魔力は万能です 7話
アイラ回、セイはモブ的出番のみ。アイラ視点での転移からこれまでのあらましをダイジェストで一話にまとめました的な。
カイル殿下も側近たちもアイラ自身も、悪意のあるひとはいない。ここまですべて勘違いとか間の悪さによって歯車が噛み合ってこなかった、らしい。
とは言えそれは「本物の聖女はセイで、アイラは違うやつ」ということを仮定した場合の話であって、今後二人の真価次第では噛み合うも噛み合わないもどうとでもなるはず。
そこに介入する邪な悪意としては、政治的なものが気掛かりなところか。しかしアイラ側もセイ側も権力武力共に兼ね備えた美男子たちが鉄壁を成しているから大した問題にはならんだろう。
となると話をおもしろくするためには、やっぱりセイとアイラが不本意ながらも対立する構図になるのがいいんかな。


恋と呼ぶには気持ち悪い 9話
少年玉砕。そりゃね、タイトル回収するならそうなる。
それでいけば最後の「私じゃダメかな?」って、駄目です。BBA スッこんでろ。そういやこの声優、女子高生に想い人を取られる女役って「イエスタデイをうたって」と同じだ。取られるかどうかしらんけど。


スーパーカブ 8話
続・椎回。きみ出るアニメ間違ってね?ゾンビなら今他でやっているが?ってくらいに病的な青白い肌と灰色の髪。
小熊の心情変化演出によって時折画面の色味が変わるが、そのために、「小熊にとって死んでいる世界に色が着いて生きた世界に変わる」的な意味合いを示すためにゾンビ色なのかと思ったら、椎の白さは色味変わっても全然不健康。
なんなんだと思っていたら、母親登場。なるほど、ちゃっかりしてやがる。椎の白さ、ちゃんと伏線だった。しかも一言もそれについて説明なしでそういう子だということを語るやり口がまた憎い。母親がそんなだったり椎をそんなキャラにする必要性については少し疑問が残るが。あ、或いは一切伏せられている小熊の両親や家庭環境とも何か関係することなのだろうか。
あと、椎の敬語は接客仕事の癖なのかもと思った。
あと、椎パパの背の高さ。あのオーバーオールのサイズは何 XL なんだろう。
小熊ってしかし、礼子とカブ以外、いやカブ絡みで楽しい時以外全く笑わないな。最低限の礼儀はあるが、自分の意思が働く言動や所作においてはつっけんどん、ぶっきらぼうもいいとこ。クラスで誰も寄り付かないのも分かるような気がした。
あと、礼子についてはもう知識や発言がガルパンキャラ染みてきていて、ドイツ云々イギリス云々とか語り始めるとついていけないとこがある。単車の他に似合う乗り物がありそう。


そういえば前々回の修学旅行回での二人乗りのシーンが問題だとか。
リアリティーを売りにする作品に、現実的交通法規も照らし合わせるならそりゃ問題視する感覚も分かる。が、この作品、他にも問題つーか疑問点は山ほどあろうになぜそこだけ?
まず第一に女子高生一人暮らしの家庭環境を問題視しないのか? 友人もいないならいじめがあるかも、と疑問は沸かないか? 原付に乗れるからってホイホイ運送仕事を任せる大人たちはどうなの? レトルト食品を温めずに冷えた御飯にかけて食べる描写は食品会社的にどうなの? 二人乗り以前に「修学旅行中はもう乗るなよ」という教師の真っ当な言い付けを破るのはどうなの?

どうなんだよ。
全部どうでもいいんだよ。このアニメではそういうことの説明にいちいちこまごま尺を割くことなんて本題にとっては必要がないんだよ。だから許されるとは言わないにしても。
良いモンの主人公が悪者の人間を殺したって現実で作者が逮捕されたりしないわけで。当然キャラを罪に問うこともないし(ファン同士の間で議論はあろうが)、作中では世界が救われて大団円に至ることまである。

だから、とにかくそんな交通法規の遵守云々を問題視する視点、或いはそんな見方をするやつも、無粋だよ。興が殺がれる。現実の法律は視聴者自身が気をつけ、守ればいいことであって、キャラクターはキャラクター。
法を守らないのは悪いキャラクター。この作品の主人公たちはちょいと悪い奴なのさ。そんな子たちの話なんて観たくないなんて言う奴は六法全書とか交通安全のしおりかなんか眺めてろ。

だいたい端っから「小熊という子はとても良い子です。カブに乗るにおいても現実準拠の交通法規を絶対に守ります」なんて一言も語られていないし。当然それを前提として語る尺も無駄だし、やはり無粋。
この作品はやはり観る人を選ぶのだ。