BINTA

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シン・エヴァンゲリオン劇場版 :||

観た。劇場はスルーした。結果一作も劇場では観なかった。

アマプラ。なんでプライムなの、有り難いけど単品レンタルで金取ってくれてもよかった。それくらいに見応えはあった。ていうか元から払うつもりだったのに。
泣けたところもあった。だいたいは納得した。納得いかなかったのは最後の一部キャラの声ぐらい。

しかし。納得いかない、なんだこれ、望んでいた終わりじゃない。などと言う意見は意味をなさない。もう完結したのだ(だいぶ前にな)。これが「庵野秀明エヴァンゲリオン」のすべてであって他はない。
期待と違ったもの、納得したかったものというのは「そいつら各々のエヴァンゲリオン」であってこの作品とは違う、というそれだけのこと。別の世界線みたいなことが言いたいんじゃない。庵野秀明が新劇場版として送り出そうとしていたものは或いは最初の企画段階からこれであって、結局のところテレビシリーズから一貫して話は変わっていないと見えるとしても、つまりそれがやりたかったことであって、それがエヴァンゲリオンだったということ。劇中で完全にタイトル回収までやりきったわけだし。
その他の、視聴者やファンや周辺論客が例えば「破」や「Q」の次回予告から予想し仮説を立て膨らませ期待した作品はすべて、完成した本作とは全く関係ないもの。つまりは妄想以外のなにものでもない。妄想でしかなくなったわけだ。この完結によって。いやいやハチタスニ号機っていたじゃん次回予告になんだったんだよおかしいじゃんとか言う物言いももはや野暮。レーションくわえとけ。

テレビシリーズから25年だっけ。自分がはまったのは最初の劇場版で世間が社会現象と沸いていた頃の深夜再放送からだからマイナス2年くらいか。
全部楽しめたが、同じ話を繰り返しているだけというなら、結果的にはテレビシリーズが好きかな。


事前に新劇過去3作も観直したし、さらに庵野秀明ドキュメントのやつも観た。アマプラで公開されなかったら観なかっただろう。過去3作は円盤あるし。
毎作のこと、世間から半年遅れたが久々にエヴァ熱が高まった日々だった。

週次のアニメ雑感記事に付け足す程度に少しだけ書こうと思ったけどやや長くなったので個別にした。感覚的には文体以上に冷めていて、エヴァが好きは好きだが今や他にも同レベルかそれ以上に好きな作品がそれなりにあって、思い入れも薄れてしまって久しい。アニメを観る目を養うきっかけになったのがエヴァだったことはたしか。
さようなら劇場に足を運ばない程度にすべてのエヴァンゲリオンが好きだった僕。