BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

薄紅乱れて


大変ショックを受けた旨をはてなブックマークにてコメントしたのだが、とは言え自分は大したファンではない。長年バンドの動向を気にしつつ、近年はユーチューブの公式チャンネルにて動画を覗くくらいはあったが、音源は全然買わないし、早い話が一切金を落とさない、『ファンでもなんでもない外野の一般のカス』に等しい。

持っている CD は「殺シノ調ベ」と「狂った太陽(2002 REMASTER)」、あとリミックス盤「シェイプレス」(写真集は紛失)。
そのほかでちゃんと聴いたのは「蜉蝣」と「形而上 流星」ぐらい。
メンバーの中で誰が特に好きで、とか、誰が目当てでっていうこともなかった。かっこいいバンドがかっこいい音で好みの歌を演っている、ぐらいの漠然とした、そして拙い感覚でもってうすぼんやりと好きだった。

その程度なのになぜか今回、ひどくショックがでかかった。それら数少ない所有音源をそれでもよく聴いていたからか。それだけのことではないと思うが、なぜだろう。

このバンドは、あんまり興味のど真ん中に来ないけど、この距離感でずっとあそこにいらっしゃるんだろうと思っていたのが、どうやらそうではなくなった。その事実、予想もしなかった現実に出くわして驚愕した、というところか。


年頭の高橋幸宏に始まり、今年訃報を聞く有名ミュージシャンは70代が多い。思い返せば志村けんなども70とかだったはず。だから70くらいが三途の川べりなんだろうと、あー自分はもうちょっとあるなー面倒臭えなーなんてのんきに考えていた。
今回の件は、ちょっとその点でも堪えるものがあったかも。

つまり、知っている、一時でもハマって惚れ込んだことのある方々がもうどんどん消えていく時期がやってきたんだ。そういう番なんだな。



バクチクがこれで終わりかどうかはわからないけど、一つ大きな穴はあいてそれは誰にも埋めようがないわけで。

例の一報を知った時、「うわあああああああああああああああああああああ」って声を発したくなった一方、現実にはスマホで関連の話題を眺めながら呆然と口が開いたまましばらく他の作業に手がつけられないというだけだった。

ご冥福を祈るもなにも。