BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

秋アニメ視聴2

戦×恋(ヴァルラヴ)

ハーレムもの、内向的偏屈主人公、怪物退治バトル入りラブコメ
声優陣に惹かれて観てみたが、残念。ラブコメのラブには興味ないし、コメの方はひどくセンスがずれている。少年コミック誌の漫画原作らしいが、今の少年にはこんなのが受けるのか。肝心の声優にも特に感想は持たなかった。
1話切り。


アフリカのサラリーマン

けもの擬人化系、人間社会的世界観の上でのサラリーマンアニマルたちの日常系コメディ。
作画はCGが多め、描き文字が出てきたり、動く四コマ漫画といった風情。
おもしろいところがないこともないが、やはり微妙に面白の感覚が合わない。十年前なら斬新に感じたかもしれない。
1話切り。


警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-

タイトル通り、特別部署の特殊な刑事たちの活躍を描く刑事もの。アクティヴレイド とか ダグ&キリル とかと似たようなものだろう、好きなタイプではある。が、古くからテレビドラマにもあったものであり、やや食傷気味にも感じる。
ひとまず特別ダメな点は窺えなかったので一応継続。
主役二人の声優、もしやと思ってキャストをチェックしたらやっぱり、下野紘津田健次郎。上の アフリカのサラリーマン の主役級若手コンビと同じ二人で、そんなことあるのかいいのか、と思った。


Z/X Code reunion

少女だらけの学園バトルもの、対異星人もの、とかそんな感じ。タイトルから寒いソシャゲ臭がしたが、どちらかというとエロゲ的な内容か。
声優は良いが、キャラも話も美少女アニメヲタが好みそうな痛々しい作風で早くもついていけなかった。途中寝落ちした。
1話切り。


スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH

麻薬捜査班の方々の逆ハーレムもの。視聴対象選別時に拒否反応はあったが、刑事ものっぽいので観た。上の トクナナ みたいなものかと思って。
しかしキービジュアルそのまま、ルックスも喋り方も苦笑してしまうほど BL 風の美青年だらけで拒否反応大正解。前述 ゼクスコード とは逆に、キャラも話もアニヲタ腐女子が好みそうな痛々しい作風で開始間もなく観る気失せた。
1話切りというより選別ミス。ただの対象外。


星合の空

男子ソフトテニスの話らしい。主人公男子が転校生で家庭に事情あり、というところが曲者でポイントなのだろうが、そういうのは嫌い。タイトルからすると途中少しだけ出てきた天文云々の要素の方が本分なのだろうか。
よくわからないけど継続。


旗揚!けものみち

覆面プロレスラーがファンタジー世界でモンスター退治、の異世界転生もの。悪くはなかったはずだが、コメディテイストがなにか古臭く感じられ、…などと思っていたら寝落ち。見直そう、と思うほどのものでもないな、と。
1話切り。

最新音楽私情

最近買った曲。

ローザ・ルクセンブルグボ・ガンボス の曲をいくつか買ったが、いくらか前の記事で書いたこととだいたい同じようなことを思った程度。



ほかはアニソン

「輪! Moon! dass! cry!」/「青春のリバーブ
/ 田中 望(CV:赤﨑千夏)、菊池 茜(CV:戸松 遥)、鷺宮しおり(CV:豊崎愛生
「女子高生の無駄づかい」OP & ED 曲。
OP の方は1話で初めて聴いた時に「おっ!? 癖のある曲を持ってくるな」などと思い、以後「おもしれえ女だな」的な感覚が高まり、と同時に曲中のあらゆる部分を声ネタとしてリミックスを作りたいなどとも思い、購入に至った。正直2コーラス以降はくどいしつこい感が高まり TV オンエアバージョンのみで十分だとも思う。サビ中、裏で繰り返される「ジェイケイジェイケイ」はずっと聴いているとじわじわ面白い。
で、ボーカル抜き出して五時間ほど遊んでできた雑リミックスがこちら。

「青春のリバーブ」の方もわりと良い曲だと思ったのでいっしょに買った。赤﨑千夏 の歌声に バカ っぽさがあまり無くて、トラックも爽やかなので、浄化 ED 感、だれだおまえ感が強い。しかし出落ち的ネタ色が濃い「輪! Moon! dass! cry!」よりも、こちらの方が長く聴き続けるかもしれない。


安月名莉子「Glow at the Velocity of Light」
「彼方のアストラ」ED 曲。
初めて聴いた時、あーこういうデジタル無菌無味無臭なダンスポップまた出てきたか、あるあるわかるわかる、くらいのことを思ってそこで止まってハマりはしないと決めつけていたのだが、駄目だった。毎週ではなかったが何度も、エンディングでかかるたび耳惹かれてしまった。この手の曲に弱い。古くは、華原朋美「keep yourself alive」、KOTOKORe-sublimity」など。いずれも同じようになんだこんなもんと食わず嫌いしかけたのちになぜかハマっていまだに聴いている。 もっと古い原始から辿ると 「RYDEEN」の系譜と言えるのだろうか。近未来や宇宙を感じさせる音色とその配置、ビートに乗るやや早口な歌メロの譜割り、かっちりした 16 ビートの刻み具合、など。気持ち良い要素は分析するとそういうところだろうけど、似たような曲は他にもたくさんある中で、自分の好みに引っかかる曲はあまり多くない。最初の食わず嫌いの拒否感を超えてこないというか。
この曲も落ちサビの静かなところはあまり好きじゃない。が、アニメの内容に寄せた詞を歌っていてアレンジもそこを踏まえていると思うので、詞を追って聴けば気にならない。
この配信動画で聴ける実演歌唱もなかなか良かった。
https://youtu.be/GJgQWiplvgk?t=4839




ほか
小谷美紗子 の新作を買おうかと試聴したが、前作同様一発でピンとくる内容ではなく、前作も迷って買ったのちあまり聴いていないので、もういいかと。
Keane の何年ぶりかという新作も試聴して、良さそうに思ったが買うには至らず。

もはや音楽の感性もユーチューブかアニメ絡みのみになってしまったか。
主題歌が良いアニメは内容も良い、その逆も真なり。などと考えて、その考察について何々と書こうかとも思ったが、自分の好んできたアニメを検証してみた結果、その説は正しくないことがわかって終わり。
でも好めないアニメには好みじゃない主題歌がついていることが多い。・・・いや、そうでもないな、アクエリオンとか主題歌は大好きだけど本編観たこともなくどんな内容か全く知らない作品もそこそこある。
アニメはアニメ。音楽は音楽。それぞれ良さがあるが、合わさって相乗効果を生む。こともあればそうでもないものもある。全く何のひねりもない、おもしろくもない当たり前の話にしかならなかった。

秋アニメ視聴1

私は齢半世紀を見据え始めて尚、なぜ新作アニメを観続けるのだろう。
知るか。
考えたところでたいした答えはない。
とりあえず今季も腐るほど新作がある。
情報集めてざっくり取捨選択しても結構残った。
以下、観られるところで配信開始されて観た順に、感想と継続可否。まず三作。


超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

飛行機事故で異世界転生した高校生七人が、各々異なる脅威的な能力を合わせて元の世界を目指す?といった話。冒頭ナレーション開口一番が「日本には」と言っていて、それ言い切っていいのかなどと思ったが、まあフィクションであり主役高校生たちは人間離れ日本人離れが激しくてもう気にするだけばかばかしい。
異世界転生ものは好まないが、小林裕介石上静香 の 下セカ コンビが揃っているキャストクレジットとシリーズ構成:赤尾でこ ということで視聴対象とした。1話はとりあえず、このタイトルから安易に想像つく1話として順当というかベタというか、ただただわかりやすい、よくある異世界転生作品的幕開け。異世界転生に「よくある」もくそもないわけだが。主人公が総理大臣というところがちょっとおもしろい。発明家は Dr.STONE の 千空 とカブる印象で、そのへんクラフト要素も感じた。
飛行機事故、異世界転生、サバイバル&クラフト、と流行りの要素盛り盛り。 だが、高校生が主役でありながらあまりに現実離れが激しすぎるのでダレて途中で切る可能性が高い。


本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません

本が高価な希少品である中世西洋風世界の少女に生まれ変わってしまった本好き女?の話。つまりこれまた異世界転生もの。これまたキャスト声優のクレジットで観てみようと思った。井口裕香 はしかしアレ以来 冷泉麻子 のイメージでしか聞こえなくて困る。中島愛 はキャラよりも ED 主題歌で聴いた久々の歌声がよかった。
キャストは別として全体の空気感には、かつての 世界名作劇場スプーンおばさん あたりの昔の NHK のアニメっぽさがあり、つまり最近近年のアニメっぽくなくて良い感じ。話も今のところおもしろそう。
継続。


放課後さいころ倶楽部

京都の女子高生がボードゲームで遊ぶ、という作品。ボードゲームという題材がおもしろそうなので観たが、残念。主人公女子の京都ノリのおっとり台詞故かテンポが悪く感じられ、その京都弁なのか似非関西弁なのかわからない違和感漂う言葉遣いも話の理解の邪魔になり、肝心のボードゲームの対戦シーンも登場人物たちの盛り上がりについていけず。
1話切り。

夏アニメ終了。

全話観た作品。感想など。観終えた順に。


彼方のアストラ

描くにも語るにもややこしくなりそうな展開を「色々あって」の一言で片付けてハッピーエンド。所謂ご都合主義ではあるが、要するにこの作品、遠い宇宙からの生還というメインの活劇は舞台設定に過ぎず、後半で明らかになる主役キャラ全員の生い立ちと、世界の真実、それを踏まえた上での個人の尊厳やら各々の生き方、あと友情、仲間、恋、など、大事なことは何か、っていうことを問いたかったんだろう。つまり道筋にある難関はなんでもいい。話として SF 文脈に乗っけると都合がいいとか、もっと単純に「それがおもしろい」。と作者が考えた。そこに尽きるのだと思う。
若者たちの反体制的な立ち位置という点から、アメリカンニューシネマ好きとしてはボロボロのバッドエンドを期待してしまったが、原作はジャンプ漫画らしいのでそんなことはありえず、ちょいぬるめの幕引きとなりちょい残念。泣いたけど。
最初の時点でアストラ号をワームホールの先に置いて全員の帰還を目論んだ人間が誰か身内にいたんじゃないかと1話からずっと勘繰りながら観ていたが、結局それについては特に触れられることもなかった。本当にたまたまそこにあったわけだ。無いと話が終わってしまうし、仕組んだ誰かを立てるとややこしい伏線をひとつ増やす必要が出てくる = 面倒で長くなる、だから「たまたまあった」でいい。ということだろう。
あと最初イラッと感じたツッコミ押しのコメディ感も後半には慣れていた。キトリー黒沢ともよの「アホなの!?」は気に入った。


荒ぶる季節の乙女どもよ。

女子高生の思春期の恋愛の各々極々個人的ななんやかんやなんつうのは正直興味がない。十代や二十代ならいざ知らず、もうその倍の歳にあるおっさんだからしょうがない。岡田麿里作品だからおもしろいと思えるところもあったが、名うての作家だからこその整理されすぎうまく描かれすぎたつまらなさもあり、最終的にはわりとどうでもいい作品という感想。主題歌なんかも今期観た作品の中で最も寒く、その点でも好感を削がれた。
収穫はここでもまた、黒沢ともよ。あのナントカ先輩の奇天烈な口調だけは結構楽しみだった。


ソウナンですか?

ためになるようなならないような。それなりにおもしろかった。他に感想が出てこない。


グランベルム

前半話数ではやや煮え切らない感じがあったけど、アンナ のやけくそ狂ったブチギレバトルから俄然おもしろさを増した。が、苛烈な三人芝居で通した11話を頂点に、あとは予定していた最終着地点を目指して話をまとめようと繋いだだけ、みたいに感じた。
1話当初に思っていた通り、やりたかったことは「装神少女まとい」や「フリップフラッパーズ」と同じようなことなんだろう。要するに乱暴に言えばセカイ系。ただしこの作品においては、少女が世界を救う話をやろう、とかじゃなく、「なぜ現実に魔法や魔力が存在しないのか」という疑問について「このコたちがそれを無くそうと願ったから」と結論づけてそこから話を肉付けていって、結果的にセカイ系になったのではないかと。セカイ系らしさを感じるのは、脚本面はもちろん、画的にも過去の有名セカイ系作品のオマージュを思わせるシーンや演出がいくらか見られたことにもよる。イデオン 好きな人間にとっては、星を割ったり全方位ミサイル的なことをやったりのラスト二話はその点で見ものだったと言える。なんだかんだで主要キャラの多くが死んでいるし。魔力=人のエゴ、それを無くそうとして結果みんな死んで転生、と捉えればこれは イデオン と同じような結末と解釈できなくもない。
あとは、アンナ と 水晶 の声優の演技が凄かった。その大半はぶちギレてわめいているばかりで何を言っているか聞き取れないほどで呆れたっていう凄さだが、このレベルの鬼気迫る女の執念を感じさせるアニメはなかなかないので、いいもの観たと思った。


女子高生の無駄づかい

最高だった。今季1位、優勝。
バカでくだらなくて軽く壊れてて、でもそう見せることに抜かりがない、レベルの高い作品だと思った。無駄づかいをきっちり描くために必要な要素を無駄なく詰め込んでいる、そんなアニメだった。
毎話声を出して笑ってしまうほど面白かったが、中でもヤマイ当番回の7話は強く記憶に残った。顔ハメパネル ~ ラストクラッパー 〜 校歌、のコンボでもう息ができなくなるくらい笑った。
作画はあまりクオリティが高かったとは言い難いが、この内容なのでそれも計算の上の狙った画風だったようにも思える。この内容だから許される作画だった、とも言える。脚本、演出と声優陣の演技はそこを補って余りある活躍だった。
全体的にコメディとしては「のんのんびより」と同系という印象で、同じくらい気に入る作品となった。同じくらい繰り返し観ていられるタイプだと思う。


コップクラフト

舞台や音楽から感じる空気には「レオン」を思わせるところもあったり、古き良き刑事ドラマの熱さやダサさもあったり、自分の好む要素があちこちにあった。反面ストーリーは過去既発作品のなにかで見たようなエピソードが多く、その点では刺激が弱かった。原作漫画がどうかは知らないがアニメに関して言えば、キャラを売りにするには絵が弱く、ドラマを売りにするには話が弱い。演出的には好みだったが、色々と惜しい点も多い作品だった。でも好き。

ヒナまつり

ひとの薦めで観た。昨年放送のアニメ。ひとの薦めが自分の好みに合うことなんてまずないと思っていたが、初めてと言っていいくらいに、かなり好みに近い作品を紹介してくれたものだ。なぜ去年観ていなかったのか、選から漏れていたのか、自分のアンテナの悪さを呪う。
全体的に、大幅にキャラクター設定を変更して練り上げられた 2010 年代版ドラえもん、といったところだろうか。ひみつ道具とか出てくるわけじゃないけど。もしくは和製ターミネーターみたいな。もしもターミネーターをコメディ系の監督が撮ったら、とかそんな感じだと思った。ただしそれはウィキペディアで原作内容まで知り得ての感想。アニメ版のみでは ヒナ や アンズ ら超能力少女のルーツはほぼ描かれず、まあしかしこの低温でいて殺傷力高いコメディのノリの中にあっては、そんなことはどうでもいいと思えてしまう。
主要登場人物に一人としてまともなふつうのひとがいない、ツッコミがしっかりしている、あちこちで台詞がおかしい(あいたー!あいたー!)、無駄に感動誘ってくる アンズ のエピソード、などなど。コメディアニメに自分が求める可笑しい要素が漏れなく詰まっていて、ストーリー脚本構成もあっちこっち行きつつも散らかることなく全話楽しめた。あと ED 曲が昭和感ある歌謡曲調なのもうまいと思った。イクラ丼もうまそうだった。

hina-matsuri.net