BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

「ガンスリンガー・ガール」

同じく見放題、全 13 話。2003 年放送の少女暗殺者系作品。
本放送当時にたまたまどこか一話だけ観たおぼえがあり、内容は憶えていないけどそれ以来ずっと気になっていて
先日見放題になったので観てみた。と言いつつ、後半、CV 池田秀一 の シャア 口調のやつが出てくるまであまり真面目に画面を注視していなかった。
諜報、暗殺活動をメインにしつつ、機械化されて物のように扱われ、その活動のためだけに生きる少女たち個々のアイデンティティとか、パートナーである健常なおにいさんたちとの関わり方とか、わりとメンタル方面の話が本題としてあるようで、静かで重めの空気感も手伝って、不思議な作品だと思った。
昔の西欧のマフィアもの映画とか、フィルムノワールのテイストとか、イタリアが舞台ということも合わせての斜陽感のある照明効果や、一見して物凄くクセのあるキャラクターデザイン、銃撃、刺殺、流血のある過激な内容であるにも関わらず常におとなしく決して熱くならない役者の演技、イタリア映画譲りっぽい品のある皮肉台詞を織り交ぜた脚本、など、自分の好きな要素が色々あり、話数を重ねるごとに見入っていった。最後の 2 話の頃にはかなりはまった感じがあった。
また折をみて 1 話からじっくり観直したい。

続編も観てみたものの、キャスト、スタッフが異なり、キャラクターデザインも変わっていて、声優さんの演技にも違和感大、BGM も品のない電子音バリバリで、全体の空気感が全く違う。ほぼ別もの。幻滅したくないので 1 話でやめた。