BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦

全 12 話。
近未来風でありつつ剣と魔法もある世界。魔女、精霊使いの国があり、それを目の敵にする帝国があり、主人公男子は帝国の凄腕剣士で、二つの国が平和的に和解することを願う。ヒロインは魔女の国の姫で、精霊使いが差別的に扱われる世界を変えたいと願う。二国の対立関係のため敵対する二人だが、出会いをきっかけにお互いの考え方にシンパシーを感じ、幾度かの偶然の再会を重ねて上辺とは裏腹に親しい存在になり、時には共闘も。そんな微妙な関係の二人の話。

国際紛争とか人種差別とか、そういうのが入っているっぽい。
が、そんな表面的な世界観などはどうでもいい。
この作品が面白かったのは話ではない。キャラクター、登場人物、のみと言っていいかも。たぶんそれは声優さん方込みでの話で。いや、よく考えてみれば声優の魅力のみだったかも。特に主役二人、小林裕介雨宮天。この二人のやりとりの雰囲気がよかった。
敵対する国の人間同士であるがゆえにくっつくことは許されず、しかし毎度お約束のように中立国に出かけて偶然の再会を果たす。その白々しい芝居が面白かった。他の部分はこのお約束を盛り立てるための振りみたいなもんだと思った。このくそ長ったらしいタイトルも同様。かっこつけたような厨二風な感じにしておいて、毎回お約束はベタ。そこだけが面白く、そこだけが楽しみだった。

ある意味とてもわかりづらいギャグアニメとも言える。なので、そのギャグな要素がなくなっていって、まともに話をまとめようとした終盤はちょっとつまらなかった。で、まとめようとした割には続編を匂わせる要素を散らかして終わってしまって、んー何がしたいんだ、と思った。