BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

ワールドエンドダイナー VOL.6

私はロボット。店をやっている。キャラは定まっていない。
レベルは 15 になった。


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ハンモックを売りつけられた。客を宿泊させよ、と。
こいつ、行商ロボット。行商とは名ばかり、一体どこまでなにをさせたいのだろう。いや、こいつも所詮ロボット。何かの手駒のひとつにすぎないのだろう。

「ハンモックだヨー」という台詞回しに、妙に反応してしまうものがあった。
「🎀絶対ハンモックだよー」と書くと妙にしっくりくる。



ハンモックのお宿
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雑に仮設。
上下の切り株は持て余していた店内装飾品。


初の宿泊客
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早い時間にやってきて、どうするのかと思ったら、ハンモックを間近で見つめて夜までそのまま固まっていらっしゃった。一言も発することなく。よほどのハンモックマニアなのだろう。

あ、ペンギンいる。


はじめての夜
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かわいい。
ざらしで寝かせてしまって悪い気がした。


翌朝
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急遽夜中に柵を仕込み、早朝の買い物で宿屋の看板を買って飾り付けた。
これはこれで晒しもの感があってまた申し訳ない。
点滴吊るした重病患者にも見える。勤労青年とおばあちゃんか。申し訳ない。

このあと開店後しばらくして、お客様は立ち去っていかれた。
起床後のご挨拶、お見送りをしてからの開店にするべきだったか。



お城からの
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お姫様だろうか。真っ白いお嬢さん。既に過去二度ほどお見かけし、ご来店も頂いたが、何者かよくわからない。


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お上品な御方だが、毎度滞在時間は短く、注文品を速やかに召し上がり、逃げるように出ていかれる。後には注文の金額を無視した破格のお代を残して行かれる。有り難いがそのまま受け取ってしまっていいものか。とは言え、返そうにも送るべき宛は分からず、私のシステム的に手に入れたお金は他の客のお代と一緒くたに混ざってしまうため、どうしようもない。
悪い金だったとしたら資金洗浄できてしまうわけだ。上流の身のこなしと見せかけて、それが狙いだったという可能性も考えうる。


そういえば、関係ない話。
もう結構前だが、カウンター内作業エリアのレイアウトを変えた。
ドリンクジューサーとピッチャー台の配置をレジ背後にした。
作業エリアが狭くなって動きにくくなると思っていたけど、ドリンクの手配には都合がよく、バイトくんの動きにも無駄がなくなって良かった。
接客から調理に移る際に迂回せざるを得ない動線もあるが、まあ慣れれば気にはなるまい。



本日の一言
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それな。



つづく。