BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

スチームネクストフェス 2024FEB その2

Steam の未発売ゲーム体験版祭り24冬の陣
からの厳選プレイ記録、続編。


Artficer's Tower

日本語無し。魔術師たちのタワーディフェンス
魔術師の卵みたいな子たち三人が、拠点となる邸(塔)を建て、生活部屋や衣服や魔力を生成する部屋などを整え、罠を仕掛け、身を守るシールド部屋を設け、きたるべき魔物の襲来に備える。
昼夜があり、昼は建築やアイテムの準備。夜になると魔物が襲ってくる。チュートリアルではゴブリン。最初の晩は罠まで用意するのは間に合わない。魔術師たちはシールド部屋で自己防衛&魔法攻撃。なぜかゴブリンには攻撃手段はないらしく、夜明けまでに魔術師たちの攻撃で HP を削られてしぬ。撃退成功。っておい。ゆるいなー。チュートリアルなのでそんなノリなのだろうが、いや悪くない。
邸内で生産した物を近隣の村に売って収入を得るという生産・商売要素。得た金で邸を様々増築し、罠とか襲撃対策も強化していくという建築要素。魔術師たちの装備や個々の能力値を上げていく成長・育成要素。そして毎晩の襲撃を乗り切り生き延びるためのサバイバル要素。と色々ある。
一見、Spellcaster Universityタワーディフェンス戦闘要素を足した程度のものかと思ったけど、オキシとかコロニーシムに近いようなところもあって、ちょっとじっくりやり込んでみたいかも。日本語さえあれば。


Adaptory

日本語無し。だが。来たよこれ。
トレーラーですぐ分かる。何とは言わんがナニとそっくりな 2D 横視点地下生活コロニーシミュレーション。絵柄こそヘボいがほぼそのままパクったような内容。プレイヤーが操作可能なキャラクターはおらず、半自律的な生存キャラクターたちに指示を出してサバイバル生活できるように導いていくタイプ。
英語がよくわからなくても某本家のをやり込んでいれば概ねそのセオリーで進められる。UI のツール配置等も本家に似せてあるなかなかのパクリぶり。
一応デモ版の終わりまでやった。プレイレポは長くなったのでこの記事の最後に置いた。
ヘボいが、諸々完成度低いが、有りっちゃ有り。


Unleaving

日本語あり。2D 横スクロールアクション。
油彩風の独特ビジュアルと不穏な環境音の中、赤髪の少年(?)が駆けていく。
トレーラーですぐ分かる。何とは言わんがナニとそっくりな死にゲー。これまたたぶんパクリの類。なぜ主人公の髪型までそんなにしちゃったのか。しかしそっくりなゲーム性のわりに、某本家と比べるとややストーリーテリングが過ぎる。それと演出過剰気味。考えようによっては、本家をやり込んだいちプレイヤーによるひとつの解釈、レスポンスを、別のゲームとして落とし込んだという感じかも。
デモ版は恐らく最序盤までで終わり。人によっちゃ5分で終わる。


Moose Miners

日本語無し。鉱石採掘売却放置ゲー。
広い大地に縞状に規則正しく置かれた鉱石を、円盤ノコを取り付けた採掘馬車が削り取り、近くの配送カートまで送り、どこやらに売却して利益を得る。得た金で採掘パワーや馬車のスピード、配送設備などをグレードアップして、作業効率&利益率をどんどん上げて行こうという内容。
採掘も配送も売却もオートで行われる。ここの鉱石を優先的に採掘してほしい、みたいな指示などは不可。採掘馬車の数が増えて採掘エリアが広がって来たら、一部の馬車をグループ指定して採掘方向を変えることはできる。他にできることはカメラの視点変更とグレードアップの選択のみ。
収入額が大きくなってくるとさらに上位のアップグレードをアンロックできるようになる。が、デモ版では補助レールを追加するのみに留まる。
採掘フィールドは途方もなくだだっ広いが、デモ版ではエリア制限がある。「DEMO」って書かれた壁がある。それでも物凄く広い。この単調なデモでそこまで掘る奴がいるか。居るかもしれない。こういうのが好きな人は無闇に続けるだろうから。


Planetiles

日本語無し。宇宙に浮かぶ小惑星に色んな土地を配置していくパズルゲーム。「都市開発ビルダー」などと謳っているが実質 ISLANDERS 系。
何もない惑星のグリッド状の水面にテトリミノみたいな三つ組 or 四つ組くらい(ランダム)のブロック状の土地を置く。次にまた別の土地を置く。配置の仕方によってポイントが入る。隣接する土地同士の効果で得点が何倍かになるシナジーがあったり、ある程度のポイントに達すると特典が追加されたり、などある。
しかし日本語が無いとわからない点が多く、都市開発レベルになど発展させるのは難しく、満足に楽しめるものではなかった。


Aalik And The Ruined Kingdom

日本語無し。エッシャー的二次元錯視空間の迷路脱出ゲーム。
謎の遺跡空間に迷い込んだどこかの国の王子を出口まで導いて行こうという内容。導くプレイヤーが何者なのかは不明。
斜め見下ろし視点で、プレイヤーができることはカメラ視点の回転と王子(他キャラの場合もある)の移動先の指定。一見途切れた道が、視点変更することで繋がって見える錯視ポイントがある。王子はそこをひと繋がりの道として通ることができるので、錯視で繋がった道の先へ導いてゴール地点を目指す。ステージが進むと動かせるオブジェクトが出てきて、パズル要素や倉庫番的要素もあったりする。デモ版は5ステージほどで終わり。
あと背景の一部に王冠マークが貼り付いていて、クリックすると収集できるが、デモ版ではその使い道はわからない。
既に似たような錯視パズルは他にあるのでさして斬新でもないが、わりと好き。直感的に解けるけども操作性はあまり良いとは言えなかった。


Tinytown

日本語無し。街づくりパズルゲーム。
10 x 10 程度のグリッド状の土地に、道路や家、工場、公園などランダムで指定される施設を好きなように配置し、総人口(高得点)を上げていくという、二つ前の "Planetiles" と似たような内容。
多くの施設は道路に隣接していないと建てられないが、配置によって周辺施設にボーナス効果があったり、同じ施設を重ねると上位施設にレベルアップするものがあったり、何らかの条件によって特別な施設がプレゼント(三択)されたり、それなりにゲーム性はある。
が、落ち物パズルの如く一手一手建てる施設はランダムなので、運が絡んできて思うようにきれいな街にはできない。道路が無いと何も建てられない状況で道路が来ない、とか頻繁にある。建てる施設のリロールが可能だが、コストとして人口を少数消費する。なんでよ。
画面右端には街のニーズか何かのメーターが表示されているが、参考になるやらならんやら。気にせずともゲームは進み、フィールドの全マスが埋まり切ったら終わり。
施設のレベルアップや街の成長表現も底浅いもので、ゲームとしての完成度はまだ低い。街づくり落ち物パズルスバラシティ」の上位互換みたいなものになる可能性は秘めている。が。


Little Astronaut

日本語無し。類似ゲームに「INSIDE」が表示されていたので気になってやってみた。
どこかの開拓済み惑星に墜落した宇宙飛行士が宇宙船外で目覚めるところからスタート。宇宙服は生きており通信が入ってきて状況説明&生存アドバイス。近くのリペアキットを探して壊れかけのヘルメットを治せ。ナビに従って基地まで歩け。そこは跳べ、そこは登れ、狭いから気をつけろ、滑りやすいぞ、など。
たしかにアレっぽい。それっぽいっちゃそれっぽいが、逐一親切すぎて不安や緊張感は薄い。基地の電気設備をチェックして入口に入れるようになるところでデモは終わり。
グラフィックがしっかりしているのでもっと突き放してくれていい。通信で入る会話や様々表示される文字も謎言語でいい or 一切不要。だから、日本語が無いのはむしろ良かった。


Idle Field

日本語無し。2D 横視点 まったり放置農場ゲーム。
畑、釣り、木こりを基盤に、畜産、料理、製材などこなし、生産物を売って得た金で色々自動化&効率化していく。最初の木こり作業以外は初めからだいたいオートで収穫できる。プレイヤーがやることは主に収穫物の加工指示とか生産物の売却、そして人員追加やアップグレード。まったりしすぎでつまらないが、こういうのを好む人も多かろう。
主人公が擬人化キノコ。なぜキノコなのだろう。労働 = 男の仕事 = 男の象徴 = あれのメタファー、か。どうだか。


Fireside

日本語対応だがデモ版では無し。物々交換で話を進めるアドベンチャーらしい。
子供向けの外国の絵本みたいな絵柄とアイテムトレード要素が良さそうだと思いやってみたが、文章中心に進む内容で日本語が無くては満足に楽しめない。クリックすべきポイントの指示や必要アイテムの吹き出しなど出て迷わないような配慮はあるが、文章進行において選択肢分岐があってそれはちゃんと文脈を読み取れないとどうにもなー、と。
正規版は日本語でやれるだろうが、買ってまでやりたいものでもなし。




つづく。




おまけ。
Adaptory デモ版の初見プレイ記録。

チュートリアルがいまいち甘いので適当にやっていくしかなかった。

画面上部には生存キャラクターのアイコン。健康状態や気分がわかるらしい。
右上はレイヤー切り替え。デモ版では空気 / 気温 / 配電 / 配管だけが使える。
ゲームを少し進めると左上に保有資源やアイテムの残数が表示されるようになる。

画面下はクラフトツールバー。オ、本家と違って小窓が開いたりせず、各パネルの設備をそのまま、指定した場所にクラフトする。建築素材の指定などもできない。
画面右下は指示ツール。掘削 / 破壊 / キャンセル。あとその上のちっちゃいボタンで優先度が大雑把に変更できるらしい。

オキ、本家は最初3人だが、こちらは4人でスタート。デモ版ゆえかキャラ選択とかはできない。オ... シ... 本家はマップ中のどこか分からない地中から始まるが、こちらは墜落したらしき壊れた宇宙船の中から。宇宙船は半分地表に出ており、つまりマップの最上部から始まる。
まずは宇宙船内の土の小山を崩せと掘削指示が出る。掘削した穴に Ladder(梯子)を掛けて下に生活空間を広げていく。

そして、酸素。オキシキャンドルとかいう特殊なロウソクか何かを燃やすと酸素が作れるらしく、そのオキシキャン装置(Oxygen)を作らされる。完成して起動するとたしかに酸素が発生するようだが、気温レイヤーを見てびっくり。オキシキャン装置の周りが 100 ℃オーバーで真っ赤。燃やすってそのレベルかよ。キャラクターたちは無反応。酸素不足になった時等には吹き出しでそのような反応を示すが、熱いことには無頓着。

オキシキャン装置を作った後はチュートリアル指示が無くなったので(あったかもしれないが英語わからず)、適当に採掘指示を出す。酸素があるってことは二酸化炭素もあろう、だからセオリーとして彼らの生活空間を上方の宇宙船周辺と仮定して、下の方の空間をできるだけ横に広く掘り抜く。
本家のセオリーでは初日にベッドとトイレを置く。本作のクラフトツールには Bed(ベッド )はあるがトイレは無い。排泄の概念が無いのかしら。そういえば食糧も食事の概念も無さげ。デモ版ゆえかも。

他に

Pump:吸水ポンプ。水中に置く。電力が必要。
Generator:恐らく電解装置。水を消費して酸素を生むが Hydrogen=水素も出る。
Coal:石炭発電機。石炭(黒いマスの素材)を消費して電力を生む。と同時に carbon dioxide =二酸化炭素が発生する。
Tree:木の鉢植え。光合成により二酸化炭素を少量除去し酸素を生む。

といったものをチュートリアル指示で作るが、それぞれ単体では満足に機能しないので、以下その他の設備を適当に使ってなんとかした。

Battery:発電機の余剰電力を蓄電する。のだと思う。
Door:ドア。気体液体を遮蔽し、キャラクターたちは開閉して通過する。
Light:天井に吊るして周囲4マスくらいを明るく照らす照明器具。電力が必要。Tree の真上に設置して光合成させる用途にも使える。
Pipe:配管パイプ。Pump に繋いで液体を移動させる。
Vent:排水溝。Pipe の出口。デモ版では使う用途なし。
Panel:宇宙空間曝露マスに貼って空気の流出を塞ぐパネル。だと思う。
Solar:ソーラーパネル。地表に設置して太陽光で発電する。のだと思う。ゲーム開始直後に隕石アラートが出るなど、地表が危険過ぎる気がして使わなかった。
Tile:タイル。足場にも壁にもなる。気体液体を遮蔽する。
Wire:電線。発電機から電気系設備に電力を流す。配電レイヤーで各々のプラグ同士が繋がるように線を引いて繋げる。


二酸化炭素は下に、のセオリーに則って掘削して空間を広げていって、その採掘によって資源は勝手に貯まるので何を作るにも資源在庫の心配はない。だが、何を目的にどこへ向かうのかがわからない。

宇宙船内にあるアンテナが鍵だった。よくわからないがマップ中に点在する緑色の物質をそのアンテナに集めて 100% にすればいいのでは、と勝手に察してそうしていった。
酸素は Generator で問題なし。なぜか二酸化炭素がなかなか下に流れず、下に掘り進めた穴には酸素の方が先に溜まっていったりする状況に悩みかけたが気にする必要はなかった。床面の液体を掃除するコマンドが無いとか、ベッド周りのガレキを片付けるコマンドも保管庫も無いとか、気になったが、気にせず。
緑色のがアンテナに 100% 貯まったところでその保有パーセンテージを示す部分をクリックしたら「通信設備が整ったのでデモ版終了」みたいなメッセージが出た。このまま続けることもできる、とは言うが、できることは限られており進める意味がなく、やめた。

結果、ほぼオキシだった。
諸々細かい部分が全然できていない初期オキシ。或いはこれが概ねこのゲームの完成形なのか。