BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

うつつ雑感 243月の2

最近のゲーム

Island of Insight
エラーなくできるようになってまた毎日のようにやっている。が、メインストーリーらしきものの終点に辿り着いて以降、すっ飛ばしてきた数多の脇パズルを埋めていく作業になってきて、飽きつつある。パズルなんてゲームなんて、始める前は一万あったら一生遊べると心躍るが、千あろうが万あろうが百で飽きたら終わり。

バパバ
バックパックのバトルのやつの略称。を考えた。
暇が減り気味であまりやっていない。

Builderment
以前ウィッシュリストに入れてセールを待っていた。セール価格になったので購入。スマホ版同様にハマるかと思ったが、なんというか、スマホでやるからこそ楽しめるゲームってあるよね、という感想となり30分程度でやめた。時々よっぽど暇な時にはやるだろうがでハマることはなさそう。レビューの評価は正確であった。

Valheim
発売当初から微妙に魅力を感じつつも流行りを嫌う天邪鬼、今般衝動買いした。Wild Darkness みたいなのがやりたくて。やってみたらその願望に適うタイプではあったものの、おおまかな情報のみで詳しい遊び方を知らずに進めて、とりあえず木材と岩を集めておうちを建てて、までのゲームとして一旦終了。
Wild Darkness が PC でやりたい。そう思った。

ほか
ウィンターセール中に幾つかデモ版などやったが購入には至らず。



最近の耳
依然ダミアンハマダズクリーチャーズばかり聴き続けている。



最近の目
ストグラがおもしろくて目が離せなくなりつつある。観始めたきっかけはちょっと前に活動終了したブイチューバーの最後の配信をたまたま観たことだったが、そこからストグラってなに?からシステム周りや世界観など色々調べて知り学び、RP(ロールプレイ)とドラマ性の面白さを理解し、登場人物が基本的に全員配信者ということもあり如何せんアーカイブや切り抜き動画の数も凄まじいので、掘り始めるときりがない。
アマプラの映画など観る暇はなくなり、毎晩生配信を2窓3窓流していると遂にはウェザーニュースも二の次三の次でほとんど観なくなった。

『リアリティーショーの一種』と簡単に括ることはできるが、なんかそれだけじゃない、凄く新しいものに触れている感覚がある。世の中的に新しいかどうかは不明だが自分にとっては観たことのなかったもの。
出演者 = 配信者は当然皆基本的に演技の素人だろうし、それぞれが役名をつけて別人格を前提としているとはいえ多くはゲーム配信者の生の振る舞いそのものであり、ノリや口調に芝居掛かったところなどなく、当然そこに台本などもない。当然アドリブだし、監督などいないし、時に配信の主キャラクター自身は何分も喋らないことだってある。
その一方、その世界の中のキャラとしては無言だが配信者としては独り言をこぼしたり視聴者コメントに触れたりすることもある。ドラマ的には1キャラクターのモノローグみたいなものと解釈できるが、感触としては芝居中の役者がキャラクターではなく役者自身の心の声を漏らしている感じ。それが板の上にいるキャラクター全員それぞれに同時に行われ、別々のカメラとマイクで録られ、それぞれ異なるチャンネルで流れている。実写でやろうとすると凄まじく大規模なライブビューイング企画になりそう。企画としてもすごいけど、そこまでのことができるゲームっていうのもすごい。

土台のゲームである GTAV がやってみたくなって手を出してもみたが、それはそれで全然別物で自分に合うものではなく、それでも町中を車走らせるだけの序盤のミッションに5時間かけてしまって Steam の返金対象条件を失い無駄遣いに終わった。
だが、どういうゲームがベースにあり、ストグラ参加者それぞれが何をやっているのかはぼんやりと理解できた。

犯罪上等のゲームなので街のドラマとしてもその方面が本編的ストーリー性を帯びている。しかし街をその方向性に動かすのもプレイヤー次第で、犯罪を起こすのもプレイヤーなら阻止したり撲滅に動くのもまたプレイヤーで、被害に倒れるのも後片付けに奔走するのもまたプレイヤー。時に一人のちょっとした行動や言動が波紋を呼び、街全体の主軸から外れた人々にもそれぞれの主軸があって、全く接点のないはずのキャラクターが意外な部分で繋がっていたりする。
ある種の偏った人間社会の縮図がそこにあって、人と人とが関わり合うおもしろさ、和とか信頼とかの難しさ、輪になることの偶然性、必然性など、そこいらのドラマやアニメでは到底敵わない生きた面白さがあちこちに溢れている。団体の末端構成員ひとりを追うだけでも、妙な見応えがある。時もある。そうでない時ももちろんある。
街のプロデューサーは居てもディレクター、脚本家その他、プロデューサー以外のスタッフはいないも同然。極めて人生そのものに近いけど必ずしもプレイヤーその人そのものを出せばいいわけではない、そういう世界。うまくやれる人も居ればぐずつく人もいる。でもそのどちらでもおもしろい。

ゲームというメディアがテレビ番組や映画等と並ぶエンタテインメントとして比較されるようになって久しいが、このストグラのようなかたちが、ゲームメディアのひとつの究極形なのではないかとすら思う。
作中の主人公を操作できる、というだけだった時代はもう終わった。作中の要素全てに各々個別のプレイヤーが関わり、そのすべてを第三者が観測できる、というところまで来た。それがこれだ。
「マリオを操作してワールドを駆け抜けクッパを倒しピーチ姫を救う」というだけだったのが、「飛び出してくるマリオの足元をすくうクリボー」にもなれるし、「障害物を配置する土管屋」にもなれるし、「収集されるコインを管理する銀行員」にもなれるし、「子分も使ってマリオを阻むクッパ」にもなれるし、「マリオを待ちながらどうにか無事に過ごすピーチ姫」にもなれる。ゴールの旗を上げたりエンディング演出を仕掛けるイベント屋にもなれる。

こういうゲームと呼ぶべきか何と呼ぶべきかわからないけど、同種のものはもっと出てきそう。だが、幾つものゲームでそれぞれに世界とドラマを作り出すには、配信者の数が足りなくなる。配信者でない人だけで作り上げてもそれはそれで楽しいだろうが、それはただのゲーム内交流企画であり、そこには「多視点同時進行ザッピング」って第三者視聴スタイルはないので、きっとこの独特の面白さも成立し得ないだろう。
あとスターデューバレーみたいな世界観でやるとただの出会い系みたいなことに成りかねない。犯罪都市ベースのストグラがたまたま上手くいったか、或いは参加者に恵まれたか、ぐらいに思っておいた方がいいかもしれない。

かなり難しいとは思うが実写でこれをやったらきっと物凄いだろう。実写ではトラックで相手を跳ね飛ばすとか数百メートルの高層ビルから戯れに落下して大爆笑とかできないだろうからストグラ実写版は無理だろうが、何か別の有り物の映画なりドラマなりの世界観や設定で。主役格や役名付き脇役のみならず、本来巨大怪獣に踏み潰されて消えるだけの画面隅のモブに至るまですべての登場人物の生活を有名役者が台本も演出もなしで即興で演じ、それぞれにカメラを付けて、毎日数時間全100チャンネル、2クールか1年くらい放送し続ける番組。ネット配信でならできなくもなさそう。観る方より演る方が先に飽きそうではある。

など。
とにかくしばらくストグラ世界の視聴に飽きそうにない。
ゲームの進捗が芳しくないのもこのせい。