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工場町記録9 Campaign 8

Factory Town であるが、このゲーム、そういえばストーリーも何もない。イントロダクションとか、何があってこんな世界で、何のためにこんな作業をやっていくのか。そういう設定だとか世界観というものがほぼ一切ない。

ただ水に囲まれた島があり、町らしき施設群が細々とあり、発展させていってくれ、これこれこういうのがこれだけ必要だ、このレベルまでいってこれをこれだけ作ったら勝ちだ。ということがただドンとあるだけ。
勝利条件、「勝ち」とは何なのか。まったくわからない。

いや、潔い。
ここまで骨肉のみのゲームでも十分に遊べるという作者の自信すら窺える。ストーリーやキャラ設定なんて飾りです、一般ゲーマーにはそれがわからんのです。
まあまあ、shapez.io 等々の先駆の例もあるので一般ゲーマー方も承知の上での好きずきなんだろうよ。



今回からキャンペーン8。
前回キャンペーン7をクリア後、「次に進む」というのが出たので進んでみたらば、これまで同様に何の説明もなく始まった。一応、マップ中をカメラが空撮風に動き回って「今度はこのようなマップとなっております」的演出は入るが、それだけ。すんごいね。

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今回の勝利条件
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前回の「オムニストーン」もよくわからなかったが、さらに上があった。
「スターコイン」はもうマナとか魔術とかのファンタジック異世界を通り越してマリオ風味を感じずにはいられない。



今回のデフォルトタウンの様子。
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マップ全体の大きさは前回7のと同じくらいっぽい。発展させていくべきこの町はやはり前回同様にマップ中心付近にある。

しかし前回とは色々違う。
まず、この町以外、他の島には町や村らしき集落がない。
その一方で、簡素ながらも鉄道網が広く敷設済みになっており、あちこちに小規模な採掘や植物採集、素材生産の設備があってそれらからの収穫を回収できるようになっている。いや、進めていってわかったが、なっているようでなっていないところもあった。すなわち物流ラインがそれっぽく敷かれているだけで稼働状況については死に体。
ある程度の設備は用意した。どう使うかはキミ次第だ。とでも言いたげ。


既に研究も進んでおり、始めた時点でだいたい必要なものは生産可能な状態。
ただし生産に使う素材は限られており、例えばいつものごとく道を格子状に整備したり鉄道を高架にしたりなどし始めると必要資源はすぐに底をつくに違いない。



おおまかな全体構成を把握したところで、さてどうするか。
何から手を付ければいいのか。

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とりあえず最終目標から逆算。画面左のが当面の目標一覧。
神殿やスターコインはわけがわからなくて途方もないので今は考えない。
住民レベルもひとまずほっとこう。
技術レベルを上げるためのグッズ生産。まずはこれだ。

魔法のレール、魔法のコンベア、エリクサー、ネックレス。
いずれも素材さえあれば生産可能。そのどれもが「マナのレンガ」を必要とする。また、それらの生産活動のために紫コインが必要だがスタート時点では「0」。
マナのレンガは売却して紫コインを生むことができる。


じゃあ、マナのレンガをつくろう。

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はいこちら。
「石」、「マナ鉱石」、「石炭」を運んで加工して「マナのレンガ」つくるチーム、速攻完成。あ、このスクショは設計試運転段階だった。もうひとつ、マナの鍛冶屋の先に倉庫を作ってそこに自動で貯まるようにして完成。


しかしこのチームの活動地点は中心町から離れているので、「マナのレンガ」を売りさばいて紫コイン収益を上げるためにはデフォルトにない物流網を設けなければならない。

でも資源在庫を確認すると鉄道を引くにもコンベア引くにも数が心許ない。
どうすっかなー、なんて考えながら鉄資源の採掘場を探した。


鉄鉱山
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デフォルトで採掘場があるのはありがたいが、この線路、無駄が多いと直感。サイロ2個ももったいないし、北に向かう路線も目下のところは不要。それにマインカートを線路に走らせて運ぶっつうのが非効率。
ということでガッと作り変えた。


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ゲーム起動時にデモ映像が流れているのだが、それを見ていて学んだ。
石ころを転がして運ぶシュートという設備は、機械仕掛けのコンベアが使えるようになるまでの繋ぎのお粗末なものと思っていたけど、「転がす」という点が実はミソで、「木のコンベア」や「布のコンベア」で流すよりも速度が出るのだった。

ただし機械でないだけに「転がす」=「転がる」部分以外では難がある。つまり上り坂は登らないし、下りでついたスピードも減速、或いは止まる。
そこでデモ映像(つまり制作者と思われる)がやっていたのが、上り坂だけコンベアをつけるという手法。お届け目標よりも高いところに一旦コンベアで登らせておいて、そこからシュートに転がし、下りセクションをつけてスピードを上げて高速で物を運ぶ。

目からうろこだった。と同時にシュートなんてものがなぜ必要なのか、初めて理解できた。終盤に超高速の「魔法のコンベア」が出てくる頃にはスピードなんてどうでもよくなるけど、なにかと建設資源が潤わない序盤~中盤にかけては重要なテクニックだといえる。



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ってことでコンベア&シュートでそれなりに早く貯まるようになった鉄鉱石を、短距離路線の汽車が運んで鉄資源は中心町で使えるようになった。


そして、そんな小技に気を取られて当初の目標を見失うのだった。



つづく。