BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

オキシ 088

九度目のコロニー、ボルカニア編継続中。


ここで一旦番外編。
昨年だかのアップデートで追加されていたらしい便利機能についてまとめ。頻繁に使っているけどこれまで特筆することがなかったこと。

「ここに移動」

過去、このゲームでは、複製人間の手で移動可能な物や動物を移動させる際には、移動先に指定する施設(物なら保管庫、動物なら動物解放ポイント)が必要だった。
移動先として適した施設が無い場合、移動作業をさせる前に適当な施設を新たに設置するという一手間が生じた。移動作業後、その移動先指定施設が不要だったり邪魔だったりする場合には即時撤去というさらなる一手間が生じる。
要するにモノ1コ移動するにもそれなりの手間を考慮する必要があった。

「ここに移動」という機能を使えば、その手間が半減する。
移動先は、複製人間の手の届く場所ならどこでも指定可能。移動先に何の施設も必要ない。高所にある物をそこそこ下層に運びたい場合、一直線の穴が空いているなら一番上、穴の入口を移動先に指定すればいい。複製人間がそこに運んだ後、移動物は落下によって突き当りの地面まで勝手に移動してくれる。

また、『ここの火成岩を移動させたいけど高熱なので常温空間には持ち込みたくない & 保管指示を出すとどこの保管庫に持って行かれるかわからない』みたいな神経を使う状況にも便利。このへんなら支障はないという場所を指定して捨てておけばいいのだ。

動物の移動にも動物解放ポイントは必要ない。
これは文字にするとどうということもないことだが結構すごい。動物解放ポイントの無いところで動物の捕縛が可能な上、移動先に水中の水底や移動対象動物の生息しづらい場所を指定することも可能(要殺意)。
また、動物は家畜を囲っている「厩舎」設定の場所には、厩舎の定員上限以上を連れ込むことはこれまで不可能だったが、「ここに移動」を使えば定員上限に関係なく連れ込んでくることが可能(それが役に立つ場面は限られると思うが)。

ただし、現状いくつか問題がある。
まず優先度の問題。「ここに移動」機能が追加されて日が浅いためか、まだシステムとしてゲームにうまく馴染んでいないようで、どんなに優先度を高くしても他の作業より複製人間が実行に移るタイミングが遅い(ように感じる)。
手の空いた者に暇つぶしの掃除として指示を出すなら問題ないが、「ここに移動」で指定してまでの移動というのはそれなりに手早く済ませたいことも少なくない。熱が絡むとか揮発させ余計な気体を出したくないとか。そういう場合にはまだ従来の「拾う」による片付け作業の方が無難(なこともある)。

もう一つの問題は、複数指定ができないこと。
『この辺り一帯にあるこれら全部をここの1マスに移動してまとめたい』という場合に、範囲指定して一括「ここに移動」、みたいなことはできない。その辺り一帯にあるそれら1コ1コに「ここに移動」の指示 → 移動先指定を繰り返しやらなければならない。
手間という意味では最初に書いた『移動先施設を設置した上で移動指示』と肩を並べる面倒臭さ。数によっては優に超える。いや、やんなよ。

今後アップデートを重ねればこれらの問題も解消されるだろうか。されろ。


「切断ツール」

アプリを開いて一番下の真ん中おう、じゃないああ違う違う。
画面右下の指示ツール群の一番右端に追加されているハサミマーク。マイテンキ。
気体パイプ、液体パイプ、電線、自動化ワイヤー、ベルトコンベアの、それぞれの配管/配線されたラインの一部をプレイヤーの好きな位置、好きなタイミングで切断できるツール。

過去、配管/配線の切断は、設置済みパイプ/線の撤去指示を出す → 複製人間が指示物を撤去する → 撤去したところは空間になる、という流れだった。
複製人間の手を介する待ち時間、パイプであれば内部を流れる内容物が漏れ出る恐れ、ミスによる撤去ならば再設置作業が必要、と煩わしい事が多く、あまり積極的にやりたい作業ではなかった。

切断ツールはそんなことが一切ない。
切断したい箇所の繋がった2マス分のパイプ/線を、切断ツールでドラッグするだけ。2マスの連結がキュポッと分かれた後は、撤去も破損も無ければ何か資材が減ることもないし、パイプの中身も漏れ出ることはない。流路が寸断された内部の気体や液体は、従来のパイプ内の流通特性に従って動いたり留まったりするのみ。


そして複製人間の行動を無視してプレイヤーの好きなようにいじれるので、『パイプ(or 線)の建築は完了したが流れが想定と違った。しかし建築担当は既に現場を去った』みたいな時にもすぐさま自分の手で修正を加えることができる。切断のみでは済まない場合でも、内容物の移動を止めるようにあちこち切断して難を逃れた上で複製人間の修正建築を待つことが可能。
『どうなるかわからないけどちょっと試しにやってみよう』がより気軽にできるようになった。配管や配線が複雑化していくゲーム後半においても役立つ場面は多い。なんでこんな便利なツールを最初から入れてなかったのかと言いたくなるくらいに便利。


とは言え、過去そういった配管配線ミスの尻拭い等に労働時間を割くことも多かった複製人間たちには、今まで以上に手すきの時間が生じるようになってしまったことも事実。でいて彼らが余暇を消化するに足る娯楽施設は我がコロニーにはほとんどないのであって、もうただただすまん。
ああほら、ハッチ厩舎に欠員のサインが出ているよ仕事だよ動けよ。ぼさっとすんなよ。私が安心してぼさっとできねえだろ。




めでたしめでたし。