BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

最近観た旧作

先頃dアニメストアになんかしらんが大量に追加されていたので。
とは言っても観たかったものはごく一部。



蟲師 特別篇「日蝕む翳」/「鈴の雫」
それぞれレギュラーシリーズ終了後に制作放映された45分ほどの特別編。だが内容はスピンオフ的な番外編などではなくギンコ通常営業、ただレギュラーに入れられなかったエピソードという感じ。当然のごとくおもしろい。
蟲師コンプリート。dアニの月額費だけで済んで大変お得であった。


ポプテピピック TVスペシャル(朱雀ver. / 白虎ver.)
本放送当時から配信されていた「青龍ver.」と「玄武ver.」に追加されるかたちで、このたび残りのバージョンが配信された。声優が違うだけだが、花澤香菜が参加した「朱雀ver.」は他バージョンと台詞が大幅に異なるところがあったりして結構別モノ。AC部パートは全バージョン同じだけどわかっていても笑える。


ムダヅモ無き改革
水島努 監督による OVA 作品。麻雀漫画原作らしい。日本の総理大臣を主役に某国や某国や某国を相手に雀卓上で論争と共に牌で戦うみたいなバトルギャグ。風刺なのかなんなのか、この監督が元来好みそうな危なっかしい内容100%で、笑いを通りこして( ゚д゚)ポカーン 。撲殺天使や大魔法峠と同じ制作陣とのことで深々と納得。
リクエストに応えるにしても、こんなものを配信に乗せるdアニ、すばらしい。



ほか、true tears を見直したかったり TARI TARI も同じくだったり、その流れでそろそろ色づく世界のなんたらも観たかったり、ひとに薦められた とらドラ も一応観たかったり、いせかる の影響で未視聴の関連作を観たかったり、などあるけど既に春クールに入っていたり、それはそれでゲームしたかったり。
どうにも暇が足りないのでなんやらの影響でうちも早いこと休業してくれるとありがたいしにたい。

見えている

オクトパストラベラー買った。
先日半額セールの時に Steam で。

8人揃えてその先少しのところまで20時間ほどやったが、つまらない。発売当時から評判が微妙な感じだったことに納得。
戦闘は良い。昔懐かしい単体スクウェア時代のスーファミ RPG の楽しさがある。気がする。しかし戦闘以外はまるで楽しくない。特にストーリー。各キャラの旅立ちにまつわる話、それ自体がメロドラマ的というか使い古されたお涙頂戴ものの安っぽいエピソードばかりで寒いということもあるが、それを生かすべき演出がかったるくて参る。脚本に無駄な台詞が多く感じられる。昔のスタイルにこだわっての全編ドット絵キャラなのだろうが、そこに当てられている声優のボイス演出も邪魔。音声は飛ばすにしても、台詞吹き出し自体をスキップするとゲーム進行上攻略の前途に響きそうなので、飛ばしたくても飛ばせない。これが非常に苛立たしい。だいたい最初のモノローグでキャラの立ち位置や状況が説明されると、旅立つまでにどういう展開になるのか読めてしまうので、頭では先に行っているのにストーリーが三文芝居で足踏みしているのが歯がゆくてしょうがない。

そして、戦闘は良いと言ったが、それも戦闘のみに限った話であって、戦闘のエンカウントが発生する場所に至るまでの展開、敵が沸く場所については結構不自然なところがあり、そういうのもちょくちょく気に障る。えー、なんでこの流れでこんなダンジョン必要? 戦わせたいだけじゃん、ゲームっぽく見せたいだけじゃん、なんでここプレイヤー操作なしでボス直行じゃダメなんだろう、などと。
学者サイラスで始めて、そのキャラだけが不自然でかったるいのかと思ったら他もだいたい同じ感じで、8人揃ってここから流れ変わるのかと思ったら、2章と称してまた同じようなドット絵人形劇→お使いイベント→ダンジョン探索→ボス討伐が繰り返されて、しかもボスが無駄に強くて、嫌になってきた。
メジャーメーカーのゲームで半額と言えど安くはないものだったのでちゃんとクリアしたいが、既にやる気がかなり失せている。アニメやドラマなら間違いなく視聴継続を切っている。

昔テイストのこのゲームが悪いのかどうなのか。ほとんど記憶に残っていないが、案外昔のゲームもこの程度だったのかも。ドラクエは2、3、4、8しかやっていない。まともに自力のみでクリアできたのは4と8のみ。FFは2~6までで、自力クリアは3、5、6のみ。サガシリーズロマサガの2、3のみ、どちらも自力クリア。これらのいずれも、覚えているのは戦闘システムやイベントの特殊なミニゲームのことばかりで、ストーリーやキャラクターについてはほぼ記憶がない。試験勉強で即席で身につけた学力が残っていないのと同じように、攻略のために必要なフラグとして得ただけの話についてはきれいに消えているらしい。
また昔は、ゲームの中でドット絵キャラがストーリーに準じて演劇仕立ての芝居をするということがまだ珍しかったし、自分自身も漫画や小説や映画やドラマやアニメなどの作品の知識量にも乏しかったので、そういった他メディアの前例などを気にすることなく受け入れられたのだろう。
翻って考えると、つまりこのゲーム、実質対象年齢があまり高くないのかもしれない。古いスタイルを流用していながら、用意された話はその古いスタイルを懐かしがるおっさん世代に向けられていない。元々 Switch 向けのソフトなわけだし。Switch のターゲット層の中心が何歳くらいなのかも知らないが。

自分が長いことゲーム趣味から離れたのち、今は外国のインディーゲームにばかりはまりがちなのも、納得がいくことかも。

冬アニメ終了2

へやキャン
悪くはなかったが、やっぱりしまりんが居ないと魅力何割か下がる。
ゆるキャン観ていて感じる「キャンプしたいかも…」という感覚は、その実「しまりんとならキャンプしたい」という限りなく劣情に近い憧憬なのかもしれない。以前キャンプグッズに興味持って調べてみたりしたけど、実際現実そんなの買ってどこかにキャンプに行きたいのか?なんだその酔狂は、みたいな感じになって速攻で興醒めしたし。実際は虫だらけだったり砂や泥や煙にまみれたりで、ソロキャンでも自然に囲まれてしみじみまったりしあわせーなんて絵空事
まあそれはそれ。
このショートアニメでの三人組を見ていて思うことは、ともだちっていいね。それだけだ。



虚構推理
話、演出、テンポ、作画、声優、どれもそこそこ良かったが、まあそこそこ止まり。後半、鋼人七瀬 打倒の策四つを毎週ひとつずつやっていたところが、流れ的に仕方ないとはいえ、ほとんどずっと車の中でネット掲示板に書き込みながら語るだけという代わり映えしないシーンを続けていて、その脚本構成はおもしろくもあったが、少しダレたところでもあった。
良かったのは七瀬かりんというキャラクター。鋼人七瀬でもいいけどこわい。どちらにしろ、いいアレしてた。ニットのタートルネックセーターを着ているのが、わかってるなと思った。狙ってるなとも。



ID : INVADED イド:インヴェイデッド
難しい。話は難解。何が起こっているかは詳しく説明されるので専門用語を理解すればある程度把握できるけど、何のために何をやっているかがわかりづらい。そんなもん、事件の解決のために犯人探しと真相の追及だろ探偵モノ警察モノだろ当然じゃん、という話ではあるが、じゃあそれをなんでここまで回りくどい世界観や非現実的技術を使って描いているのか、ってところ・・・いやそんなところまで考える必要ないし、アニメとして映像としてカッコいいからじゃん、戦争描くのにスーパーロボットやら超科学的兵器を持ち出すのと同じじゃんって話、なのだろうけども。
話としては現実とイドと夢、3つの軸が交わったり分離したり時間軸とズレたりしてややこしくもありおもしろいところではあった。
あと登場人物の名前に全員クセがあって、そのわりには覚えづらくてそこもまた難解さに拍車をかけていたかも。いちいち名前の意味とか由来とかを想像してしまうので。
あとどことなく少しエヴァを想起する要素が入っていたような。飛鳥井木記の最終ポーズはプラグスーツにしか見えなかった。たしか最後の方に「シンジ」と呼ばれるだけのキャラが出てきたのも気になった。



異種族レビュアーズ
何でもありのファンタジー世界という利点をフル活用してとことんエロ一辺倒。バカバカしいけどやたら緻密に論理立てたりして、妙に説得力を高めたギャグで発禁部分をコーティングして一般放送レベルに落とし込んだ(放送できたとは言っていない)、清々しいほど潔く不潔な作品。
だが、主題歌からストーリー、全体構成、作画、演出に至るまでほぼ隙がなかった。コメディアニメとしての質はそこそこ高いと思った。下ネタギャグは小中学生レベルだが。
特に女性声優陣の演技がよかった。頑張ってんな、ちゃんとやりきってんな、と思った。劇中イメクラ的な回でもあったように、こういうのは女が雑な演技していると冷めてしまいがち。男目線のエロは男が主人公であっても女を主役に見るもの。きっとそこのところを踏まえた上で演出されているのだと思った。ああ、でも一番頑張っていた富田美憂の演じたクリムは男側だったか。
あとはキャラ絵の好み次第って感じか。
6点。



異世界かるてっと2
10分ちょっと(放送枠15分?)のハーフサイズアニメだが、それだけに内容も無駄を省いてやりたいこと凝縮されている感があって、それが1期から衰えずマンネリもなくむしろ話数を重ねるごとにパワーアップするくらいで、最終話も相当よかったので今期でもトップクラスに入る作品だったと言える。
本当にちゃんと このすば と リゼロ を観ておかなければと思った。盾のやつもか。続編制作決定とのことで、それまでになんとか。



理系が恋に落ちたので証明してみた。
よかった。毎回展開がワンパターンだという批判があるようで、たしかに途中まではそんな感じだったが、後半話数は実証実験が徐々にただの学生カップルの恋愛行動に近づいていって、結構飽きずに観られた。少し楽しみにも感じたほど。
学生カップルの恋愛行動を試すにしても、ただのあるあるオチにするのではなく、そこにおいてお約束であり得る事柄数パターンの確率論とか真面目な語りで締めると見せかけて感情の中に占める各種要素の比率とか出してきて、常にややこしいひと手間を重ねて落とすというところがおもしろかった。さらにそれに対して必要に応じて適度な言葉数でツッコんだり流したり呆れたりする 奏 がいることで、トリオ漫才の典型のようにも思えて楽しめた。
原作も面白いのだろうが、コメディセンスには横手美智子の脚本らしいところも窺えた。




以上13作。よく観たもんだ。

豊作だったが、主題歌がどれも良くなかった。毎回聴いていると作品には合っていると理解できるものもあったが、いずれも好みじゃないものばかりだった。好みに近いところでも いせかる2のエンディング曲くらいだったな。おまえみたいな90年代前半で音楽センスが止まっているやつに向けて作ってねえっていうのと、おまえが最新の音楽についていけていない証拠、ということだろう。


TVアニメ「異世界かるてっと2」OPテーマ「異世界ショータイム」/EDテーマ「ポンコツ!異世界シアター」 - EP

TVアニメ「異世界かるてっと2」OPテーマ「異世界ショータイム」/EDテーマ「ポンコツ!異世界シアター」 - EP

music.apple.com

冬アニメ終了1

感想。以下、観終えた順。



ダーウィンズゲーム
最初に感じた「GANTZ だな」という既視感は最後まで拭えず。主人公補正で無闇に強かったりハーレムめいた状況が形成されたり、トップクラスのプレイヤーから揃って一目置かれたり、まあまあよくあるご都合な流れ多数。駄目ってわけではないけど。大半はおもしろく観られたけど、鬼滅 と同じようなもので、この作品独自のものとしてどこが良いのかと考えると、どこも無さげ。要は少年マンガの王道的なものの一種であり、筋がそれであってキャラが違うだけ。情報屋のコとか氷使いのコとか植物使いのおっさん辺りが、能力と共に良いキャラクターだと思った。
あとは脚本的に気に障るところがあまりなかった。良かったわけじゃなく、無難。及第点。アニメとして毎週観るのに苦じゃない。毎週はやってなかったようだが(皮肉)。
しかしやっぱりどこを取っても GANTZ と比べてしまう。あの類似の先達がこのジャンルで無茶苦茶やりすぎたから、後発作品は可哀想だ。



痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
防御力特化でどこまでどう強く戦い抜くんだろう、なんてことを最初の頃は考えていたが、中盤に反則的な 機械神 やら 暴虐 の怪物やらの能力を得た辺りで、戦い抜くもくそもねえなこりゃなどと思わされ笑うほかなかった。
無茶な能力を得てただ強くなっていく様を見せるだけかと思ったら、後半はギルドとしての活動が主になり、バトルもそれなりに描かれて・・・だいたいメイプルの化け物っぷりで突っぱねるだけだったが...、そんな出落ちで終わるような作品ではなかった。
異世界転生モノではないので、ゲームから離れた現実の描写がたまにあるのもよかった。こんなやつありえねえよって思いが現実を描くことで、ああゲームなんだからまあね、ってマイルドに緩和されて笑えるような感じがあった。
あと、石田彰とか皆口裕子とか、ひと声聞いただけでわかる豪華ベテラン声優が地味な脇役で出ているのもおもしろかった。
ストーリーおよびメイプルの成長としては既に行くとこまで行き着いた感あるけど、2期やるのか。



恋する小惑星(アステロイド)
所詮きらら枠、つまらなかった。合わなかったと言っておくか。きらら枠で気に入った作品なんて過去にも無いんだから観るべきものではなかったのだ。小惑星とか天文とか地質学とかおもしろいのかと思ったが、美少女のキャッキャウフフがメインでは頭に入って来ず面白味もわからなかった。



ランウェイで笑って
今期トップ、1話からずっと揺らぐことなくこれ。ストーリー、脚本構成は群を抜いていた。漫画原作モノということなので、要するに原作が良いってことだ。
玄人や強力なライバルからは一目置かれて、話の上では力も存在感も示すものの、作中ここぞという勝負では身の上の未熟さからことごとく負けてしまう。モデルとデザイナーの話でありながら要所要所で熱く盛り上がれたのは、そんなバトル漫画の王道のような展開があったおかげかと。貧乏家庭だとか病弱で薄命そうな母親とかは過剰な感動煽り要素で不要な気もしたけど、天才的才能を秘めた都村育人を逆境に置いて成長させるためには有りな設定だったのかも、とも思えた。主人公声優が同じ 鬼滅 で言うところの、炭治郎 の家族を皆殺しにしておかないと話に火が点かないようなもので。そういや、ライバルや仲間が本人の意思とは関係なく増えていくのも鬼滅風なところあったかも。要するに、デザイナー育人目線の物語としては、バトルものっぽかった。
それはそれでおもしろかったが、自分としては藤戸千雪の方の話が好きだった。八方塞がりの壁に立ち向かってはうちひしがれて、でも折れても折れても立ち上がって、弱気を垣間見せながらも強くて笑っていて、キャラとしてのルックスも含めてとても可愛いと思った。
最終話では育人側で高校生デザイナーの現実的な結果を見せる一方、千雪側ではフィクションらしい夢物語とも希望とも言える決着をつけて、好対象でいて二つの話を同時進行させているからこそできるおもしろい展開だと思った。バトルな育人側を現実的な結果に落とすことで続きも描きやすくなる、ということもあるんだろう。最後にもう一度タイトル回収であるランウェイ上で笑うシーンが欲しかったが無くて残念。2期に期待か。
あと作画面が惜しかった。特に最終話など。いいところでこれ・・・って本当に惜しい。時期的なものか、いやいや最終話納品はコロナ騒動前だろう。作品がもう少し世間的に評判になっていたら違ったのだろうか。モデルとデザイナーの話なんて、と普通は思うし自分も最初思ったから、目を向けられにくい作品ではあるだろう。でも SHIROBAKO 等のお仕事モノ的な熱と、鬼滅 とは言わないまでも ノゲノラ 等の思考バトルモノ的な熱を併せ持ち、二つの味が混ざることなく別々に楽しめて且つ合わさった部分もまた違う味でおいしいという、稀有な良作だと思った。
まあ過言、誉めすぎかもしれない。が、注目度低いのが悔しいので単純に推したかった。



ソマリと森の神様
最初の印象はかなり良かったが、ソマリとゴーレムの親子愛が強調されるにつれてだんだんと、わりとよくある父子家庭ものドラマなんだなという感じになっていった。ソマリの本当の両親を探すことを目的としたロードムービー的なものと思って見ていたので、多少勘違いしていたかもしれない。種族が違ったり家庭環境が壊れている場合において、他者との関わり合いの中で親子の絆はどう有りえるか、どう有るのが理想的か、みたいなところが本題だったようだ。そういうのは実写のテレビドラマでやればいいっていうか幾らか前例を知っているので、その観点で言うと、つまらない。最終話もソマリの両親と再会するなり消息や末路を知るなりして、同時にゴーレムは動かなくなって、形見に壊れた体の一部でも手にしたソマリがお父さんのこと忘れないずっと一緒だよっとか言って終わるもの完結するものと決め込んでいたので、「活動限界 不明」とか都合よく続編作れるようにした感じのこの締め方は率直に言って気に入らなかった。泣いたけど。泣いたけども、泣いたのは水瀬いのりの熱演に感じ入ったからであって、話には全然感動できなかった。
続編があっても観ない。とは言い切れず、恐らく観るだろうが、感動したでしょ?好きでしょ?などと思われたら不本意でありむかつく。
要するに、美しすぎる、美談すぎる流れであったのにそのままきれいにまとめず、最後に金のニオイを臭わせてしまったのが、嫌。自分が勝手に嗅ぎ取って臭がっているだけなのだが。



宝石商リチャード氏の謎鑑定
毎話オムニバスの宝石鑑定相談話かと思ったら、主人公二人のバックボーンが面倒なことになっていて後半はその掘り下げと家族関連の話のみになったのが予想外だった。
その主人公二人、リチャードと正義の友情とも同性愛とも似て非なるような不思議な信頼関係が話数を重ねるごとに厚く熱くなっていくのがおもしろかった。リチャードの冷淡なようでいて人間味があって情の深い言葉は、櫻井孝宏の声の味も加わって、特に終盤三話くらいかなり感動させられた。最後の締め方だけで言えば今期で一番良かった。
まだまだ扱っていない宝石はたくさんあるはずだし、正義と谷本さんの恋愛模様でもなんなりと話はできるはずなので、続編いけるはず。



歌舞伎町シャーロック
悪くない。わりと好き。おもしろいと言えるが飛び抜けておもしろいとは言えない。結局最初から最後までそんな感じが変わらなかった。
2クールに渡っての前半は各話オムニバス的な探偵話+その裏で起こっている切り裂きジャック事件の成り行きと解決まで、後半はその解決に伴って狂いだした一人の少年とそいつによる数々の事件を描いたわけだが、このかたちはざっくり言えば「ケイゾク」と同じ。今や二十年も前の刑事ドラマであり、似たような作品は他にもあるのでその類似性を云々言いたいわけじゃない。ああそのパターンだったのね、それなら既視感あって飛び抜けてくる印象にもならないのは自分的に納得がいく、というだけ。ゲストキャラの危なげなネーミングやちょいちょい入る小ネタもケイゾクというか堤幸彦風味があったっけ。歌舞伎町を舞台に落語を入れたりオカマバーが拠点だったりという基盤のふざけた要素もまた同じく。たぶんそういうド直球のオモシロとはズレた、少ししょうもない感覚が最も好めたポイントであり、2クール飽きずに観られた要因だと思う。
落語は必要だったのかどうかわからないが、筋だけ見ればサイコパスな内容で、このポップな画調にしては昨今珍しく登場人物がガンガン死ぬ作品だったので、猟奇的な風合いを少しでも相殺して放送に適すようにと考えたら、こんなものにもなるのかなと。しかし最終話ラストの落ちとか、要所で感動の邪魔をしていたのは功罪でもあった。
探偵話だけなら続けられるだろうけど、この探偵長屋の話としてはやり尽くしたと思うので続編はなさそう。視聴者的にも十分だ。

ポンメルストライク

まだ Slay the spire やっている。
実績が増えたり、3キャラでクリア → 4キャラ目解放などわずかに進展はあったものの、まだまだクリア勝率は低く毎日毎日負け続けている。それでも尚おもしろい。この感じがずっと続けばいい。続いてほしい。



宮本茂氏がインタビュー記事でポケモンゴーの話をしていたので改めてやり直してみようかと再インストールしたが、最初の名前決めのところでつまずいた。自キャラの名前にユニークな英数字しか使えないゲームだったか。面倒臭いんでその日の日付「3gatu15nichi」って入れたら通ったのでそれでやろうと思ったら、チュートリアル始まったところでもう一度名前を入れてくれとか聞いてきて同じように入れたらエラーを返すばっかりになったのでそこでキレてアンインストール。やはり縁のないゲームであった。



ほかに、無料になっていたので iKaossilator 入れた。
何をつくるわけでもないが。
ローグライク系のゲームもいくつか試しに入れた。
どれもピンとこないが。

スマホアプリはだめだな。すぐ金の匂いがしてくるのも嫌。
もっとこう、スーファミ時代の良質 RPG くらいのオーソドックスな冒険が延々色んなイベントやら成長やら繰り返してずーっと続くようなやつはないものか。昔、新しいゲーム機の情報が出る度に、「○○(旧世代機)のドラクエなら何十本入るくらいの容量のソフトが作れます」みたいな売り文句があったりして、その度に「なるほど、じゃあ例えば ドラクエIV みたいな章立ての冒険が数十数百繰り返し続くようなゲームが出るのかー」などと馬鹿みたいな想像や期待をしたものだが、その容量は主にグラフィック面の向上のために割かれるばかりで、人知れずがっかりしていたっけ。そういう意味では「風来のシレン」なんかはある意味そんな馬鹿な期待への回答に当たるゲームだったといえるかも。
同じローグライクの系譜にある Slay the spire に感じるおもしろさも、そのあたりが由来なのかも。