BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

2020年6月

そのカレンダーが美しい。
日曜始まりにおいて。
左上角が先月末日31日、すなわち今月の0日。次に1日が月曜日、のち6日が土曜日で終えて右端で折り返し、2週目日曜日は7日。七日ごとの一週間、左端日曜日列に7の倍数が縦に並んでいる。祝日が一切無く、月曜日列~金曜日列に並ぶ数字は多くのカレンダーにおいてすべて同色に染められ、モノによっては土曜日列まで統一される。うちに掲げたシンプルデザインなカレンダーの場合、上端下端に入っている先月末と来月初頭の日にちも同色で、やはり祝日はなく、美しい。
いや、色なんかよりもやはり左端日曜日列に並ぶ7の倍数の美しさが良い。ここで月の数が6というのが惜しいが、おもしろくもある。数字や日数、週間などという概念を発見し発想し考案し定義した人間の知恵の美しさと、そんな数字の調和なんてものに左右されない自然の乱れというか、人工のものに則ったり空気を読んだりしない強大さというか、なんというか。


月も半ばにきて部屋の一番目に入るところに掛けたカレンダーを5月のまま変えていなくてやっとめくったものぐさが、そのめくった刹那にふと思ったことを誇張した駄文。以上。

最近買った音楽20春

サブスクリプションとかいうのは聴きたくもない知りもしない楽曲にもわずか0.00...何パーセントかでも金を払うのかと思うと嫌だから利用しない。というのと、やっぱり、気に入った曲はたとえ「いつでも聴ける権利」だけであろうと所有したいしそれ以外の曲は耳に入れたくもないしランダムで節操なく紹介されるのも迷惑なだけで基本的に今まで好きになった曲以外には興味がないのでアニメ主題歌で流れてたまたま聴いて気に入るという程度で全然十分だから新しい音楽を求めてサブスクリプショったりする気などないので、利用しない。
そういうわけで時代錯誤に音楽をダウンロード購入している人間の購入した記録。前回書いたのがいつだったか忘れたが、それ以降に買った、最近2ヶ月分。



「Never Let You Go!」 / 「プラスマイナスゼロの法則」
アニメ「球詠」主題歌。両曲とも作詞作曲:麻枝准。このひとの書く曲は言葉選びのクセが強くてメロディーは素人臭くて安易に気に入ることはないが、今回のこの二曲はちょっとよかった。
・七穂「Never Let You Go!」
歌い手は新人らしい。少し Lia の歌声に似たところがある。曲はテンポが速くてブラスも爽やかで元気な応援歌調。サビのビートは三三七拍子的。歌詞がところどころ痛い。Cメロ要らん。
・新越谷高校女子野球部「プラスマイナスゼロの法則」
アニメの主役である野球部メンバー+マネージャー役の声優計10人の歌唱による曲。どの声が誰なのか全くわからない。こちらも同じようなサウンド感の応援歌風味。イントロからずっと繰り返されるギターのフレーズと全体の曲調が little by litte の「ジャパニーズコンパクトガール148」という曲に似ている。誰も知らん。

西森柚咲(CV.内田真礼)「発熱デイズ」
アニメ「Charlotte」挿入歌。麻枝准楽曲。アニメ放送当時に気になってはいたけど迷った末に買っていなかった曲。たしか当時は iTunes になかったのではなかったかな。「Never Let You Go!」を初めてアニメで聴いた時にこの曲を想起して、改めて気になったのでついでに。劇中の高校生バンドの楽曲で、わかりやすいビートロックな感じ。Cメロ要らん。


白(CV:茅野愛衣)「オラシオン
アニメ「ノーゲーム・ノーライフ」ED主題歌。
少し前にこの作品を観た時に結構気に入って、改めて試聴したら欲しく思った。疾走ビートと光が差すようなギターサウンドと可愛い歌声。そしてメロディーが良い。Cメロにもちゃんと必然性を感じる。
ちょっと調べたら、作曲のひとが「彼方のアストラ」ED の安月名莉子「Glow at the Velocity of Light」の作曲者と同じひとだった。全然タイプが違うけど、自分が気に入ったことにはなんとなく納得がいった。


シャルティア、めぐみん、レム、ヴィーシャ「ポンコツ異世界シアター」
アニメ「異世界かるてっと2」ED 主題歌。
iTunes で試聴すると1番、すなわちテレビサイズを丸々無料で聴ける。で、何回も聴いてしまったので、対価として、お布施として購入。気に入っているのは主にヴィーシャ(早見沙織)の「声出し~オーケー~」の高らかな歌い上げ部分。そこから転々リズムが変わっていくBメロがおもしろくて好き。全体的に歌詞がおもしろい。「5割り増し胸の小細工」とか「演技は大根が大豊作」とか、キャラに宛てた上での言葉のセンスと歌の譜割りのハマり方がすばらしい。


ナナヲアカリ「チューリングラブ feat.Sou」
アニメ「理系が恋に落ちたので証明してみた」ED 主題歌。
前期で何か気になった曲がもう一曲あったが、と思って探した結果これだった。たしかに今クールに入ってもたまに思い出すことがあった。で、ミュージックビデオやダンスビデオがあったので試聴したら耳に残るようになったので、まあいいかと買った。これも歌詞がおもしろい。で早口なところが多くて歌いたくなる。歌えないけど。
フィーチャリングの Sou という男子ボーカル。誰かと思ったら同じく前期アニメ「イド・インヴェイテッド」の OP を歌っていたやつだった。なんか腹から声が出ていない感じの流行りの若者的歌唱でだいぶ気に入らなかったやつ。まあいいや。


チューリングラブ feat.Sou / ナナヲアカリ


チューリングラブ【踊ってみた】定点カットver.


以上、アニメゾーン終了。
以下、前世紀。



山下久美子「真夜中のルーレット」
昔買ったわけじゃないけど、すごく好きだったわけじゃないけど、たまに思い出してもう一回だけ聴いてみたいと思う曲が、たまに不意に出てくる。最近はこれがそれ。
山下久美子といえば「赤道小町ドキッ」ではなく自分にとってはこれ。当時の旦那、布袋寅泰作曲でギターとコーラスでも参加していて、山下久美子の歌唱スタイルにも布袋ディレクションが入っていそうな、かなり HOTEI 色濃厚と思われる曲。だけど当時の J-POP らしさも濃厚で、個人的に布袋というアーティストの見方が変わった曲。1992 年作品。ミュージックステーションで歌ったのを録画していて何度か観たりラジオで流れたのをテープに録って繰り返し聴いたおぼえがある。

山下久美子「DRIVE ME CRAZY」
こちらは 1994 年作品。ドラマタイアップだったらしいが観ていなかった。ミュートマジャパンかなんかで流れたのを録画していて何度か聴いたのではなかったか。当時は「真夜中のルーレット」ほど良いとは思わなかったが、なぜか何度か繰り返し聴いていた。今聴くとこちらの方が好み。Bメロ中の「そう~おう~な」という部分が猛烈に布袋風でおもしろいのだが、当時は全く気づいていなかった。
当時同様に買うつもりはなかったが、2曲とも当時録画したのと同じ映像がユーチューブにあって、今更再び何度も観てしまい、にも関わらず「DRIVE ME CRAZY」のAメロが何度聴いても覚えられないので、音源を所有せずにはいられなくなった。特別難しいメロディーでも譜割りでもないはずなのになぜ覚えられないのか。原因のひとつは、コード感とテンポが同時期の ZARD「きっと忘れない」と似ており、思い出そうとするとそのAメロがカブってきて「DRIVE ME CRAZY」の方が飛んでしまうから。

あと、さらに購入から十日も経ったのちの昨日になって気づいたが、この「DRIVE ME CRAZY」のサビメロは後年、PERSONZ の 2005 年頃の楽曲「HEARTSONG」とほぼ同じだ。おもしろいことに布袋とパーソンズは兄妹のような関係であり、作曲者の渡邉貢と布袋は同じバンドメンバーだったこともある。で、両名が書いたこれらの曲を歌った相手の女性ボーカルはそれぞれの妻でもあった。

だからなんなんだ。


真夜中のルーレット


[PV] DRIVE ME CRAZY

テレレレなるままに

アニメの感想、どの作品についても毎回観終わった直後にメモに書き散らすのだが、どうも最近それらをここに上げようと読み返した途端、寒いのかなんなのか、前にも似たようなこと書いたからいいやなのか、更新直前になって全消し止めということばかり。
とりあえず見続けている作品は全部そこそこおもしろい。楽しめている。ギャルと恐竜以外。



ゲーム
はまっている系のことを書いた直後ふっと興ざめする癖を発症。スレイもイリスもナントカも、なぜかやる気が失せてしまった。
そんな折、テラリアの大型アップデート。再び穴を掘り始めたのであった。何が楽しいのかわからないが時間を忘れてやってしまう。以前はまった時は無職で、職探しも忘れて無益に400時間もの人生を削った。掛ける千円くらいの貯金を磨り減らした。



ユーチューブのおすすめはなぜ、長いこと毎日毎日観たくもないノイズでしかないクソチャンネルを表示しない表示しないし続けてだいぶ最適化されてきたと思っていたのに、ほんの二三日ユーチューブ自体を開かなかっただけでまたノイズだらけになりやがる、のか。
なんたらの影響で個人配信を始めたり動画作りする輩が増えたのだろうが、ZOOMかなんか知らんが同じような画角映り方した気持ち悪いのや寒い太文字で装飾めかしたサムネイルのいかにも寒そうなゲーム配信やらがうじゃうじゃうじゃうじゃ。当然、自分が過去に同類に当たる他の何かを観ているからそうなるんだろうが、にしてもおすすめの投げつけ方が適当すぎ。昨日黄色いシャツ着てたからチャリティー風味の彩り豊かな地球が描かれた黄色いTシャツも好きでしょ?ってプレゼントされたらイラッとする感じ。いや、それはカチンまでいく。
そういったおすすめの毛嫌いから、数少ないチャンネル登録していたメジャーアーティスト系の御方が同じような感じのサムネイルの動画を出していると同じようにイラッときて、手癖からそいつらも「表示しない」にしたり。
というか、そういうひとらはそういう即席番組で世の中を憂いたり窮状を嘆いたりしているが、あんたらろくすっぽ働くこともなくそんな配信でのほほんとしょうもないこと喋ったり歌ったりしていられるだけでも幸せな方で勝ち組なんだってことを自覚しろ。などと言う文句が好きだったはずの御方々に向けて躊躇いもなくぼこぼこ出てくるから、だいぶ疲れているようだ。

そんな最近のユーチューブ閲覧履歴は主に、気に入ったゲーム配信者数名の生配信やら動画やら、あとだいじょうぶだぁ。かつて誰かが、お笑いというのは時代を映すものだから何年か経ったらおもしろくなくなるそれが当たり前、などと言っていて実際その方はたしかにおもしろくないひとになってしまったが、志村けんおよびドリフは結構ずっと変わらずおもしろい。オーソドックスがゆえにスタンダード、というわけではなくそこそこ斬新なところもあっただろうし、もちろんその好き好きは人によって異なるだろうが、不思議といつ観ても同じように笑える。歳を取って色々知識をつけて見直すと、凄まじいことやってたなと思わされることも多い。ドリフだとメンバー全員にそういうところを見出だせることがあるが、だいじょうぶだぁでは志村にしかない。田代やら石野ようこにおもしろいところがあってもそれは志村フィルターを通しての演出と稽古の賜物だろうから、その演出に応えられる腕があることは理解した上でも、最終的に思うことは志村すげえ、に尽きる。

テレビ文化を捨てて十年を数えようかという自分にとって、少し前のフォークダンスなひとたちがそうであったように、志村けんもまたずっと昔に自分の認知範囲の文化圏から居なくなっていたひとであったので、流行り病で亡くなったと知った所で現在先日まで存命であった志村けんの姿を思い描けないので、悲しみはほぼ皆無。だいじょうぶだぁの頃の姿の志村けんによる新しいコントが出てこないことはその昔に決まりきってしまっていたことだったので、今更残念とも思わない。ただ、今再びここに観る楽しくおもしろい映像を生んでくれた偉大な御方であるからして、慎んで冥福は祈りたい。
慎んでないなこの文。



少し不眠症。テラリアのせいだと思おう。

スレイライク

Slay the spire 風のデッキ構築型ローグライクロールプレイングカードゲームなどと長ったらしい言い回しでカテゴライズされるタイプのゲームにはまり続けている。

Lophis Roguelike
StS 風のスマホゲーを探して辿り着いた類似ゲーム。概ねそっくり。たぶんパクリかも。キャラにレベルと経験値があったり、レリック的要素が無かったり、大きな違いもあるけれど、プレイ感覚はとても近い。ゲームバランスもそこそこ良い感じ。ラスボスが強すぎて全然クリアできないところも。本家 StS のことを忘れてやり続けてしまう日もある。

イリスと巨人
Steam のゲーム。同タイプだけど亜流という感じ。エナジーやコストという概念がなく、ターン制の上で行動はプレイヤーも敵も基本一体につき一回ずつ。どのカードも一度使ったらなくなり、山札手札捨札を循環するようなシステムではないので、山札が尽きてしまうとゲームオーバー。常に残り枚数を気にしつつ、どんなカードが何枚あるか、次に追加するカードは何が良いか、ということも考えながら戦わなければいけない。デッキ構築というよりデッキ在庫管理型、デッキ兵站型カードゲームと言うべきかも。
StS や Lophis と比べて一度の戦闘で相手にする敵の数がかなり多いので、慣れるまでは難度もより高く感じる。最初は買ったことを後悔しかけたが、イージーモードをクリアする頃にはしっかりおもしろいと感じられるようになった。


亜流と目されるゲームは他にもあるけど、パクリ並にそっくりなやつは、少なくとも PC ゲームではやる気にならない。独自要素や様々な差異があるやつはそこを踏まえて自分が楽しめるかどうか、だがだいたい買ってまでやりたいとは思わない。ゲーム性は近くても、カードプレイにおけるテンポやゲーム全体の雰囲気が合わないものもだめ。
ゲームは見た目に極力シンプルで、画面上の情報量~慣れた後に常に視認して把握すべき要素は必要最小限であるべき。情報量の多さからチュートリアルが複雑になっていたり、簡素で丁寧であってもしつこいほど丁寧すぎたり、必要なことを省いてまで簡素にしてあって結局よくわからなかったり、諸々説明が野暮ったかったりすると、ゲーム自体はやりたくてもスキップできないチュートリアルをこなすのが嫌になってアンインストールすることも多い。
StS を含めこの三作は、その点でわりと必要最小限、あまり無駄がなく、自分の好みに合うゲームだった。
好みであることと、上手くやれるかどうか、クリアできるかどうかはまた別。


春4話だか5話だか

はめふら
早見沙織が出てくるともう盤石な感じ。放送チキンレースの様相を呈してきた今期、他がぼろぼろ墜ちていくと相対的に覇権になりそう。


ギャルと恐竜
アニメパートはいいとしよう。おもしろくはないが。
問題は実写パート。もはやポプテピの延長かと思われた気配はどこへやら。ただただ理解しがたい、デヴィッドリンチかキューブリックフェリーニか、その辺りを真似てひとつも奏功していない、ただの不快な映像になっている。困りもの。


グレイプニル
神之塔
タイプの似た作品だけに、なのか、4話にして主人公が致命傷を負い倒れる。4話まで観てもらえれば、物語に起伏をつくるために一旦主人公は下げてもいいだろうということか。こういうのもだいたいパターンだな。パターンってのはつまり、主人公がやられるのも予定調和であり緊張もなにもありゃあしない。

スティックコーヒーの袋で淹れたコーヒーを混ぜるのは流行っているんだろうか。そういうのも何か暗喩なのか。アニメに描かれる行為にはすべてに意味がある。とするならば。


八男
こちらもまたこういった異世界転生ファンタジー系のパターンというか、主人公が世界に馴染んで無双モードにブーストがかかっていく。作画のあやしさも勢いを増してきている。


球詠
物凄く綱渡りというか風前の灯な印象だが、5話後半は少し持ち直していた。3話4話に比べたら、というレベルだけど。一話の中で、またはワンシーンの中での作画差が思わず吹き出すほど激しい時があり、もう心配通り越してむしろ放送完走を応援したくなる。
あとこの作品、特に今回5話、非常に野球色濃厚である意味男臭いところが良い。1話でのキャラ紹介や各声優の耳障りなほどキンキンした高い声とは不釣り合いなほど、女子集団アニメらしい本題野球そっちのけの日常キャッキャウフフ描写みたいなことがほとんど無くて、良い。そういう意味でやはりガルパン譲り、おっさん向けの女子野球アニメ。女子は添え物客寄せ要素、野球それ自体が主役。
あとバッテリーを組むメインヒロインふたりが主役かと思ったら、実質今のところは監督目線でチームを仕切るマネージャーが主役になりつつある。パワプロ感。



天晴爛漫、延期。レース作品が途中棄権とはまた縁起の悪い。
心の覇権第一位たる本好きが完走してくれればそれでいい。