BINTA

BOOTSFIGHT IN THE AIR

夏アニメチェック1

コロナ禍依然続く中、アニメは死なず。我がアニメ趣味も不思議と冷めず、なんなら過去にアニメ熱が高まっていた時以上に観ている本数は増えている気がしないでもない。観ていながらあまり熱くはなっていないのだが。
さてまた改編期。ひとつ、SHIROBAKO を起点として過去五年くらい、少ないながらも様々な作品を観てきた結果、個人的統計的には、アニメは監督や脚本家や制作会社やはたまたキャスト声優陣で視聴作品を選んでも、結果の感想として抱く品質の良し悪しや好き嫌いには大して影響がなく意味をなさないことがわかってきた。
ということでもう節操なくいってみようかと。ほとんどの作品について事前情報をほぼ一切仕入れず、作品ページの内容解説も諸々クレジットも見ず、タイトルからの判断のみで視聴選別候補を決めた。毎度の事だが続編モノで前シリーズを知らない作品は除外した。

以下感想、観た順。
特記のない限り全てdアニメストアにて。


モンスター娘のお医者さん

異種族混合ファンタジー世界でメス♀患者の半人モンスターを診療する人間男子医者の話。タイトルから女子が主人公と思ったら違った。
ちょいエロコメ。冒頭、牛女のちち揉みから始まり、その方面を好む向きへのツカミはOK、とでも言いたげ。だが、ダメだ。エロコメと書いたが、エロ要素について特別見るところはなく、コメディは雰囲気だけでテンポも脚本もグズグズ。正直たるい。監督によっては5分~10分もかけずに流してしまいそうなエピソードを無駄に一話分に引き伸ばしていた印象。
声優陣も一線級や実力あるベテランがおらず、特に主役であると思われる医者少年と看護師ヘビ女の演技が残念で、観るに堪えない。脚本がそうさせたのかもしれないが。もしくはやはり監督か。
1話切り。


魔王学院の不適合者

~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ というサブタイトルが語る通りの作品。で、それがどういうことかおおまかに語った1話であった。
異世界転生モノの範疇にあるのだろうが、現実的現代社会からの転生ではなく、劇中世界の二千年前からの転生、時間軸が地続きにある世界でのタイムリープ的転生。まあ何であれ、ファンタジーなので何でもありだ。現代社会から異世界転生したところで、その転生前設定は飾りでしかない作品も多いし、転生モノをやるならこれくらい捻らなければもう目を引かないだろう。
で、この手のタイプにありがちな、魔法バトルメインで日常はコメディ風。監督は大沼心と湊未来、制作は SILVER LINK. と、「防振り」と似たような布陣で、作風や感触も似ているところがある。SILVER LINK. は前期 はめふら も当たりだったのでこの分野は鉄板とも言えるかも。
ひとまず1話は悪くなかった。主に魔王の両親が面白かった。完全なるギャグ要員であるからして、そこが面白いと言うことはやはり自分の感性は幼稚極まる。

ド級編隊エグゼロス

戦隊ヒーローモノで変態披露モノという今期のバカエロ枠作品。ばかばかしいものを思いっきりやり抜こうとでも言わんばかりのテンションと勢いは良い。話もヒーローものとしてはわかりやすそう。ただ、なんとなくネタとしてどこか古臭い気がする。登場人物は学生中心で、中高生向けっぽい作風とエロ加減も面白味としては不足に感じる。
声優陣が良いので次も観るが、先々途中で切る可能性大。

THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール

韓国ソウルが舞台の韓国人高校生格闘技バトルモノ。作画やカット割り画作りが洋ものアニメ風。テンポや脚本も悪くないっぽいが、なぜか全然おもしろくない。対戦格闘ゲームのゲーム本編外の添え物アニメーションでも観ているような感覚があった。そんなのが入っているゲームがあるか知らんけど。
原作からして韓国作品らしく、前期の「神之塔」と似たようなメディア展開をしているものらしい。神之塔が多国籍とも無国籍ともわからない異世界を舞台にしてお国柄の匂いを感じさせなかったのに対し、こちらはそこそこ匂うものがあるかも。キムチ臭よりバタ臭さの方が強いけど。あと時折コミカルに頭身や画風が変貌してギャグに走るセンスも妙に古臭く感じられてつまらなかった。
制作 MAPPA だし、ヒットしそうな気もするけど、 要らないかな。神之塔のように後で気になったら撤回するかもしれないが、1話切りとする。

Lapis Re:LiGHTs ラピスリライツ

魔法使い養成女子学院的なところが舞台の魔法学園モノ。登場人物の9割が女子、どれも同じような顔した美少女オンリー。主人公が転校生で謎やら過去やら不明点多く、全体的な印象として「RELEASE THE SPYCE」に似ている。タイトルの語感も似ている。恐らく内容、物語の先行きも同系統だろう。つまり自分が求めるものは何もないだろう。
1話切り。



つづく。

Re:ゼロから始める異世界生活

リゼロの略称で知られる2016年放送のヒット作。2期が始まるので、と言うより、異世界かるてっと の欠けたピースを埋めるために観ておこうと思って、観た。
この2010年代後期の流行りとなったと思われる異世界転生(転移、転送)モノの最たる作品のひとつなのだろう、と観終えて気づく。あらすじ内容詳細その他省略。はいウィキペディア
Re:ゼロから始める異世界生活 - Wikipedia


感想。おもしろかった。なぜ本放送時に視聴選考候補にも入れなかったのか。たぶんこれの前に放送された某声優業界アニメが気に食わなくて、それに出ていた声優が主演だったのが気に入らなかったんだと思う。今は平気だが。
さておき。
死に戻りによるゲームっぽい展開や登場人物たち個々粒揃いのキャラクター設計などが目を惹く点ではあったが、それよりもやはり脚本、いや要するに原作がしっかりおもしろいんだろうなと思った。特にレムの絡むエピソードは物凄く筆が乗っている感が見受けられた。原作の熱量ゆえに生まれたであろう、アニメ演出としても引き込まれるシーンやカットがいくつもあった。恋愛ドラマ的に熱い展開、会話のやりとりも多く、ところどころむず痒かったりもした。それらを構成する台詞には薄らクサい言葉がちょいちょいあったが、いちいち捻りが効いていたりして悪くなかった。バトル方面よりもそういった会話劇の方が見応えがあった。
小林裕介の気のふれたような演技の数々もよかった。井口裕香がそのひとらしくない男っぽい堅物な役柄の声を出しているのもおもしろかった。ペテルギウス役のぶっ壊れた方々にはやや引いたが、クレジットに金元寿子飛田展男の名前を見て笑えた。

単に番組編成期の隙間期間で観るものに困って観ただけで2期に合わせたつもりもなかったが、全話観終えて間に合ったので2期はオンタイムで観ていこうと思う。

春アニメ終了2

イエスタデイをうたって

ざっくりガワだけを見れば、わずかに年齢差のある二組の若者男女の四角関係な恋愛話。それぞれが片思いから始まり、それぞれに煮え切らない展開を重ね繰り返し、一応最終的に二組決着がついた。
さて一体この作品をアニメとしてどう捉えたものか。ストーリーは恐らく原作準拠だと思うので、くっついて当然のふたりはくっつかずに結局そっちかいというツッコミや反論は野暮というもの。いやいや、なぜにハルというキャラクターをわざわざ魚住に当て込んで関係を複雑化する必要があったか、と考えればこの結末は言わば順当。なんならしなこって女はむしろハルよりも面倒臭いタイプのように見えるし。そういう意味では最終話の魚住自身による気づきと決断は、意外なほど賢明な英断だったとも思う。
といったようなストーリー面の感想や評価はつまり原作の話なのであってアニメの感想にはならない。そっちの方が色々思うことはあって感想文としても書きやすいのだけど、まあこの際正直どうでもいい。そのストーリーありきで、アニメの演出、アニメとして見せるものはどうだったかといえば、それはもう率直に言って丁寧でよかった。過はあっても不足はない。どのキャラクターも肝心なところで言葉少なだったり言葉足らずに感じるところがあったけども、そういう時には必ずといっていいほどじっくりと間を取る。台詞じゃなくて絵、キャラクターの目が口を開けたように語る。どちらかというと実写ドラマ的な手法や技法で見せていたように感じた。恋愛ドラマでも CX の下世話な感じではなく、昔のTBS金曜ドラマ系の感じ。その感じがわりと好きだったので、1話から見入って惹かれたのはそこらへんが原因かと。
あとはやっぱり1話で思ったのと同様に、痛かった。ぐさぐさ突き刺してくるものがどのキャラクターにも、各話エピソードの端々に何かが含まれていることが多く、それが自分の忘れたはずの記憶やら思い出さなくていい思い出やら消したい似たような経験やらを掘り返してくるようで、心臓の表皮をペリペリやられるかのような味わいたくない苦い痛みが、あった。ただそこは動画の利点か、それを感じた瞬間で止まることなく強制的に次のシーンへ流れていくので、柔らかめの絵のタッチと決して激しいことにはならない演出のおかげもあり、その痛みが強く残ることはなかった。
でも、以上のように思いつつも、本音を言えば順当にすんなりいく方の結末が見たかった。じゃあ残される二人はどうするのか? その順当が話としておもしろいのか? ということになるだろうが、そんなのは知らない。そこをおもしろくするのが作家でありアニメスタッフの仕事。この作品については、この結末こそがおもしろいという結論に至り、こうなったんだろう。
納得。十分。良い作品だった。


八男って、それはないでしょう!

序盤の幸運により、そこからの繋がりで強力な後ろ楯を次々得て、そのひとらに転がされるままに何事もうまく運ぶ。ずっとそんな調子で全然緊迫感がない。ほのぼの楽しい雰囲気を楽しむものかといえばそうでもなく、最後も最後でそれまでの流れと変わらず、ぬるい締め。
作画の甘いところと同様に、肝心な場面の演出が雑に感じた。毎回一話の中での緩急の尺配分が悪かったのかも。テンポが悪いわけではなかったが、終盤話数はちょっと長男が無駄怨みを溜めるシーンがしつこすぎた気はする。タイトル回収のため兄弟や家族に縁や怨恨を与えたかったのはわかるが、無理矢理な感があった。


神之塔

1話切りしたけど気になって観直して撤回、そして観続けて、よかった。何話かのちに少し調べて韓国漫画原作と知り印象変わりそうになったけど、おもしろけりゃ国とか関係ないだろうと、気にせず見続けてよかった。色んなキャラの性格の端々に国民性が垣間見える、という見方もできるけど、そこも国は関係なくてキャラはそれぞれ個人で人それぞれそんなやつもいるいる。
つまり、よかった。初回の予想を覆してだいぶ楽しめた。しかしだからこそ、この大変に中途半端な終わり方は困る。ラヘルがエンディングに入る締めっぽいモノローグを語り出したところで「おい!待て!ここで終わるな!」と思わず声に出して画面に向けて言った。まさに突き落とされたヨルと同じような感覚。「答えは僕が見つける」とヨルはまた立ち上がったが、そうじゃあねえよ、その答えを出せよワンクールで。
だがどうやらアニメワンクールでまとめられるような話でもないらしい。独特の画調もわりと気に入ったし、津田健次郎吉野裕行がそのひとららしい位置に配されたキャスティングもよかったので、ぜひ2期を期待したい。


グレイプニル

全体の設定やテーマ、各話の流れ、構成など、神之塔と同系統だと初回から感じ、そのように思ったことを何度か書いてきたが、最終的に終わらせ方まで同じだった。そこに辿り着けば僕らは答えを見つけ出せる、とかなんとか。いや、だから、一作品の終わりなんだからその答え、出そうよ。俺たたエンドはよそうよ、って武蔵野なアニメ制作陣も言ってたじゃん。
原作モノでやはりワンクールの作品にまとめられないというのはしかたがないが、それならばちゃんと続編を近いうちにできるようにしてほしい。願わくは最後まで制作できる算段が見積もれてからやってほしい。先を知りたきゃ原作漫画買ってね読んでね、ということなのだろうがアニメにしか興味がない人間としてはそれでは困る。
とは言え、そんなことは置いておいて、最初に能力者バトルモノかと辟易したけれど、この作品は実質的にはそれは上っ面の飾りでしかなかった。特に後半話数に至って主人公の不明だった過去が明らかになってくると、サスペンス的な色合いが濃くなり、宇宙人というオカルト要素も手伝って、なかなか最近他では感じたことのないような薄ら怖さを味わえた。なんというか、リング~らせん~ループのような、謎が明かされるたびそこまで見てきた世界よりもうひと回り大きな枠があることに気づかされそっちが本筋かい、みたいなうっすらとした衝撃。それだけに、こんな終わり方は納得しがたい。続きやれよ作れよはよ。
ただ、妙なエロ要素は要らなかったな。少年誌の十代読者層へのサービスなんだろうとしか感じなかった。台詞におけるそういった方面の言葉遊びの数々も、ニコ生で視聴者コメントと共に見るような場合は楽しいのだろうが、ひとつの作品として楽しむ上では目障り耳障りに感じることが多かった。



以上。
世情により放送中止の憂き目にあう作品も多かった中、いずれも内容や出来の如何に関わらず全話放送できただけですばらしいこと。拍手や称賛を贈りたい。贈りたい気分なだけ。
続きが観たいなどと書いた作品が結構あるが、ハマるほど気に入るような作品はなかった。イエスタデイとグレイプニルは途中その域に達するかと感じたところもあったけど、結果的にそうはならなかった。

Steam サマーセールがやってきた。

Terraria を相変わらず続けている、相変わらず区画整理しながら掘り進む、しかも Journey で再始動する以前よりも丁寧な設計を志しながら。というプレイにも再びマンネリが訪れ始めてきたところのこの頃。ローグライクカードゲーム系の熱もほぼ冷めきるくらいに一段落、一昨日気まぐれに StS アイアンクラッドをやったら思いのほかうまく進めてひと月ぶりのワンプレイにも関わらずクリアできてやっとアセンション5、という楽しいこともあったものの。
その一方で、昨年買い換えた今の PC にはマインクラフトがプリインストールされていることを今更思い出し、今更本腰入れてプレイ。ユーチューブ等でひとのゲーム配信やプレイ動画などを少なからず観ていて、クラフト&サバイバル系のがやりたくなった。それ Terraria じゃん。なのだがそれとは別に、3D 系のやつがやりたくなった。それで EpicGames で無料入手するだけしてやっていなかった ARK をやってみたが、何時間か試行錯誤したのち、手に負えない難しいという端からわかりきっていた感想に至った。他に気になるやつを色々動画で観てみてもまた同様、手に負えなさげ難しいはず無理、あと高いし、といったネガティブなことしか思わず。それでも尚、手に負えるかどうかわからない難しいかもしれないけど今すぐ何かそれ系がやりたい、という欲求がなぜか失せず、さらに考えた時にふと気づいたのが既に手にあるマイクラだった。開始早々挫折する癖がどのゲームをやっても出るが、それでも ARK は何時間かがんばった。それを踏まえてマイクラに挑んでみたら、過去試遊版で何回やっても無理だと思った初日をあっさり乗り越えられ、一人称視点の操作も意外に以前ほど苦ではなくなっていて、色々諸々様々やり方使い方わからないことは多いけれど、Terraria のように自分なりのしょうもない楽しみ方ができるようになってきた。

そんなことはどうでもいい。
Steam サマーセールがやってきた。本題。
そろそろその季節らしいとの噂を数日前に知って、一足早くウィッシュリストの追加整理作業に入っていたが、実際セール開催となるや、ウィッシュな作品は割引率がもうひとつなものが多く、実際格安になったものはレビュー等を読み漁って吟味した結果ノーウィッシュ。そんなこんなを数時間続けた。もはや買うことそのものよりもその吟味自体を楽しんでいる、所謂ウインドウショッピングの状態だった。
を経て、しかしまあ安かろうがそうでもなかろうが、今買わなければいつまで経っても買うことはなかろう、という考えを判断基準として、結果、4本買った。


"The Binding of Isaac: Rebirth"
目からこぼれる涙を撃って戦う幼児が主人公の 2D 見下ろし型ダンジョン探索アクション。ローグライク要素がありプレイするたびダンジョン構成&敵配置&アイテム配置が変わる。グロ注意。日本語非対応。
元は Flash のゲーム(2011年作品)だったとかのやつのリアレンジ版(2014年)だとか。Steam では定番の作品のひとつで過去にもセールのたびに迷ったけど、元々アクションが苦手でゼルダも好きなのは 64 以降で、ファミコンゼルダスタイルのこういうのは向かないと思って買わずにいた。が毎回レビューを読むたび心揺れるものがあり、今回はなんとなくアクションがやりたくなっていたので、駄目だとしても安いしいいかと思い、買った。
やってみたらば、やっぱり駄目、向いてない、無理。と思った。ため息つきながらストアページをまた開いてレビューを読み直したら「最初はとっつきにくく、すぐに投げ出したくなるかもしれないがそこで諦めないでほしい」などという一文を目にして、再挑戦。そしたら少し進めた。1階をクリアしただけだが。アイテムの使うための操作方法がよくわからずそれだけググった。使えたらさらに進めた。2階をクリアしただけだが。おもしろさは理解できた。最後まで行ける気はまったくしないが、時々がんばろう。


"Dead Cells"
これもアクション。メトロイドヴァニアと呼ばれる 2D 横視点マップ探索タイプ。同じくローグライクでダンジョン構成&敵配置&アイテム配置が毎回変わる。一昨年 2018 年のリリース時から気になってはいたものの、やはりアクションということで敬遠していた。今回アクションがやりたくなったのはなぜだったろう。何かの動画を観た時にハック&スラッシュな強化していって暴れるようなやつがおもしろそうに感じられて、Terraria でもそういう感じにできなくはないんだけど自分のゲーム力ではやれないその域のプレイができない。他に所有済みのゲームで Tangledeep を久々にやってみて、ハクスラを意識して進めてみて、それはそれなりに面白味があったけども操作や成長過程やアイテムの扱いがやや煩雑なこともあり消化不良で、どうせならもっとがっつりアクションやるのもいいんじゃないかと思って、その時真っ先にこのゲームのことに思い当たってウィッシュリストに入れた気がする。で、此度のセールを待っていたのだった。要するに今回のセールでは割引率の如何に関わらずこのゲームを買うつもりだった。
さてやってみたところ、手応えはばっちり。これだ、これがやりたかった。もちろんアクション下手なので全然進めないが。何度か死んでタイトルの意味を理解した。死ぬことにも意味がある。キャラの能力アップと自分のプレイ経験の蓄積を細胞にして、何度も繰り返して成長していく。そこが醍醐味だろうが、下手すぎて成長の度合いが微々すぎ。上の Isaac 同様、死ぬたびにもうやらねえと思いかけるが、そう思った時には次のプレイが始まっており、投げやりにも続けてみると前のプレイよりも確実に少しだけは進む。これは、好きかもしれない。
すぐに飽きる可能性も大だが、買って損ではなかった。


"Noita"
同じく昨年発売時から気になっていたがアクションアレだからアレと敬遠していた。さらに同じく 2D 横視点でローグライク。荒いドット絵のグラフィックでありながら、画面上のすべてのオブジェクトに物理演算処理が施されており、爆弾が爆発すると爆炎が周囲に飛び、飛んだ火は木などがあれば燃え移り、木が燃えると崩れてそこには穴が空き、燃える火に水をかけると鎮火する、水は流れて他に移ったり窪みに溜まったり。などなど、この処理にマシンパワーが食われるので重め。主人公は法術を放つ杖を武器に戦う魔法使い。マップの端々に配される杖には様々な種類があり、性能も異なるがエディットもできて、自分好みの杖に育てながら進めていける。そこがおもしろく楽しいところだが、敵とともに崩れたり邪魔になったりする物理演算のダンジョン自体の対処も考えながら進めなければならず、杖によっては地形に強烈に影響する性能があったりして自爆的なゲームオーバー率も非常に高いのでかなり難しい。Steam 実績もゲームクリアで得られる1つのみという超硬派仕様。まあ当然クリアできる気はしないが、レビューのひとつにアクション苦手でもクリアできましたというひとのコメントがあったので、その言葉を信じて、いやべつにクリアできなくてもいいけど、とりあえずおもしろいと思えたのでそれでいい。


"the Hunter: Call of the Wild"
オープンワールド狩猟ゲームとのこと。動物の狩猟が目的だけど世界を歩いているだけでも良い感じだとかいうレビューにつられて、安かったので買った。他のをやりたくなくなった時にやればいいかなと、まだやっていない。いつまでもやらない可能性大。



以上。
大変珍しいことにアクションばかり。

ファミコン世代、死んだらそれで終わりというゲームが当たり前だった世代、やり直して続けてクリアするならプレイヤーとしての腕を上げるしかなかった時代。そのための根気も無く「アクション下手、苦手」と自称自認することでアクション系ゲームを避けてきた人間にとって、死んでもそれだけじゃない、死ぬまでのプレイが次に繋がる、プレイヤーの未熟をキャラクターが支えてくれるタイプが当たり前の最近のゲームはありがたい。だからこそやる気になれたんだろう。Noita は昔気質でそんなんでもないけど。
で、どれもすぐ飽きるとは思うけど。クリアなんて問題じゃない。ゲームをやる目的は自分にとってはクリアじゃない。ゲームのそのシステム、プレイにおけるルールを楽しむことがすべて。謂わば、自分では到底敵わないと感じた敵が出てきた時、これ以上進められないと匙を投げた場面がエンディング。自分がやる多くのゲームにおいてそのエンディングは、ゲーム全体の半分にも満たない地点だったりするが、その反面、クリアできるゲームなんてのは大抵の場合そのクリアできたエンディングにおいては既に気持ちが冷めていたり飽き飽きしていたりするので、ゲームが楽しい!の頂点はどのエンディングにおいても全体クリアより前だから、いずれにしても変わらない。
といったことを、クリアできない根気が続かないモチベーションが保てないことの言い訳にしているのだった。



で、結局この土日にいちばんやったのはマイクラ
あと StS をまたやりたくなっている。サマーセール損。









春アニメ終了1

全話観終えた感想。以下、観終えた順。


球詠

女子高校野球の話。主人公らが運命的に出会い、廃部寸前からのメンバー集めに始まり、練習試合を経て県大会、全国レベルの優勝経験校と対決する二戦目の決着まで。タイトルにもなっている投手の詠深(よみ)と捕手の珠姫(たまき)のバッテリーによる投手戦を中心にしつつ、その他メンバーは攻撃側で特徴を出し、全体的にはマネージャーで監督役も務める芳乃の采配によって試合運びがなされる流れ。と見えることが多かった印象。当然そいつ一人の力で試合が決まるわけでも物語が展開するわけでもなく、敵の動き方によって試合展開は風向きを変えて、即席のチームであるが故にすぐに壁にぶち当たる。が、落ち込みがちなそんな時、詠深がいつもすぐに空気を変える。全話を通して全く凹むことがない強力メンタルな主人公。単純に投球バカなだけなのだが。自分の視聴者目線は芳乃に寄りがちなだけに、行き詰まってどうしようと悩んだところにその詠深の笑顔がいいタイミングで来て空気が変わるのは、毎回25分ほどの中での山と谷をつくることにも繋がっていて、うまい演出であり良いキャラだと思った。
話も絵柄も2020年にもなってまだこんなスポ根やるのかと呆れる層もいるんだろうが、一方でそういう表面的なクセを除けば王道的な作風であり、時節柄もあってか作画は悲痛なほど不安定になりがちではあったけども、なかなか良い作品だった。
甲子園どころか県大会すら終わっていないけど、野球漫画ってのは得てして一試合を描くのに実時間の数十倍数百倍かかるものなので、その中からアニメ化のために切り出したところが良い終わり方をしたのならば、アニメはそれでいいんじゃないかな。


本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません

分割2クール後半。自らを蝕む強大な魔力を抑えるために、魔術具のある神殿に入り、その力に着目した神官らの目論見などもあり、町民よりも位の高い神殿の青色巫女という職についたマイン。神殿に書庫があることもあり、本づくりのための探索クラフト話や商売話は大幅に減り、青色巫女の側仕えたちの反目~和解、神殿に暮らす孤児たちの救済~子供用の聖書制作、そして貴族の騎士団とともに巨大植物退治など、青色巫女としての対人トラブル話がメインに。前半クールでマインと行動を共にした人々も登場の機会がガンガン減り、ルッツすらも神殿に入れず出番少なめ。マインと相対するのは神官長フェルディナンドばかり。事あるごとに隠し部屋。幼女と二人きりで。設定二十歳とありながら声優五十代で何事にも表情を変えず落ち着き払ったこの青年が一体何者なのか気になった。マインと同様に異世界転生者ならわかりやすいと思っていたが、最終話ではそうではなさそうなことが描写されており、ますますわからなくなった。
などあり、この作品、飽きるところがない。とてもおもしろいというわけでもないが、もっと観たい。続きが観たい。とても観たい。


乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

どうやらこの作品は世間的にも今期の当たり作品だったらしい。内田真礼が演じるカタリナのキャラクターが魅力的だとか、タイトルとは裏腹に悪い人が出てこないだとかどこかの記事で読んだが、たしかにそこらへんも良い点だとは思うが、個人的にはカタリナの農業趣味の部分が最も気に入ったところだった。破滅フラグ回避のために破滅フラグの発端となる人たちとの関係をうまいことやっていこう、というのがカタリナの行動の主旨でありそういう話が中心なのだが、「回避できなかった場合」の対策が常に優先的に立案~実行されて何かにつけて庭の畑で農耕スタイルの頬被り姿になるのが面白かった。要はただの毎回のツカミ程度のギャグでしかないので、それが面白いって言うこの自分のセンスはかなり幼稚なのだが、それを証明するように最終的にその農業趣味が反映される場面は全く無く終わったわけだが、でもそれでいい。ストーリーもキャラクターも作画もそれなりにしっかりつくられた作品の中に、そんなしょうもない感じの要素が盛り込まれているということ自体が好き。
あと声優もよかったのかな。後半話数に入る頃に気づいたけどわりと好きな声優ばかりだった。2期決定とのことだが、きれいに終わったのにこれ以上何を続けるんだろう。蛇足にならなければいいが。最後にヘビ出てたし。